# クッキングパパ

## 基本情報

- 著者: うえやまとち
- 連載: モーニング
- ジャンル: 料理・グルメ、ヒューマンドラマ・日常、青年マンガ
- 評価: 8.8/10
- 最終更新日: 2026年09月28日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/e87eaaf6-0300-4a40-a190-467a6cc30ffe

## あらすじ

職場では仕事の鬼、家に帰れば台所で腕をふるう父親。「男子厨房に入らず」が当たり前だった時代、荒岩は料理上手な素顔を周りに隠して暮らしている。同僚のもめごとも、取引先とのこじれた仲も、心をこめた一皿がほどいていく。感化されて台所に立つ仲間たち、小学生だった息子の成長、やがて生まれる妹。登場人物は現実と同じように年を重ね、出会いも別れも、うまくいかない日々も真正面から描かれる。それでも、どの話も最後にはちゃんと救いがある。作中のレシピを眺めるうち、自分でも何か作りたくなってくる。嫌な人がほとんど出てこない安心感に包まれて、家族と職場の笑顔が一皿ずつ増えていく。台所から始まる、ほのぼの家族の大河ドラマ！

## この漫画を読むのに向いている人

- 仕事や家庭のぎくしゃくした関係が、**料理で少しずつほぐれていく**ほのぼのした話を一話ずつ楽しみたい人
- 毎話ついてくる**家で試せる料理のレシピ**を参考にしながら、週末の台所で実際に作ってみたい人
- **登場人物が現実と同じように年を重ねる**長い物語で、子どもの成長を家族のように見守りたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- **昭和らしい職場の描き方やジェンダー観**が気になりやすく、今の感覚とのずれを受け流せない人
- 調味料の**分量まできっちり書かれた実用レシピ**を求めていて、料理本の代わりに使いたい人
- **長く続くシリーズを最初から全部追いかける**のは負担に感じ、数巻で完結する作品を好む人

## 良い所

- 定年を迎えた上司が蕎麦屋を始め、開店の朝に夫婦で最初の客を待つ。その背中だけで不安も期待も伝わってきて、胸がつまった。**脇役の第二の人生まで一コマで語りきる**力に、ただうなるしかない。
- 兄妹の仲がよくて、子どもたちの素直さにいつもほっとします。**会社のもめごとまで料理で丸く収めてしまう**流れも好きでした。ナイフとフォークで食べる具だくさんのカレーは、今も忘れられません。
- 長寿漫画なのに**キャラクターがちゃんと年を取っていく**。小さかった息子が大学生になり、寮で暮らす日が来るとは思わなかった。つらい出来事も逃げずに描くのに、最後は決して悪いようにならないのがうれしい。
- 絵がどうしても好きになれず、手に取らなかった作品です。読んでみると、努力を隠して成功を鼻にかけない主人公がかっこいいんです。一話完結の読み心地もよく、**絵の好みが関係なくなる**漫画もあるんですね。
- 連載が始まったのは**男が台所に立つのが珍しかった時代**で、その新しさに驚かされる。仕事の鬼だった主人公が年々おだやかになっても、いい人ばかりの顔ぶれは変わらない。昔のレシピなのに、今見てもおいしそう。

## 悪い所

- 最初のころのレシピは真似しやすかったのに、巻が進むほど**材料をそろえるだけで一苦労する**ようになっていきます。白目やとがった髪型など、絵のクセもどうしても苦手でした。
- 序盤はいかにも昭和の空気で、**今なら通らないような職場の描写**がちらほら出てくる。不倫願望をあからさまに見せる女子社員には、これでいいのかと首をかしげた。
- 久しぶりに読み返すと、連載初期の主人公は職場でかなり怖い人で戸惑いました。料理はどれもおいしそうでも、**調味料の分量が書かれていない**ので、台所に慣れていないと再現はむずかしいです。
- 話はどれもあたたかいのに、**全部追いかけるには巻数が多すぎる**のが悩みどころです。シリーズを通して読むのはなかなか大変なので、選り抜きの編集版から入るくらいがちょうどいいと思います。
- 部下の女性社員への接し方には、**今の感覚だとセクハラに引っかかりそうな描写**もある。描かれた時代を思えば仕方ないとはいえ、読みながら少しひやっとした。
