レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

テラフォーマーズ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

テラフォーマーズ

テラフォーマーズ

著者: 橘賢一貴家悠

連載: 週刊ヤングジャンプ

ジャンル: 青年マンガSFアクションダークファンタジー

評価: 8/10

あらすじ

「全く見た事のないものと出会う時、人間は人間ではいられない。」西暦2599年、火星のテラフォーミング計画に伴い、地表は一面の苔とある生物で覆われていた。その生物とは、異常進化を遂げたゴキブリ「テラフォーマー」であった。選ばれし若者達は、重要任務の遂行を期待され有人宇宙船『バグズ2号』に搭乗し火星へと向かう。人間と昆虫の特徴を融合させた「バグズ手術」により超人的な能力を得た戦士たちと、想定外の進化を遂げた強大な化け物たちとの壮絶な生存競争が幕を開ける。圧倒的な絶望感と、背後で渦巻く各国間の政治的陰謀が複雑に絡み合う、重厚なストーリー展開が魅力のSFサバイバルアクション。

良い所

  • 人類が火星に移住するために放ったゴキブリが異常進化するという設定が秀逸です!バグズ手術で昆虫の能力を得た人間たちとの容赦ないバトルは緊迫感があり、グロテスクながらも目が離せなくなります。
  • 圧倒的な強さを誇るテラフォーマーに対する絶望感が凄まじいです。昆虫の特性を活かした戦い方や、各国の政治的な裏切り、陰謀が絡み合う重厚なストーリー展開に一気に引き込まれました。
  • 容赦なくキャラクターが死んでいくサバイバル展開にハラハラしっぱなしです!ただのパニックホラーに留まらず、人間ドラマや仲間との絆も熱く描かれていて、SFアクションとして最高に面白いです。
  • 作者の昆虫に対する深い知識が随所に散りばめられていて、能力の解説を読むだけでもワクワクします。絶望的な状況下で己の限界を超えて戦う登場人物たちの姿に胸が熱くなりました。
  • 火星での極限状態の中で繰り広げられる人間同士の代理戦争や裏切りの展開がリアルで恐ろしいです。化け物退治だけでなく、人間のエゴや権力争いの恐ろしさも描かれている点が素晴らしい作品です。

悪い所

  • ゴキブリが進化して襲ってくるという設定や描写がとにかく気持ち悪くて、生理的な嫌悪感を抱いてしまいました。グロテスクなシーンも多いため、虫や残酷な描写が苦手な人にはかなりキツい漫画だと思います。
  • 魅力的なキャラクターでも容赦なくあっさりと死んでしまう展開が多すぎて、感情移入する前にいなくなってしまうのがもどかしいです。もう少し生き残って活躍する姿を見たかったキャラがたくさんいます。
  • 中盤以降、火星でのテラフォーマーとの戦いよりも人間同士の国を挙げての争いや陰謀劇の比重が大きくなり、テンポが悪く感じました。純粋に未知の生物と戦うサバイバルをもっと楽しみたかったです。
  • 次々と新しい能力や設定が追加されるため、物語が複雑になりすぎて途中で話についていくのがしんどくなりました。休載も多く、物語の結末がどうなるのかスッキリ読めないのが残念なポイントです。
  • 昆虫の能力解説やウンチクが長すぎて、バトルシーンのテンポを阻害しているように感じることがありました。もう少しスピーディーにアクションを展開してくれた方が、爽快感があって読みやすかったです。

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