レビュー著者: 漫画よしあし
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念願の悪役令嬢(ラスボス)の身体を手に入れたぞ! の感想と評価(良いところ、悪いところ)

念願の悪役令嬢(ラスボス)の身体を手に入れたぞ!
マークダウンで表示連載: マガジンポケット
評価: 8/10
あらすじ
前世で生まれつき病弱だった少女は、自由に外を歩くことさえ叶わず16歳という若さで生涯を終えた。しかし、神様への祈りが通じて「健康な身体」を授かり異世界に転生! 歓喜する彼女だったが、その転生先は乙女ゲームの最凶ラスボスにして破滅の運命を背負った悪役令嬢、エリザベート・マクスウェルだった。それでも、健康で動ける身体に比べれば破滅フラグなどただのヌルゲー。自分の命を狙う刺客や死神さえも、有り余るパワーと無自覚チート魔法でことごとく物理的にぶっ飛ばし、健康的な毎日を全力で謳歌するエリザベートの無双ファンタジーコメディ!
良い所
- 前世で病弱で寝たきりだった主人公が、健康になったのを全身全霊で喜ぶ圧倒的に元気なエリザベートの姿がたまらなく愛おしい。読んでいると、私まで不思議と生きるエネルギーが湧いてきて元気をもらえる。
- 死神や破滅フラグなどのあらゆる理不尽を、鍛え上げた肉体と圧倒的な魔力で物理的にぶっ飛ばす無双描写が最高にスッキリする。一切の不安要素がないため、何も考えずに気楽に読めるノンストレス作だ。
- 悪役令嬢もののテンプレをパロディにしつつ、コメディとして非常にハイレベルに昇華させていて爆笑した。ラジオ体操を大真面目に神聖視するなどのシュールなギャグセンスが私のツボに刺さっている。
- 中島零先生の作画が本当に魅力的で、赤衣丸歩郎先生のテンポが良いネーム構成力も抜群だ。エリザベートのコロコロ変わる豊かな変顔や、大暴れするアクションのコミカルな躍動感が本当に大好きだ。
- 主人公のエリザベートが、ゲームのヒロインである聖女とひたすらイチャイチャする百合チックな展開が本当に尊くて癒やされる。攻略対象の男そっちのけで深まる女の子同士のピュアな友情がたまらない。
悪い所
- 最強の悪役令嬢が闇魔法を無自覚に使ってカンスト無双するという設定が、他作のレベル99とかなり被っているように見え、この手のジャンルを読み慣れている私にとっては少し新鮮味に欠ける部分が目立った。
- 主人公のエリザベートが健康に大はしゃぎしているだけで、ストーリーに明確な目標や危機感が薄い。破滅フラグに対抗する必死さがないため、物語としての骨太な成長やカタルシスを求める人には物足りない。
- 乙女ゲームの世界がベースなのに、男の攻略対象キャラがモブ扱いで、主人公にボコられるだけの酷い役回りなのが少し寂しかった。ゲームらしい甘い恋愛展開を楽しみたい読者にはあまりおすすめできない。
- 病弱だったから健康が嬉しくて鍛えまくったら最強になった、という一発ネタ寄りのご都合主義設定を許容できるかで好みが激しく分かれる。整合性のあるファンタジー世界を期待する私には合わなかった。
- ギャグの勢いは素晴らしいが、全体的にお話の展開が毎回同じワンパターンであり、中盤あたりでマンネリ化を感じた。無双される周囲の敵の反応もテンプレすぎて、だんだん次の展開が予想できてしまう。
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