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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

ドロヘドロ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

ドロヘドロ

著者: 林田球

連載: 月刊IKKI/ゲッサン/ヒバナ

ジャンル: アクションカオスダークファンタジーディストピア

評価: 8.8/10

あらすじ

魔法使いの実験場にされ、荒れ果てた人間の街ホール。ある日、頭をトカゲに変えられ記憶まで奪われた男カイマンは、食堂を営む親友ニカイドウと組み、自分をこの姿にした犯人を探して魔法使いを狩り続ける。口の中に潜む謎の男を手がかりに追ううち、部下を殺された魔法界の支配者・煙が刺客を送り込み、やがてカイマン自身の正体と、幾人もの人格が絡み合った因縁が少しずつ暴かれていく。線を埋め尽くす描き込みと、全員どこか壊れているのに妙に憎めないキャラたち。グロも謎も友情も飲み込んで、混沌の底から晴れやかへ突き抜ける唯一無二のカオス・ダークファンタジー!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • いかれた設定と唯一無二のカオスな世界観に、頭からどっぷり浸かって抜け出せなくなりたい人
  • どぎついグロさの奥にいる、いかれているのに愛おしいキャラたちに心をつかまれたい人
  • コマの隅々まで執念じみた描き込みがびっしり詰まった画面を、心ゆくまで味わい尽くしたい人

向いていない人

  • 人体がバラバラに解体されるような、血みどろで過激なグロ描写がどうしても受けつけない人
  • 謎が謎を呼ぶ展開より、伏線がすっきり畳まれた筋道の通ったわかりやすい物語を追いたい人
  • 線がびっしり詰まった画面より、余白の効いたすっきりした絵柄でゆっくり読み進めたい人

良い感想・レビュー

  • アニメから知って読んだ。冒頭から謎だらけなのに、解説が入ると素直に飲み込めて一気に読んでしまった。カイマンとニカイドウの曲がらない友情に胸が締めつけられた。
  • リアルなグロは苦手なのに、この作品は読めてしまう。ダークな世界なのに空気はどこかカラッとしていて、全員いかれているのにみんな魅力的。余白ゼロの描き込みに圧倒された。
  • ゴチャゴチャ詰まった絵とグロい表現に、最初は取っつきにくかった。それでも惹かれるまま進めるうち、気づけばどっぷりハマっていた。今ではあの混沌とした画面が欠かせない。
  • 装丁が画集みたいに美しくて、それだけで満足した。親切な語り手がいるわけでもないのに、置いてけぼりにならず世界へ入り込める。何よりこの芸大仕込みの画力に唸った。
  • グロ系のB級エンタメと言えばそうなのに、演出も展開も世界観もエンタメに全振りされている。長い話なのに中だるみしない。作者の振り切ったセンスだけで最後まで走り切れた。

悪い感想・レビュー

  • 世界観も作画もセリフもオリジナリティがあってすごい。ただ物語を面白いと感じるかは人を選ぶと思う。惹かれて買い続けてはいるものの、正直まだはまりきれない自分がいる。
  • 一見グロいのに、主要キャラはみんな良い人ばかりで、精神的にくる展開は思ったより少ない。作風は好きなのだけれど、線を大量に描き込んでいるぶん目が滑って読みにくいのは否めない。
  • 口の中の男は誰なのか、誰がトカゲに変えたのか。序盤で示された核心が、中盤以降はどんどん別の話に流されていく。展開がかなり遅く感じて、じれったさが最後まで残った。
  • 描き込みがすごすぎて、戦闘シーンでは何がどうなっているのか一瞬見失うことがある。コマ割りもかなり独特なので、戦闘の流れをつかむのに何度も読み返す羽目になった。
  • 長い物語の結末としては、最後が急に丸く収まった印象を受けた。ダークで過激な勢いが薄れて、各キャラの因縁の決着が駆け足に感じられたのが少し残念だった。

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