レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
俺たちのフィールド の感想と評価(良いところ、悪いところ)
俺たちのフィールド
完結著者: 村枝賢一
連載: 週刊少年サンデー
評価: 8.4/10
あらすじ
父のプレーに憧れてボールを蹴っていた少年は、その父を事故で失い、芝生から遠ざかってしまう。高杉和也がもう一度スパイクを履くまでの遠回りから、この物語は走り出す。高校選手権で肩を並べたライバル、単身で飛び込んだアルゼンチンで真正面からぶつかった天才、亡き父のチームをプロへ押し上げる日々。やがて舞台は、初出場を懸けたワールドカップ予選へ移っていく。必殺技もインフレもない。あるのは走り続けた者の脚と、応援席で祈る人たちの声だけ。スタンドで待つ人、支える家族、マイクの前の実況まで、戦いに関わる全員の顔が描かれる。現実のサッカー熱と並んで進んだ、日本中が沸いた九〇年代の熱狂!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 派手な必殺技に頼らない、現実の試合に近い手ざわりのサッカー漫画をじっくり読みたい人
- ピッチの選手だけでなく、支える家族や応援する人たちまで映す群像劇としてじっくり味わいたい人
- 日本中でサッカー熱が高まっていった時代の空気ごと、当時の熱狂をまるごと追体験したい人
向いていない人
- 戦術や技の理屈を細かく詰めた話が読みたくて、選手の心情に寄った作りだと物足りない人
- ひと昔前の絵柄や間の取り方が肌に合わず、作品にしみついた古い時代の空気がどうにも苦手な人
- 都合のいい巡り合わせが重なる展開に弱く、話の運びの粗さが気になり出すと止まらない人
良い感想・レビュー
- 必殺技も強さのインフレも出てこないのに、これが一番熱くなれる作りになっている。積み上げた末に初出場へ届く道のりだから、通しで読み返すたび新しい発見がある。
- 父の背中を追っていた子どもが、その死をきっかけにボールから離れる。それでも好きなんだと気づき直すまでの遠回りしたぶんの重みは、まっすぐ進んだ話には出せないもの。
- 実況の言葉ひとつで泣かされるとは、正直思ってもみなかった。ピッチの外で待つ家族や応援席の人まで描き込むから、こみ上げるのは勝負を見守る側の気持ちのほう。
- 少年サッカー、高校選手権、海外での修行、そしてプロ。どの時期にも別の面白さがあって、章が変わるたびに世界が広がる。長さのわりに、だれる区間が見当たらないのは大したものだ。
- かなりの長さがあるのに、ご都合よく見えるはずの展開までまるごと飲み込めてしまう。選手の心のうちを掘り下げる筆が、最後の最後までぶれないからだろう。
悪い感想・レビュー
- 主人公に運が向きすぎる場面が、何度か引っかかる。渋滞で相手が来ないから出番が回るという運びが続くと、自分の力でつかみ取った話に見えなくなる。
- 戦術や技術の細かいところより、気持ちの描写に寄せた作りになっている。試合の中身を突き詰めて読みたい人にとっては、物足りなさのほうが残るはず。
- 序盤のノリがきつい。試合中にベンチで雑談していたり、時代がかった牧歌的な運びが続いたりする。ここを越えられるかどうかで読者の評価が割れそうだ。
- 長く読むほど、脇のチームや相手選手には乗り切れなくなる。役割を振られただけの駒に見える顔ぶれが混じるのは、長く続いた連載の宿命なのだろうか。
- 亡くなった人の思いを継ぐという筋立ては、いま読むとやや古びて感じられる。誰かに動機を託されるより、自分の意思で前に出ていく主人公のほうを見たくなる。
良い感想・レビュー
- 必殺技も強さのインフレも出てこないのに、これが一番熱くなれる作りになっている。積み上げた末に初出場へ届く道のりだから、通しで読み返すたび新しい発見がある。
- 父の背中を追っていた子どもが、その死をきっかけにボールから離れる。それでも好きなんだと気づき直すまでの遠回りしたぶんの重みは、まっすぐ進んだ話には出せないもの。
- 実況の言葉ひとつで泣かされるとは、正直思ってもみなかった。ピッチの外で待つ家族や応援席の人まで描き込むから、こみ上げるのは勝負を見守る側の気持ちのほう。
- 少年サッカー、高校選手権、海外での修行、そしてプロ。どの時期にも別の面白さがあって、章が変わるたびに世界が広がる。長さのわりに、だれる区間が見当たらないのは大したものだ。
- かなりの長さがあるのに、ご都合よく見えるはずの展開までまるごと飲み込めてしまう。選手の心のうちを掘り下げる筆が、最後の最後までぶれないからだろう。
悪い感想・レビュー
- 主人公に運が向きすぎる場面が、何度か引っかかる。渋滞で相手が来ないから出番が回るという運びが続くと、自分の力でつかみ取った話に見えなくなる。
- 戦術や技術の細かいところより、気持ちの描写に寄せた作りになっている。試合の中身を突き詰めて読みたい人にとっては、物足りなさのほうが残るはず。
- 序盤のノリがきつい。試合中にベンチで雑談していたり、時代がかった牧歌的な運びが続いたりする。ここを越えられるかどうかで読者の評価が割れそうだ。
- 長く読むほど、脇のチームや相手選手には乗り切れなくなる。役割を振られただけの駒に見える顔ぶれが混じるのは、長く続いた連載の宿命なのだろうか。
- 亡くなった人の思いを継ぐという筋立ては、いま読むとやや古びて感じられる。誰かに動機を託されるより、自分の意思で前に出ていく主人公のほうを見たくなる。
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