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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

トリニティ・ブラッド の感想と評価(良いところ、悪いところ)

トリニティ・ブラッド

トリニティ・ブラッド

完結
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著者: THORES柴本吉田直九条キヨ

連載: 月刊Asuka/コミックNewtype

ジャンル: バトル・アクションSFダークファンタジー

評価: 8.4/10

あらすじ

大災厄で文明が崩れ落ちた遠い未来。人の暮らせる土地はヨーロッパ周辺まで縮み、文化は中世まで巻き戻っていた。そこへ現れた吸血鬼との長い争いの果て、人類は教皇庁を軸にどうにか踏みとどまり、東欧の帝国と冷たい睨み合いを続ける。教皇庁の巡回神父アベルは、ドジでお人好しな貧乏神父。だが体の内に眠るナノマシンを起こせば、吸血鬼の血を吸う吸血鬼へと姿を変える。見習いシスターのエステルと出会い、復讐と憎しみの連鎖を越えて肩を並べていく二人。やがて彼女の生まれの秘密が明かされ、世界の破滅を望むアベルの兄が動き出す。原作の未完を抱えたまま十五年かけて描き切られた、血と祈りの結末!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 睫毛の一本まで描き込まれた、濃く耽美な絵柄に惹かれ、画面の美しさだけでも最後まで読み進められる人
  • 種族も立場も違う者たちのすれ違いや裏切りを描く、重く込み入った対立の物語をじっくり追いたい人
  • 原作が途中で途切れた作品を、長い年月をかけて描き切った完結までの覚悟ごと見届けたい人

向いていない人

  • 台詞の文字量が多く画面の密度も高い作品が苦手で、さらっと軽く読める漫画を探している人
  • 原作小説のキャラクターデザインへの思い入れが強く、絵柄の解釈違いが気になってしまう人
  • 漫画は場面を一つひとつゆっくり味わいたい派で、展開の速さや大幅な省略がつらくなってしまう人

良い感想・レビュー

  • 絵柄を見た瞬間に手が止まりました。睫毛の一本一本まで描き込まれた表情、アップで映る瞳の生命力。原作の絵が好きだった自分にも、この鬼のような描き込みは文句なしです。
  • 思想も人種も立場も違う者同士がすれ違い、裏切り合っていきます。全体としては複雑で重い話でした。それでも合間にギャグが挟まれるので、重さとおかしみの配分がうまくて、テンポよく読めました。
  • 原作が未完のまま止まったことを、ずっと引きずってきた。それでも作画の先生はヒロインの物語として決着をつけてくれた。完結というくさびを打つ覚悟に、読み終えた今はただ感謝しかない。
  • 流血も残酷な場面も多いのに、画面はどこまでも綺麗。世界を巻き込んだ血で血を洗う兄弟喧嘩という構図が壮大で、主人公以上に動くヒロインの姿にすっかり持っていかれました。
  • 十五年という連載の間に、オリジナル要素の入れ方も繊細な絵柄もぐんぐん上がっていった。追い続けた年月そのものが読者の側にも積もっていて、最後の一コマで胸がいっぱいになった。

悪い感想・レビュー

  • 原作のキャラクターデザインが自分の中で強すぎたのかもしれません。これがあの作品なのかと本気で戸惑いました。土俵が完全に違う気がして、絵柄の差にどうしても無理を感じてしまいました。
  • キャラは個性的だし話も面白い。ただ、とにかく文字が多いんです。小説並みの分量で、正直すべて読むのは無理でした。画面のごちゃつきもあって、目が滑る場面が何度もあります。
  • 魅力的な人物も筋立ても揃っているのに、あらすじを読まされている感触が抜けない。原作を読んでいる前提のファンブックみたいな作りなのかな、と何度も引っかかった。
  • 絵はとても好みなのに、展開が早すぎます。詰め込みすぎというか、遊び心の入る隙間がない。さらっと流れていくので、一つひとつの場面を味わう余裕がありませんでした。
  • 漫画化に期待して読んだのに、ハマれずじまいでした。省略と変更がかなり入っていて、たたみ方とクライマックスへの進み方が自分には合いません。やはり小説が一番だったなと思います。

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