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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

GROUNDLESS の感想と評価(良いところ、悪いところ)

GROUNDLESS

著者: 影待蛍太

連載: 月刊アクション

ジャンル: ガンアクションミリタリー戦争

評価: 8.3/10

あらすじ

疫病を口実に大陸政府から海を封じられ、物資が尽きかけた島国。政府への怒りが火種となり、島は内戦へ転がり落ちる。銃器の街で武器商を営んでいた女は、島軍大佐の罠にはめられ、夫を目の前で殺され、生まれたばかりの娘を奪われ、左目を撃ち抜かれる。残されたのは夫が遺した特注の狙撃銃だけ。復讐だけを胸に自警団へ志願した彼女は、ずば抜けた空間の読みと射撃の腕で戦場に立つ。やがて戦いは個人の恨みを離れ、穀倉地帯の取り合い、港町の攻防、砂漠や雪山での掃討へと広がっていく。戦車や飛行機まで投げ込まれ、戦火は膨らむ一方。大国の介入、そして使い捨ての駒として最前線へ送られる自警団。誰も英雄になれないまま、それでも引き金を引くしかない。泥まみれの狙撃手が行く架空戦記!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 超人めいた力が一切出てこない、腕と読み合いで決着がつく戦場の駆け引きをじっくり味わいたい人
  • 大切なものを奪われた人間が銃を取るまでを、むごさから目をそらさずに描く重い物語として読みたい人
  • 主人公ひとりの物語から、街や仲間たちを追う群像劇へ広がっていく戦記の流れを楽しめる人

向いていない人

  • 絵の線の粗さや人物の描き分けの癖が引っかかると、そこから先へ読み進められなくなる
  • 吹き出しにセリフがぎっしり詰まった作りが苦手で、文字の多い漫画をさらっと読めない
  • 救いのない戦況と報復の連鎖がずっと続くので、読むほど気持ちがすり減っていく物語を避けたい人

良い感想・レビュー

  • 狙撃の腕が飛び抜けた未亡人が、局地戦の行方を左右していきます。超人めいた力は出てきません。読みごたえがあるのは腕を隠したまま盤面を動かす駆け引きのほうで、じりじりした心理戦に引き込まれました。
  • 生きるか死ぬかの張り詰めた空気と、どこから狂気なのか判らない切迫感。面白いのに、これを楽しんでいいのかと迷うほど戦場の描き方が生々しい。読み終えたあと、しばらく黙り込んでしまった。
  • 表紙から凄腕狙撃手の無双劇を想像していたら、罠にはめられ、夫を殺され、子と引き裂かれます。序盤で感情移入せずにいられないむごさでした。絵柄はポップなのに戦闘の描写は血なまぐさく、驚きます。
  • 途中から主人公が一歩引いて、街と自警団の面々を追う群像劇に変わっていく。この転がし方が意外で、うまい。絵は正直好みが分かれるけれど、それを補って余る組み立てで最後まで持っていかれた。
  • 隻眼、狙撃手、未亡人。並べただけなら安っぽいのに、実際に読むと張り詰めた臨場感と寂しさが残る。夫の形見を構えるたび、彼女がすり減っていくのが伝わってきて重い。

悪い感想・レビュー

  • 序盤はとにかく読みにくいです。吹き出しがコマのふちまで迫っていて、目が滑ります。動きも伝わりづらく、同人誌みたいな作りの粗さが先に立ちました。だんだん良くなるとはいえ、人に勧めにくいのは確かです。
  • 狙撃手ひとりで戦場の流れを握ってしまう場面には、さすがに主役補正の効きすぎが引っかかった。勝負を決めたのが問題児の老兵だった点は良かったけれど、そこまでの無双ぶりには少し白けた。
  • 絵もストーリーも荒削りで、ときどき粗さが目につきます。それ以上に気になったのがとにかく文字の多さで、読み進めるのに体力がいります。面白いのは確かなのに、そこで足が止まりました。
  • 報復が報復を呼んで、自警団までおかしくなっていく。虚しいし痛々しい。救いのない戦況が続くので、読んでいるこちらまでじわじわ削られる感じが抜けなかった。
  • 線がざらついていて、人物の描き分けにも癖があります。誰が誰なのか最初はつかめず、キャラの見分けにくさで何度も前のページに戻りました。話は良くできているだけに、そこがもったいないです。

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