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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

サマータイムレンダ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

サマータイムレンダ

サマータイムレンダ

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著者: 田中靖規

連載: 少年ジャンプ+

ジャンル: バトルアクションホラーSFサスペンス

評価: 8.8/10

あらすじ

幼馴染の潮が死んだ。その報せを受けて、網代慎平は2年ぶりに故郷の島へ帰る。海の事故で亡くなったはずが、葬儀の場で親友から他殺を疑う不審な傷跡を告げられる。島には、自分そっくりの"影"を見た者は死ぬという言い伝えがあった。慎平自身も影に撃たれた瞬間、意識は帰りのフェリーへ引き戻される。死ぬたびに時が巻き戻る力に気づいた慎平は、人を殺してコピーし成り代わる影を追い始める。だがループを重ねるほど戻れる地点は今へ近づき、敵もこちらのやり方を学んでいく。仲間との共闘、迫る刻限、そして島ひとつを賭けて挑む、汗と血にまみれた命がけのひと夏!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 巻き戻しが有利になるだけでなく、疑いと恐怖を深める仕掛けとして効くタイムリープを味わいたい人
  • 敵も学習して有利な盤面を潰しにくる、知恵比べとしての死に戻りの駆け引きを最後まで楽しめる人
  • サスペンスとバトルとSFが混ざり合っても、破綻せず一本に閉じる構成を見届けたい人

向いていない人

  • 不気味なホラーやミステリーの空気を求めていて、途中からのバトル路線に切り替わると冷めてしまう人
  • 死ぬたびに何度もやり直せる展開に、張り詰めた緊張がゆるむ物足りなさを感じてしまう人
  • 死闘や犠牲を最後にすべて無かったことにされて、割り切れなさの残る結末に納得できない人

良い感想・レビュー

  • タイムリープものはもともと好きなんですが、死に戻りで有利になりすぎる話が多くて物足りませんでした。でもこれは巻き戻すほど誰が味方か分からない緊張感が増していって、そこがすごく巧いと感じました
  • 敵が人に擬態してくるので、味方だと思っていた相手が実は影かもしれない。ループしても心から安心できない作りになっていて、疑心が恐怖に変わる感覚が最後まで抜けませんでした
  • 基本はシリアスで命の奪い合いを描く話なのに、合間にギャグが挟まって思わず笑ってしまう場面もある。空気が重くなりすぎないから、暗い話が苦手な自分でも読み切れたのが正直うれしかったです
  • 敵もループの仕組みを覚えて先回りしてくるのがしびれました。片方しか救えず、有能な仲間を失う容赦のなさもあって、敵味方でループを奪い合う駆け引きにすっかり夢中になってしまいました
  • 三枚の写真がつながった場面で、思わず鳥肌が立ちました。細かい伏線が最後の最後まで効いてきて、円環のように閉じていく構成の完成度に、読み終えたあともしばらく席を立てなかったです

悪い感想・レビュー

  • 常夜へたどり着くまではちゃんと追えていたのに、終盤の理屈がちんぷんかんぷんでした。解説を何度読んでも飲み込めなくて、終盤で急に増す難解さだけがもやっと残ってしまいました
  • 前半の不気味なサスペンスが好きだったのに、中盤からはよくあるバトルに寄っていきました。ホラーの手触りが消えたのが自分にはさみしくて、少しずつ熱が冷めてしまいました
  • ループの回数が積み重なると、追い詰められてもやり直せばいいという空気が出てしまう。死ねば戻れる展開の緩さのせいで、張り詰めていた緊張がだんだん薄れていくのが惜しかったです
  • 話そのものはとても好きなんですが、ちょくちょく挟まるお色気の描写にはイラッとしました。そういうものを求める作品じゃないのに、流れを止める唐突な色気で集中が切れてしまうんです
  • 最後にすべてを無かったことにする結末は、自分にはご都合の極みに感じました。死闘や犠牲が丸ごと消えてしまうと、積み上げた痛みのカタルシスまで薄れてしまった気がしてなりません

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