レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
めんつゆひとり飯 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
めんつゆひとり飯
完結著者: 瀬戸口みづき
連載: まんがライフオリジナル
ジャンル: 青年マンガ/コメディ・日常/4コマ漫画/料理・グルメ漫画
評価: 8.3/10
あらすじ
仕事帰りの台所に立つ気力なんて、そうそう残っていない。それでもうまいものは食べたい。通販会社勤めの独身OL・面堂露がたどり着いた答えが、出汁も醤油もみりんも全部入りの万能選手、めんつゆだった。冷凍ポテトで肉じゃが、切って和えるだけのアボカドねぎとろ丼。手間を削っても食卓は驚くほどごきげんになる。一方、出汁から取る同期の秘書・十越いりこは、そのやり方に呆れながらもうまさに唸ってしまう。やがて二人の頭の中には互いの姿が住み着き、言い訳とツッコミの応酬が始まる。肉と油に命を懸ける先輩、無理して大盛りを頼む後輩。料理への考え方はてんでばらばらなのに、誰も相手を否定しない。読み終えるころには、めんつゆの瓶を手に取りたくなる、ゆるくて優しいひとり飯!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 平日の夜に台所に立つ気力が残っていない日が多くて、それでも外食や惣菜には頼りたくない人
- 手の込んだ料理も手抜きごはんも、どちらが正しいと決めつけないゆるい距離感の話が好きな人
- 仕事で疲れた夜に、一話ずつだらだら読める料理まんがをお守りみたいに置いておきたい人
向いていない人
- 調味料を使い分けて味を組み立てるのが好きで、ひとつの味に寄りかかる料理に物足りなさを感じる人
- 同じ形の掛け合いが何度も繰り返されるのが苦手で、話ごとに物語が大きく動く漫画を求める人
- レシピ本の代わりに使いたくて、手順も材料も最後まで簡単なままであってほしいと思う人
良い感想・レビュー
- 主人公と同期の掛け合いがとにかく楽しくて、仕事終わりの夜にだらだら読むのにちょうどいい。構えずに読める軽さがあるのに、ズボラと言いつつ平日夜に包丁を出す勤勉さがおかしい。
- 料理しているとお互いの脳内に相手が現れて口を出してくる。この頭の中で始まる言い訳とツッコミの応酬という思いつきがいい。読みながらつい自分の手抜き自炊を言い訳したくなった。
- ひとり暮らしだと疲れた日ほど作る気が失せますが、この漫画は自炊のハードルをぐっと下げてくれます。使う調味料を白だしやポン酢に変えれば幅も出ますし、一話完結でさくさく読めるのも助かります。
- 変わった人ばかり出てくるのに誰も角を立てない。言い合いにならないゆるい職場の空気が読んでいて心地いい。アボカドとねぎとろを丼にする回を見て、その晩に同じものを作ってみた。
- 冷凍食品やチューブをためらいなく使うので、そのまま台所で真似できます。登場人物はそれぞれ食への考えが違うのに、自分のこだわりを人に押しつけない描き方なのがうれしいところです。
悪い感想・レビュー
- 続くうちに材料も手間も増えてきて、白味噌やナンプラーが平然と出てくる。うちの棚にそんなものはない。手軽さが看板のはずなのに遠ざかっていくのが寂しかった。
- 自家製チャーシューまで作りだしたあたりで、これはもう時短でも何でもないと思った。ネタ切れを自分でネタにしてしまうところも含め、初めの潔さがだんだん薄れてきた気がする。
- 食べなくても味が想像できてしまうので、途中から舌のほうが先に飽きてきた。ひとりでボケてひとりで拾う掛け合いも繰り返しが目につく。四コマとして軽く流し読むぶんには楽しめる。
- 一時期なんでもめんつゆで済ませていたけれど、どれを食べても甘さが似てきて結局やめた。一本の調味料に寄りかかる限界には作中で触れられないままなのがもやもやする。
- 主人公の手抜き飯にいちいち噛みつく年下の男が、何度出てきても態度を改めない。姉思いを言い訳にした押しつけが読んでいてしんどく、そこだけページを飛ばした。
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