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バブル~チカーノKEI歌舞伎町血闘編~ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

バブル~チカーノKEI歌舞伎町血闘編~

バブル~チカーノKEI歌舞伎町血闘編~

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著者: 今村KSKKEI

連載: ヤングチャンピオン

ジャンル: 極道・ヤクザノンフィクションアウトロー・裏社会

評価: 7.8/10

あらすじ

育児放棄された家に生まれたケイは、十五歳で歌舞伎町へ流れ着いた。喧嘩と度胸だけを元手に夜の街で名を上げ、やがて暴力団の門を叩く。待っていた部屋住みの日々は想像を超えて厳しく、先輩からの容赦ないシゴキや厳しい極道の掟がのしかかる。それでも折れずに本職として歩き出した先には、組の抗争と利権争いが待ち構えていた。生き残るためのシノギとしてアメ車の買い付けに乗り出し、海を渡れば現地ギャングとの銃撃戦、舎弟の負傷、拳銃の紛失疑惑と、命がけの綱渡りが続いていく。のちに米国の刑務所で名を轟かせた男が、まだ少年だった頃の話。昭和の夜の街が抱えこんでいた熱気を、そのまま閉じ込めた実録アウトロー!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 作り話ではどうしても出せない、実際にあった話だけが持つ重さを物語のかたちで受け取りたい人
  • バブルに沸いた昭和の終わりの東京にあった、荒っぽくて濃い夜の街の空気を味わいたい人
  • 家にも学校にも居場所がなかった少年が、裏の世界でのし上がっていく道のりを追いかけたい人

向いていない人

  • 指をつめる場面まで出てくるため、痛みがそのまま伝わってくる暴力の描写が生理的に苦手な人
  • 育児放棄された子ども時代が重く描かれるため、気持ちに余裕がないときでも軽く読める話を探している人
  • 主人公の重い生い立ちを娯楽として割り切れず、読み終えたあとまで切なさを引きずってしまう

良い感想・レビュー

  • メキシコのマフィアになった男の、日本にいた頃を知りたくて手に取った。組のカシラや先輩から浴びせられるシゴキの容赦のなさにたじろぎつつ、昭和の街並みの描き込みも楽しんでいる。
  • これが作り話ではないという一点だけで、僕は背筋が寒くなった。実際に起きたこととして迫ってくる怖さがずっと続くのに、ところどころ解説が挟まるおかげで置いていかれずに読める。
  • 悲惨な幼少期を背負っていても、ケイには少年の頃からぶれない芯があった。普通の道を歩けなかった人が、それでも懸命に生きようとする姿にうれしくなってしまう。
  • 育児放棄から学校をやめ、暴走族、少年ヤクザ、極道へと転がっていく道筋が一本につながっている。一人の男が出来上がるまでの過程をたどる前日譚として、しっかり読ませてくれる。
  • バブルに沸いた昭和の終わりの東京が、こんなに荒っぽくて濃い街だったとは。今では描かれなくなった極道社会の生々しさと夜の街の熱気が、そのまま紙の上に残っている気がした。

悪い感想・レビュー

  • 指をつめる場面が出てくるので、そういう描写が苦手な人は気をつけたほうがいい。絵の迫力がそのまま痛みに変わるのがきつかったし、逆恨みする不良の器の小ささにも腹が立った。
  • 本や動画でこの人を追ってきたので、描かれた顔立ちが自分の中のイメージとずれるのが少し残念でした。夜の街でヤンチャしていた頃の話は知らなかったため、そこは楽しく読んでいます。
  • 中学生の時点でこの道しか残されていなかったのかと思うと、娯楽として気楽に楽しみきれない切なさが残る。面白そうだと軽い気持ちで読み始めたのに、途中で少し黙ってしまった。
  • 昔の喧嘩は今の感覚からすると過激で、一歩間違えば命に関わるだろと何度も思った。暴力の加減をどこで見極めているのかが気になり、話に入り込みきれない場面もある。
  • 少年時代のネグレクトの描き方が、虐待よりも酷いと感じるほど重い。育つ家を選べなかった子どもの現実が延々と続くので、気持ちに余裕がないときには読み進められなかった。

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