# オーバーレブ！

## 基本情報

- 著者: 山口かつみ
- 連載: 週刊ヤングサンデー
- ジャンル: 青年漫画、走り屋・モータースポーツ、青春、カーレースバトル
- 評価: 8/10
- 完結済み
- 最終更新日: 2026年09月12日
- 元ページ: https://mangayoshiashi.com/manga/f7dab125-4605-4be1-a59a-0e0ffdc907fd

## あらすじ

陸上に打ち込んでいた女子高生が、大きな怪我で走る場所を失う。抜け殻のまま連れ出された夜の峠で目にしたのは、コーナーを滑らせていく一台と、それを操る年上の女性だった。解体屋の隅で錆びかけていた小さな二人乗りを格安で譲り受け、免許を取り、荷重のかけ方やタイヤの空気圧を一つずつ体に覚え込ませていく。癖の強い女の子たちと競り合いながら、馬力ではなく腕で前に出る道を探す日々。派手な改造で押し切らない。人の側の技術を一段ずつ積み上げていくから、読むほどに自分のハンドルの握り方まで気になってくる。峠の先に待つのは軽トラック同士の大勝負と、世界へ続く一本道。走ることをもう一度好きになる青春！

## この漫画を読むのに向いている人

- 馬力の自慢よりも、**車をどう動かすかという理屈を一から教えてくれる**筋立てにわくわくする人
- **女の子たちが主役になって腕を競い合う**青春ものを、車の知識がないまま楽しんでみたい人
- **公道の走り屋で終わらせず、正規の競技へ一歩ずつ進んでいく**道のりを、最後まで見届けたい人

## この漫画を読むのに向いていない人

- 人物の描き方の安定感を大事にしていて、**絵柄が肌に合わないと話の中身まで入ってこない**人
- 対決場面の速さや迫力をいちばんに求めていて、**細かい理屈の解説より派手な見せ場**が読みたい人
- 昔の公道を舞台にした話がどうも苦手で、**今の常識と噛み合わない描写に引っかかってしまう**人

## 良い所

- 陸上の夢が折れた女の子が、スクラップ寸前の一台に出会うところから話が動き出す。車にまるで詳しくない自分でも置いていかれないし、**攻めの技術より先に普段の運転の話をしてくれる**のがありがたい。
- 速さや勝ち負けの前に、そもそも運転とは何をしているのかを丁寧にほどいてくれる。ゲームセンターで特訓する話なんて、**免許を取りたての人ほど背筋が伸びる中身**だと思う。妙に真面目な漫画だ。
- 終盤で軽トラック同士がエンジンを積み替えて峠でぶつかり合う。あんな勝負、ほかのカー漫画で見た記憶がありません。**手持ちの安い車を本気で速くしようとする執念**が最後まで通っていて、痺れました。
- 女の子たちが主役で、男は脇に回る峠の青春もの。その並びがまず珍しい。しかも**公道の走り屋で終わらせず、それぞれが正規の競技へ進んでいく**。こんな着地のさせ方があるのかと感心した。
- 主人公が最後にラリーへ進むと知ったとき、思わず声が出ました。**砂利道を走る場面や車体に貼っていたシートが、全部そこへの布石だった**と後から気づきます。仲間と一つの目標を追う空気もいいですね。

## 悪い所

- 中身は好きなんですが、**線の粗さは最初のうちどうしても目につきます**。人物の描き方が安定しないので、序盤は読み進めるのに少し慣れが要りました。運転の話がまともなだけに惜しいところ。
- 話の作りは好きなんです。ただ**走っている場面の速度感やコマの迫力は、同じ畑の有名作に一歩譲る**と感じました。峠の勝負でもっと痺れたかった、という欲はどうしても残ります。
- 車の描き込みは文句なしで、作者が実際に乗っていた人なんだなと伝わってきます。でも**人物の顔立ちは好き嫌いがくっきり割れる絵柄**なので、自分は読み終えるまで馴染めませんでした。
- 今読むとさすがに無茶な描写が多い。公道での振る舞いも含めて、**当時の空気を知らない若い読者は白けるかもしれない**。時代ごと面白がる構えがないと、途中で置いていかれる。
- 大ヒット作ほど広く読まれた一本ではなく、**ノリや作風の好き嫌いがはっきり割れるタイプ**だと思う。合う人にはとことん刺さるが、合わない人は序盤で離れる。誰にでも薦められはしない。
