# 結界師

## 基本情報

- 著者: 田辺イエロウ
- 連載: 週刊少年サンデー
- ジャンル: サスペンスホラー、少年漫画、学園ファンタジー、妖怪バトル
- 評価: 8.8/10
- 最終更新日: 2026年08月19日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/f5a89793-c969-4a10-b241-b656c138ca26

## あらすじ

四百年続く結界師の家に生まれた少年は、隣に住む幼馴染と二人で、妖を呼び寄せる土地を夜ごと守っていた。かつて自分をかばって傷を負った幼馴染を、二度と危ない目に遭わせまいと誓う。少年は封印の術を磨き続けるが、やがて土地の力を狙う妖の一団が動き出し、ようやく心を開きかけた仲間まで奪われてしまう。裏で糸を引く組織を巻き込んだ争いの先に、この土地が背負ってきた四百年前の過ちが姿を見せる。派手な必殺技ではなく、四角い結界をどこにどう組むかの工夫で勝負が決まる戦い。強さを追うだけの話ではなく、誰かを思う気持ちがそのまま力に変わっていく。読み終えて静かに涙がこぼれる幕引き！

## この漫画を読むのに向いている人

- 派手な必殺技より、**限られた術をどう工夫して使うかの駆け引き**をじっくり楽しみたい人
- 力のインフレに疲れていて、**主人公が段階を踏んで強くなる**過程を最後まで見届けたい人
- 妖怪と戦う話であっても、**家族や仲間を思う気持ちがそのまま強さになる**筋書きにめっぽう弱い人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 大きな山場が次々にやって来て、**わかりやすいカタルシス**が待っている少年漫画を読みたい人
- 終盤に入っても**主人公が話の中心に立ち続ける**構成でないと、どうにも物足りなく感じる人
- 見た目の派手さや、**濃い個性で引っ張っていく登場人物**を目当てにして読む作品を選ぶ人

## 良い所

- じわじわ明かされていく土地の謎と、**四角い結界をどう組むかで駆け引きが決まる戦い**にのめり込みました。人の想いのすれ違いや成長までしっかり描かれていて、名作と呼ばれる熱量を確かに感じます。
- バトル物にありがちな力のインフレがないまま最後まで進むので、集中を切らさず読み通せた。主人公が**きちんと段階を踏んで強くなる**ところや、祖父母や兄との関わりの丁寧さもあって安心して読めた。
- 戦う理由が、自分をかばって傷を負った幼馴染を守りたいという一点だけ。**見栄を張らず恥も恐れない主人公**に、少年漫画はこうあってほしいという気持ちを満たしてもらいました。熱くてじんときます。
- 伏線が丁寧に畳まれた終わり方に私は泣きました。**失った仲間ともう一度肩を並べて走る場面**は何度読んでもこたえます。犠牲を思うと切ないですが、長い連載で軸がぶれなかったのはプロの仕事です。
- 読み返すたびに受け取るものが変わる。力が話の軸ではあるが、**その力が誰かを思う気持ちから生まれている**とわかってから、自分の中では手放せない一作になった。この先も何度でも開くと思う。

## 悪い所

- 絵にクセがなく読みやすい反面、**登場人物の見た目に華がない**のが正直きつかった。描き分けに困りはしないのに印象に残らず、読み終えると誰の顔も浮かばない。地味に上手いという言葉がぴったり。
- バトル物として見ると**山場になる展開が少なく**、読んでいる途中で退屈が顔を出す。何々編といった区切りもはっきりしないので、いま自分がどの流れの途中を読んでいるのかつかめない。
- 終盤は**主人公より兄のほうが話を引っ張る**形になり、肝心の主人公がほとんど出てこない。ようやく戻ってきたと思えばふわっと最終話を迎えてしまい、俺は消化不良のまま本を閉じた。
- **主人公が自分では何ひとつ選べない**まま話が進むところが、私にはどうにも据わりが悪い。人物も全体に淡々としていて掘り下げが薄く、生きて見えたのは年寄り二人くらい。
- **最後に母親を犠牲にする決着**だけは納得できません。開祖の身勝手で大勢の人生が狂ったまま、盛り上がりもわざと外したような幕引きなので、読後には物足りなさが残りました。
