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数字であそぼ。 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

数字であそぼ。

数字であそぼ。

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著者: 絹田村子

連載: 月刊フラワーズ

ジャンル: ヒューマンドラマコメディ学園

評価: 8.6/10

あらすじ

驚異的な暗記力で京都の「吉田大学」に入学した横辺建己。しかし、彼は「理解」を求める大学数学の深淵に触れ、最初の講義で挫折する。絹田村子が描く、数学と格闘する若者たちの青春コメディ。1+1=2の証明すら疑う抽象的な世界、変人揃いの教授と学生たち、および挫折からの再生。数学が嫌いだった人ほど引き込まれる、知的なユーモア溢れる傑作!

良い所

  • 「数学を理解できない苦しみ」をここまで解像度高く、かつ面白く描いた作品に初めて出会いました!天才だと思っていた横辺が、大学数学の抽象性に打ちのめされる挫折に、文系の自分ですら深く共感しました。
  • 京大をモデルにした「吉田大学」の変人たちの生態や、独特のゆるい空気感が最高に笑えます!数学という一見地味なテーマを、絹田先生らしい切れ味鋭いギャグと人間ドラマで、最高に魅力的なエンタメに変えています。
  • 「1+1=2」の証明すら疑うような数学の深淵が、図解を交えて分かりやすく解説されていて、知的な興奮を味わえました。数式を解くのではなく、「概念を理解する」ことの面白さに、数学嫌いだった自分が目覚めました。
  • 挫折を経験しながらも、自分なりのやり方で数学と向き合い直す横辺の姿に、勇気をもらいました。周囲の天才たちに追いつこうともがく姿は、勉強に限らず「何かに挑戦する全ての人」に刺さる普遍的な熱さがあります。
  • 登場人物全員が数学に対して真摯で、かつ人間味に溢れているのが素晴らしいです。教授たちの変人ぶりも愛おしく、学問への敬意を失わずに、その面白さを伝えてくれる。こんな大学生活を送りたかったと思わされます。

悪い所

  • 数学的な説明が本格的すぎて、理解しようと努めても途中で脳がパンクしそうになる回がありました。ギャグは面白いのですが、肝心の数学の内容がさっぱり分からないままページをめくるのが、少し悔しくて寂しい。
  • 物語の大きな山場や劇的な展開が少ないため、一気読みすると少し単調に感じてしまうかもしれません。日常のゆるいやり取りが魅力ではありますが、物語としてどこに向かっているのか、不安になる瞬間が正直ある。
  • 「天才たちの悩み」という構図が、あまりに自分とかけ離れすぎていて、共感が追いつかないことがありました。挫折と言っても高レベルな話なので、結局は選ばれし者の世界を見せられている感覚になり、少し冷める。
  • 主人公の横辺のネガティブな独白が長引くと、ギャグとしてのテンポが少し損なわれているように感じることがありました。もっと周囲の変人たちとの掛け合いをテンポよく見たかったな、と贅沢な不満を抱きました。
  • 数学の概念をイメージ化する演出が、たまにシュールすぎて逆に混乱を招くことがありました。面白い試みだとは思いますが、直感的に理解できないことも多く、解説を読み込まないと話についていけないのが惜しい。

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