レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
金田一37歳の事件簿 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
金田一37歳の事件簿
完結連載: コミックDAYS/イブニング
評価: 7.6/10
あらすじ
あの金田一一が三十七歳。ジッちゃん譲りの推理力はそのままなのに、いまは会社勤めの毎日をなんとかやり過ごしている。ところが出張先でも取引先でも、行く先々で人が死ぬ。嫌々ながら現場へ引き戻され、ため息をつきながら真相へ手を伸ばす。少年のころの真っ直ぐさは残ったまま、そこへ二十年ぶんの疲れと諦めが重なった。かつての宿敵の影がまた差し、懐かしい顔ぶれも次々に現れ、少年時代の彼を知る人ほど心がざわつく展開へと転がっていく。歳を取った名探偵にしか出せない答えと、大人になった彼が抱えたもの。あの頃を知る人にこそ刺さる、二十年後の答え合わせ!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 学生のころに本格ミステリーを読み倒し、あの主人公のその後を見届けたいといまも思っている人
- 見立て殺人や密室の謎解きを、働く大人の生活と地続きの空気の中でもう一度味わってみたい人
- 長く続いたシリーズならではの再登場や小ネタに、懐かしさだけで十分に盛り上がれるタイプの人
向いていない人
- 犯行に至るまでの事情の重さを大事にしていて、動機の切実さこそ推理物の芯だと考えている人
- 下ネタ寄りの描写や中年男性のだらしなさが、読んでいる途中でどうしても気になるタイプの人
- きれいに完結した物語の続編には手を出さず、元の結末を綺麗なまま胸にしまっておきたいと考える人
良い感想・レビュー
- 立ち上がりは正直ぬるいと感じた。ところが中盤から空気が変わり、あの頃と同じひりつく謎解きが戻ってくる。宿敵の影がちらつきはじめてからは、毎回身構えて読むようになった。
- 人狼ゲームを題材にした事件がとにかく好みでした。疑心暗鬼のふくらませ方がうまくて、嘘を暴くゲームがそのまま殺人事件に化ける緊張感を思いのほか楽しめます。
- 終盤で昔の顔ぶれが次々に戻ってきたところは、完全に持っていかれました。別シリーズの人物との繋がりが明かされる仕掛けまで飛び出すので、長く追ってきた人ほど得をする作りです。
- 二十年前に夢中で読んだ私には、歳を重ねた彼の姿を見られるだけで十分だった。誰も永遠に若いままではいられないという事実まで一緒に突きつけてくるが、いまの自分にはそれがしっくりくる。
- 絵が今っぽさを残しながら昔の線に戻っていて、開いた瞬間に嬉しくなった。少年時代の面影を残したまま歳を取った顔つきを見られただけでも、追いかけて損はない。
悪い感想・レビュー
- 序盤の事件は動機がやけに軽い。青年誌向けに寄せたのかもしれないけれど、追い詰められた末の犯行という重みが薄いぶん、真相にたどり着いても後を引かなかった。
- 終盤のトリックが古典的すぎて肩透かしを食らいました。犯人の絞り込みも物語の外側の都合で読めてしまう理屈に寄っていて、畳みかけ方もずいぶん駆け足に見えます。
- 主人公のドジがセクハラ扱いになる場面が苦手です。少年のころなら軽く流せた失敗も、いい歳の大人がやると笑えないものに変わり、読んでいて居心地が悪かったです。
- 下ネタ寄りの描写がちょくちょく挟まるのは苦手だった。大人向けに振り切ろうとして品が落ちた場面が目につくうえ、序盤の事件は謎としての手応えも物足りない。
- きれいに終わった物語の続きを読むのは、やはり勇気がいる。くたびれた独身男として描かれる姿には思い描いていた二十年後との落差が大きく、元の結末で満ち足りていた人ほど戸惑う。
良い感想・レビュー
- 立ち上がりは正直ぬるいと感じた。ところが中盤から空気が変わり、あの頃と同じひりつく謎解きが戻ってくる。宿敵の影がちらつきはじめてからは、毎回身構えて読むようになった。
- 人狼ゲームを題材にした事件がとにかく好みでした。疑心暗鬼のふくらませ方がうまくて、嘘を暴くゲームがそのまま殺人事件に化ける緊張感を思いのほか楽しめます。
- 終盤で昔の顔ぶれが次々に戻ってきたところは、完全に持っていかれました。別シリーズの人物との繋がりが明かされる仕掛けまで飛び出すので、長く追ってきた人ほど得をする作りです。
- 二十年前に夢中で読んだ私には、歳を重ねた彼の姿を見られるだけで十分だった。誰も永遠に若いままではいられないという事実まで一緒に突きつけてくるが、いまの自分にはそれがしっくりくる。
- 絵が今っぽさを残しながら昔の線に戻っていて、開いた瞬間に嬉しくなった。少年時代の面影を残したまま歳を取った顔つきを見られただけでも、追いかけて損はない。
悪い感想・レビュー
- 序盤の事件は動機がやけに軽い。青年誌向けに寄せたのかもしれないけれど、追い詰められた末の犯行という重みが薄いぶん、真相にたどり着いても後を引かなかった。
- 終盤のトリックが古典的すぎて肩透かしを食らいました。犯人の絞り込みも物語の外側の都合で読めてしまう理屈に寄っていて、畳みかけ方もずいぶん駆け足に見えます。
- 主人公のドジがセクハラ扱いになる場面が苦手です。少年のころなら軽く流せた失敗も、いい歳の大人がやると笑えないものに変わり、読んでいて居心地が悪かったです。
- 下ネタ寄りの描写がちょくちょく挟まるのは苦手だった。大人向けに振り切ろうとして品が落ちた場面が目につくうえ、序盤の事件は謎としての手応えも物足りない。
- きれいに終わった物語の続きを読むのは、やはり勇気がいる。くたびれた独身男として描かれる姿には思い描いていた二十年後との落差が大きく、元の結末で満ち足りていた人ほど戸惑う。
同じジャンルの漫画
該当作品はありません。
