レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿
完結連載: マガジンポケット
ジャンル: 少年マンガ/コメディ・ギャグ/パロディ・スピンオフ
評価: 8.5/10
あらすじ
名探偵に挑んだ犯人たちは、あの完全犯罪をどうやって用意したのか。シリーズの名事件を、計画を立てて実行した犯人の側から描き直した公式スピンオフ。真冬の湖に氷の橋を一晩で架け、重いものを人知れず運び、命綱なしで窓枠をつたう。トリックの下ごしらえはどれも過酷な力仕事で、犯人たちは冷や汗まみれのまま段取りをこなしていく。そこへ必ず居合わせてしまうのが、あの高校生。頼むから今それを言わないでくれと胸の内で叫びつつ、必死の演技とセルフツッコミを重ねる姿が、ひたすらおかしくて少し哀れ。本編を知っていればいるほど笑える、犯人側からのぞいた金田一ワールド!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 本編のトリックをまだ覚えているうちに、犯人側の必死すぎる舞台裏をのぞいて笑い直したい人
- 推理ものの張り詰めた空気を、まるごとギャグへ裏返すパロディとして遠慮なく笑い飛ばせる人
- 完全犯罪の準備がどれだけ過酷な力仕事かという、トリックの裏側にある手間を想像するのが好きな人
向いていない人
- 本編をまだ読んでいない、または途中までしか読んでおらず、犯人やトリックを知らずにいたい人
- 犯人がそれぞれ背負った事情や悲しみは、笑いに変えず重いまま受け止めたいと思っている人
- 一話ごとに切れ味の鋭いオチや、予想を裏切る巧みな話の転がし方を求めて読み進めたいタイプの人
良い感想・レビュー
- 読み終えてまず思ったのが、えらい大変なことしてたんだな、ということ。犯人が途中で心を折られずにやり切った執念にあきれつつ、言葉選びの切れ味とギャグのテンポに唸らされた。金田一愛が伝わってくる。
- 絵柄の寄せ方がとにかくうまくて、うまいからこそ余計に笑える。本家を読んでいたときは世界観に慣れきって感心すらしていた仕掛けに、片っ端からツッコミが入っていく快感。遊佐の指摘がいちいち刺さる。
- 雪夜叉伝説の回がとくにいい。完全犯罪を成し遂げる前に犯人のほうが力尽きかねない、氷の橋を一晩で架けるという正気を疑う大工事。あの優秀な明智警視が手のひらで踊らされる醜態も、読んでいてやや痛快だった。
- 幼い頃は怖くて眠れなかった本編の犯人が、こんなに必死にもがいていたとは。どの犯人も驚くほどまともな感覚を持っているので、心の中のツッコミが真っ当で笑える。自画自賛する姿にまで親近感が湧いてしまう。
- 描いているのは原作の作者ではないのに、絵をぐっと寄せてあるおかげで違和感なく読み進められる。本編ならシリアスさに息を呑む場面が丸ごと笑いに置き換わるつくりなので、パロディのノリが平気なら抱腹絶倒。
悪い感想・レビュー
- 金田一のファンとして手に取ったけれど、読後感はどうにも残念。悲しみを背負って罪に手を染めた犯人の描写までギャグに振り切られているため、本編で胸が詰まった記憶のある回ほど落差がつらかった。
- 犯人もトリックも遠慮なく割ってくるので、本編を読み終える前に触れるのは危険。表紙の時点でもう犯人が描かれているから、未読なら書影を目にすることすら避けたほうがいい。
- 愛のあるいじり方は楽しめたものの、売れれば売れるほど既刊のネタバレが広がっていくのがもったいない。犯人が割れたミステリほど味気ないものはないので、本家の隣に並べる売り方はやめてほしかった。
- 原作を読んでいるからこそ通じるネタバレの連続で、未読の人にはまるで勧められない。シリアスな空気ごとギャグで崩してしまうつくりなので、あの張り詰めた緊張を味わいたい読者ほど肩透かしを食う。
- 金田一の漫画自体は好きなのに、この外伝はどの話もオチが似た調子で弱い。ひねりを期待して読み進めると肩透かしが続き、結局は普通に事件を追う本編のほうが面白いという結論に落ち着いた。
良い感想・レビュー
- 読み終えてまず思ったのが、えらい大変なことしてたんだな、ということ。犯人が途中で心を折られずにやり切った執念にあきれつつ、言葉選びの切れ味とギャグのテンポに唸らされた。金田一愛が伝わってくる。
- 絵柄の寄せ方がとにかくうまくて、うまいからこそ余計に笑える。本家を読んでいたときは世界観に慣れきって感心すらしていた仕掛けに、片っ端からツッコミが入っていく快感。遊佐の指摘がいちいち刺さる。
- 雪夜叉伝説の回がとくにいい。完全犯罪を成し遂げる前に犯人のほうが力尽きかねない、氷の橋を一晩で架けるという正気を疑う大工事。あの優秀な明智警視が手のひらで踊らされる醜態も、読んでいてやや痛快だった。
- 幼い頃は怖くて眠れなかった本編の犯人が、こんなに必死にもがいていたとは。どの犯人も驚くほどまともな感覚を持っているので、心の中のツッコミが真っ当で笑える。自画自賛する姿にまで親近感が湧いてしまう。
- 描いているのは原作の作者ではないのに、絵をぐっと寄せてあるおかげで違和感なく読み進められる。本編ならシリアスさに息を呑む場面が丸ごと笑いに置き換わるつくりなので、パロディのノリが平気なら抱腹絶倒。
悪い感想・レビュー
- 金田一のファンとして手に取ったけれど、読後感はどうにも残念。悲しみを背負って罪に手を染めた犯人の描写までギャグに振り切られているため、本編で胸が詰まった記憶のある回ほど落差がつらかった。
- 犯人もトリックも遠慮なく割ってくるので、本編を読み終える前に触れるのは危険。表紙の時点でもう犯人が描かれているから、未読なら書影を目にすることすら避けたほうがいい。
- 愛のあるいじり方は楽しめたものの、売れれば売れるほど既刊のネタバレが広がっていくのがもったいない。犯人が割れたミステリほど味気ないものはないので、本家の隣に並べる売り方はやめてほしかった。
- 原作を読んでいるからこそ通じるネタバレの連続で、未読の人にはまるで勧められない。シリアスな空気ごとギャグで崩してしまうつくりなので、あの張り詰めた緊張を味わいたい読者ほど肩透かしを食う。
- 金田一の漫画自体は好きなのに、この外伝はどの話もオチが似た調子で弱い。ひねりを期待して読み進めると肩透かしが続き、結局は普通に事件を追う本編のほうが面白いという結論に落ち着いた。
同じジャンルの漫画
該当作品はありません。
