レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
デンキ街の本屋さん の感想と評価(良いところ、悪いところ)
デンキ街の本屋さん
著者: 水あさと
連載: 月刊コミックフラッパー
評価: 8.3/10
あらすじ
日本の秋葉原を彷彿とさせる「デンキ街」にあるコミック専門店「BOOKS うまのほね」。そこで働く店員たちは、重度のゾンビ好きや腐女子、プロ志望の漫画家など、全員が何かしらの濃いマニアックな属性を持つ変人ばかり!新人の海雄くんは、先輩店員たちに振り回されながらも、棚作りや過酷な新刊ラッシュ、そして同僚たちの異常な熱量に圧倒される日々を送る。そんな彼らの日常に花を添えるのは、店員同士の不器用で焦れったい「複線恋愛」のラブコメ。オタク文化への深い敬意と、書店員ならではの「あるある」が凝縮された一冊。漫画を愛するすべての人に贈る、賑やかで少し切ない青春群像劇の傑作!
良い所
- 登場人物が全員オタクでキャラが濃いのが最高!うまのほねの店員たちがみんな個性的で愛おしく、読んでいて自分もその輪に混ざりたいと本気で思いました。オタクなら共感必至のネタが満載で面白いです。
- 店員同士の不器用な恋愛模様にニヤニヤが止まりません。特に監督とひおたんの距離感や、先生の乙女な反応が本当に尊いです。複数のカップルが同時進行で進む群像劇としての面白さがこの作品の魅力ですね。
- 書店員ならではの「あるあるネタ」の解像度が非常に高い!漫画や同人誌への深い愛情が伝わってきて、本屋巡りがより楽しくなりました。仕事の疲れを笑いで吹き飛ばしてくれる、私にとって大切な癒やし枠です。
- 水あさと先生の柔らかくて可愛い絵柄が大好きです。女の子たちがみんな魅力的なのはもちろん、男性キャラもどこか憎めない良さがあります。賑やかなコメディの中に時折混じる切なさが、心に優しく染みました。
- ギャグのテンポが良くて、一気に読み進めてしまう中毒性があります。オタク特有のノリをポジティブに描いているので、読んでいて元気がもらえました。何度読み返しても新しい発見がある、最高の書店員コメディです。
悪い所
- 舞台がコミック専門店ということもあり、アダルト系のネタや下ネタが意外と多くて驚きました。オタクのノリが苦手な人には少し下品に感じられるかもしれません。私も親や友人には少し勧めにくいなと思いました。
- 登場人物が皆、特定のオタク属性に忠実すぎて、少しテンプレ的な印象を受けてしまいました。もう少しキャラクターの内面的な深掘りや、属性以外の人間らしい一面をじっくり描いてほしかったなと感じます。
- 大きな事件が起きない平和な日常モノなので、物語の起伏が少なくて途中で少し退屈に感じてしまいました。単行本でまとめて読むと展開が単調に思えてくるので、もう少し刺激的なエピソードが欲しかったです。
- 後半になってキャラクターがどんどん増えていくのですが、焦点が分散してしまった気がします。初期のメンバーだけで構成されていた頃の、こじんまりとしたアットホームな空気感の方が個人的には好みでした。
- オタク特有の自虐ネタや内輪ノリのような空気感に、時々ついていけなくなる瞬間がありました。専門用語やマニアックな話題も多いので、そのジャンルに詳しくないと笑いのツボが分かりにくい気がします。
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