レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
LOST MAN の感想と評価(良いところ、悪いところ)
LOST MAN
完結著者: 草場道輝
連載: 週刊ヤングサンデー/週刊ビッグコミックスピリッツ
評価: 8.2/10
あらすじ
ルーマニアの片隅で、記憶をなくした男がボールを蹴っていた。名前も過去もわからない。ただ、どのポジションに立たせても勝ちを引き寄せてしまう。腕利きの代理人サカザキは、その男をマツモトと名づけ、世界中のクラブへ売り込む商売を始める。南米の弱小クラブからイングランドの名門まで、二人は札束と駆け引きの海を渡っていく。だが勝ち上がるほどに、失われた記憶の底で眠っていた事件の影が近づいてくる。ピッチの上の戦術と、その外で動く陰謀。どちらもごまかさずに描かれるから、試合の熱と謎解きの緊張が同時に押し寄せる。関西弁でたこ焼きを頬張る男が、なぜ世界を勝たせられるのか。最後まで目を離せない勝利請負人の旅路!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 試合の戦術と移籍やお金が絡む裏側を、どちらもきっちり読みたい大人のサッカー好きな人
- 記憶をめぐる謎解きの緊張感と、ピッチで競り合う熱さを一冊のなかで同時に味わいたい人
- 主人公が最初から完成されている無双寄りの爽快さを、じっくりした成長物語より好む人
向いていない人
- 主人公が少しずつうまくなっていく下積みからの成長物語を、スポーツ漫画にいちばん求める人
- 試合の描写だけをひたすら追いたくて、駆け引きや陰謀の場面が長引くと退屈してしまう人
- 主人公たちにまっすぐ好感を持てるかどうかを大切にして読む人。冷たいやり口が続くとしんどくなる人
良い感想・レビュー
- サッカーの試合と記憶をめぐる謎解き、二本の軸が同時に進むつくりがおもしろい。次に動くのはピッチか、それとも過去か。その予想は、たいてい気持ちよく外れる。
- 記憶をなくした選手と切れ者の代理人が組んで、世界中のクラブを渡り歩く。話の器の大きさがまず違う。国が変わるたび空気まで変わるので、飽きる暇がない。
- サッカーがお金や政治と切り離せないことまで描いてくる。子ども向けではない手ざわりで、移籍の裏側にある大人の事情が生々しい。競技を長く見てきた人ほど、うなずける中身。
- 試合の描き込みは手を抜いていない。戦術の説明がいちいち腑に落ちるので、読み終わるころには少し詳しくなった気分になる。実在の選手を思わせる名前が並ぶのも、サッカー好きにはうれしい仕掛け。
- 終わり方がとにかくいい。名前を呼ぶサポーターの声が響く場面で、胸が静かに熱くなる。旅の果てに三人が並んで座るあの静けさが、いまも記憶に残ったまま。
悪い感想・レビュー
- 出会いの場面がそっけないまま話が転がり出す。主人公は最初からうまいので、伸びていく過程を見る楽しみがない。謎解きとサッカーのどちらも中途半端に映る。
- 主人公ふたりの人となりを、最後まで好きになりきれない。代理人のやり口がえげつなさすぎて引く場面もあり、何を語りたい作品なのかも掴みきれない。
- どのポジションでも完璧にこなす主人公は、正直強すぎて危うさが薄い。同じ作者の前作にあった戦術のせめぎ合いも減っている。ライバルとの読み合いも物足りない。
- 記憶がないのになぜ関西弁なのか。代理人といつどこで出会ったのかもぼかされたまま進む。説明を飛ばされている感じが最後まで消えない。こちらだけ蚊帳の外に置かれる場面が、思ったより多い。
- 終盤になるほど、家柄の因縁みたいなピッチの外の話が主役になっていく。試合を見たくて読んでいると分が悪い展開で、純粋なサッカー漫画なら前作のほうを薦めたい。
良い感想・レビュー
- サッカーの試合と記憶をめぐる謎解き、二本の軸が同時に進むつくりがおもしろい。次に動くのはピッチか、それとも過去か。その予想は、たいてい気持ちよく外れる。
- 記憶をなくした選手と切れ者の代理人が組んで、世界中のクラブを渡り歩く。話の器の大きさがまず違う。国が変わるたび空気まで変わるので、飽きる暇がない。
- サッカーがお金や政治と切り離せないことまで描いてくる。子ども向けではない手ざわりで、移籍の裏側にある大人の事情が生々しい。競技を長く見てきた人ほど、うなずける中身。
- 試合の描き込みは手を抜いていない。戦術の説明がいちいち腑に落ちるので、読み終わるころには少し詳しくなった気分になる。実在の選手を思わせる名前が並ぶのも、サッカー好きにはうれしい仕掛け。
- 終わり方がとにかくいい。名前を呼ぶサポーターの声が響く場面で、胸が静かに熱くなる。旅の果てに三人が並んで座るあの静けさが、いまも記憶に残ったまま。
悪い感想・レビュー
- 出会いの場面がそっけないまま話が転がり出す。主人公は最初からうまいので、伸びていく過程を見る楽しみがない。謎解きとサッカーのどちらも中途半端に映る。
- 主人公ふたりの人となりを、最後まで好きになりきれない。代理人のやり口がえげつなさすぎて引く場面もあり、何を語りたい作品なのかも掴みきれない。
- どのポジションでも完璧にこなす主人公は、正直強すぎて危うさが薄い。同じ作者の前作にあった戦術のせめぎ合いも減っている。ライバルとの読み合いも物足りない。
- 記憶がないのになぜ関西弁なのか。代理人といつどこで出会ったのかもぼかされたまま進む。説明を飛ばされている感じが最後まで消えない。こちらだけ蚊帳の外に置かれる場面が、思ったより多い。
- 終盤になるほど、家柄の因縁みたいなピッチの外の話が主役になっていく。試合を見たくて読んでいると分が悪い展開で、純粋なサッカー漫画なら前作のほうを薦めたい。
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