レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

俺は星間国家の悪徳領主! の感想と評価(良いところ、悪いところ)

俺は星間国家の悪徳領主!

俺は星間国家の悪徳領主!

著者: 三嶋与夢高峰ナダレ灘島かい

連載: コミックガルド

ジャンル: 異世界転生領地経営青年マンガコメディSF

評価: 8.4/10

あらすじ

前世で善良さゆえに全てを奪われた男が、広大な宇宙を舞台にした星間国家の伯爵家リアムとして転生する。今世こそは奪う側の「悪徳領主」として好き勝手生きると決意するが、領地は搾りかすも出ないほど荒れ果てていた。仕方なく効率的な搾取のために内政を整え、汚職役人を一掃した結果、本人の意図とは裏腹に領民からは聖君として崇められていくことに!本人は悪行を積んでいるつもりが、なぜか評価が爆上がりし続ける。巨大ロボットや宇宙艦隊戦といったSF要素も満載で贈る、痛快無比な勘違い領地経営ファンタジーの傑作!

良い所

  • 悪徳領主を目指して必死に悪ぶっているのに、合理的な判断のせいで結果的に名君扱いされるギャップが最高に笑えます!本人は真面目に悪行を積んでいるつもりの勘違い展開が面白すぎて、ページをめくる手が止まりません。
  • 剣と魔法の世界かと思いきや、巨大ロボットや宇宙艦隊戦まで出てくるSFな世界観がワクワクします!転生モノの中でも設定のスケールが大きくて、主人公がアヴィドで無双するシーンの迫力は本当にかっこいいです。
  • 主人公を不幸に陥れようとする『案内人』が、自分の策に溺れて自爆していく姿が最高に滑稽で面白いです!勧善懲悪のような爽快感もありつつ、予想外の方向に物語が転がっていく構成が秀逸で、一気に読み終えました。
  • 前世で裏切られた反省から、汚職貴族を容赦なく一刀両断していくリアムの生き様に痺れました。自分の欲望に忠実なようでいて、実は一本筋の通った性格に好感が持てます。次はどんな悪(善行)をするのか楽しみです!
  • 灘島かい先生の作画が本当に綺麗で、メカニックの重厚感やキャラクターの表情が素晴らしいです。有能なメイドの天城さんとのやり取りも癒やされますし、ギャグとシリアスのバランスが絶妙な大満足の作品ですね。

悪い所

  • 勘違いネタが売りの作品ですが、巻数が進むと同じパターンの繰り返しに感じてしまい、少し飽きがきてしまいました。もう少し物語の根幹に関わるような、新しい刺激やシリアスな展開も欲しかったなと贅沢に感じます。
  • 主人公が『俺は悪徳領主だ』と心の中で連呼するスタイルが、どうしても中二病っぽく聞こえてしまい、少し冷めてしまう瞬間がありました。本人の善人さが隠しきれていないのは分かりますが、セリフが少し強引です。
  • ヒロイン候補の女性キャラクターがどんどん増えていきますが、どの子もリアムを崇拝するだけの似たような性格に見えて残念です。もう少し個人の葛藤や、自立した魅力のあるキャラクターを描いてほしいと感じました。
  • 星間国家という設定の割には、科学的な論理よりも魔法や精神力で解決する場面が多く、ハードなSFを期待していた私には物足りなかったです。宇宙を舞台にしたファンタジーとして割り切って読む必要がありますね。
  • 学園編に入ってから領地経営の面白さが薄れてしまい、少しテンポが遅くなったように感じて残念でした。個人的には、もっと星々を統治して国を豊かにしていく内政パートや技術開発をメインに読みたかったです。

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