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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

悪役令嬢転生おじさん の感想と評価(良いところ、悪いところ)

悪役令嬢転生おじさん

悪役令嬢転生おじさん

著者: 上山道郎

連載: 月刊ヤングキングアワーズGH

ジャンル: 異世界転生青年マンガコメディ悪役令嬢

評価: 8.5/10

あらすじ

52歳の真面目な公務員、屯田林憲三郎。不慮の事故に遭った彼が目を覚ますと、そこは生前娘が遊んでいた乙女ゲームの世界、しかも傲慢な悪役令嬢グレイス・オーヴェルヌの姿だった!中身は枯れたおじさんなのに、口を開けば独自の「優雅変換」で高飛車な令嬢言葉に早変わり。攻略対象の王子たちを「娘の友達」のように慈しみ、親心全開で接する姿が、周囲からは気高く慈悲深い令嬢として勘違いされていく。ベテラン上山道郎が圧倒的な画力で描き出す、爆笑必至の異世界転生コメディ。おじさんのピュアな善意が、乙女ゲームのシナリオを最高にハッピーな方向へぶち壊す、至高の勘違い劇!

良い所

  • おじさんの丁寧な言動が勝手に変換される「優雅変換」の面白さに、腹筋が崩壊するほど爆笑しました!高飛車な態度の裏に隠れた、溢れんばかりの親心と優しさに心が洗われる、最高に幸せなコメディです。
  • 上山先生の圧倒的に安定した画力が素晴らしくて、美少女令嬢とおじさんの内面が違和感なく同居している表現力に脱帽。乙女ゲームの設定を逆手に取ったメタな笑いも秀逸で、一気に最新刊まで読み耽りました。
  • 下心が一切なく、「親目線」で周囲を見守る主人公の姿が本当に大好きです。攻略対象たちを「良いお友達」として応援する純粋な善意が、勝手に美化されていく展開が痛快で、読んでいて温かい気持ちになれました。
  • オタクなら思わずニヤリとする往年のゲームパロディが散りばめられていて、作者のセンスを感じます。ただの転生モノではなく、家族愛や人生経験の重みが物語に深みを与えていて、大人にこそ読んでほしい傑作!
  • 嫌なキャラクターが一人もいなくて、読後の多幸感が凄いです!おじさんの誠実な人柄に触れて、ゲームのキャラたちが救われていく過程に何度も感動しました。笑えてホロリと泣ける、私にとっての大切な一冊。

悪い所

  • 月刊誌での連載なので、単行本が出るまでの間隔が長すぎて、続きが気になって仕方がありません。物語の進行もゆったりしているので、一気にサクサクと大きな展開を読み進めたい私には、少し焦れったい。
  • 勘違いネタが主軸なので、巻数が進むとどうしても展開のマンネリ感が気になってしまいました。おじさんの言動が誤解されるパターンの繰り返しなので、もう少し物語の縦軸としての大きな変化が欲しかったです。
  • 現実世界に残された家族が彼を見守るシーンが、個人的には少しノイズに感じてしまいました。異世界でのドタバタ劇に集中したかったので、現実パートにページを割かれるのが少し勿体ない気がして残念です。
  • 乙女ゲームの設定自体は比較的ありふれたテンプレなので、転生おじさんの要素以外は目新しさが少ないかもしれません。設定の斬新さに頼りすぎている感もあり、もっと緻密な世界観の深掘りを期待していました。
  • おじさん特有の説教臭いノリがたまに出てくるのが、少し鼻につく瞬間がありました。コメディとして割り切れば良いのですが、真面目な教訓めいたセリフが続くと、少しテンションの差に戸惑うことがあります。

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