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最終更新日:

FX戦士くるみちゃん の感想と評価(良いところ、悪いところ)

FX戦士くるみちゃん

FX戦士くるみちゃん

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著者: でむにゃん炭酸だいすき

連載: コミックフラッパー

ジャンル: 青年漫画金融・ギャンブルサスペンス心理戦・ダークコメディ

評価: 8.4/10

あらすじ

2008年、リーマン・ショックの荒波のなかで、中学生だった福賀くるみの母は家族に隠れて続けていたFXで2000万円を失い、自ら命を絶った。大人になったくるみは、バイトで貯めた30万円を握りしめ、母を奪った相場へ挑む。手堅く増やしていたはずが、友人の甘い誘いに足をすくわれ、父の隠し預金にまで手を伸ばしてしまう。何も知らないまま飛び込んだ知人は借金の坂を転げ落ち、四人を巻き込んだ運用バトルが火を噴く。丸っこくて可愛い絵柄の裏側で、数字が人の心を削っていく様子が一切の容赦なく描かれる。ネットの向こうから悲鳴が聞こえたあの日、画面を見つめる人に何が起きていたのか。目を背けたいのに背けられない、地獄への片道切符!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 可愛らしい絵柄との落差ごと楽しめて、お金が人を壊していく過程をじっくり見届けたい人
  • 投資や相場に少しでも触れた経験があり、あのときの判断を思い出しながら読む覚悟のある人
  • 損切りができない心理のしくみなど、数字に飲まれる人の弱さを学べる物語を求めている人

向いていない人

  • 取り返しのつかない選択が続く展開がこたえるので、心穏やかに読める作品を探している人
  • 無謀な振る舞いをした人物が痛い目を見て終わる展開を望み、報いのないまま話が進む後味が苦手な人
  • 学びだけを手早く受け取りたくて、重く苦しい展開に付き合う時間をあまり取りたくない人

良い感想・レビュー

  • 表紙の丸っこい絵に油断していたら、相場が荒れた途端にふだんのゆるさと修羅場の息苦しさが切り替わる落差に飲まれました。気持ちが滅入る一方なのに、チャートの続きだけは確かめたくなるたちの悪いホラーです。
  • 自分も同じころに外貨を触っていたので、証拠金の何百倍も動かせた時代の危うさがそのまま描かれていて背筋が寒くなった。あんな母親は現実にもいた、と苦い記憶ごと掘り返される。
  • 自室で数字を眺めているだけの場面なのに、どうしてこんなに冷や汗が止まらないのだろう。損切りができない理由を素人にも噛み砕いて教えてくれるので、怖いのにちゃんと勉強になってしまう。
  • 学んで冷静さを取り戻した主人公が、まっとうな忠告を振り切って甘い誘いのほうへ寄っていきます。自業自得と切り捨てられない転がり落ち方で、去年似た損を出した身としては心から笑えませんでした。
  • 限界までレバレッジを張って有り金を突っ込み、一晩で溶かす。そのお決まりの崩れ方が手順まで克明で、ネットに流れてくる悲鳴の裏側はこうだったのかと腑に落ちた。

悪い感想・レビュー

  • 危うさを何も調べないまま大金を張る人物に、いい加減バイトでもしろと言いたくなりました。煽り役まで底意地が悪くて休ませてもらえないので、読んでいるあいだずっと肩が凝ります。
  • はじめのうちは笑って読めたのに、新しい犠牲者を巻き込んだ救いのない展開がひたすら続く作りだとわかって、だんだん開く気力がしぼんでいった。誰にも肩入れせず眺めるしかないのがつらい。
  • どれだけ借金を作って周りに迷惑をかけても、口先の謝罪であっさり流されてしまいます。痛い目を見るべき人が見ないまま話が進むぶん、こちらの気持ちの落としどころがありません。
  • FXの仕組みを学べると聞いて手に取ったものの、序盤からどんな顔で読めばいいのかわからない重さが来ます。説明はたしかに親切なのに、楽しむ構えを作れないまま止まってしまいました。
  • 主人公が追い詰められる場面の容赦のなさは、もはや苦しむ姿を見せるために作られた絶望の見世物に近い。読み終えるたび胃のあたりが重くなって、次を開くのに時間がかかる。

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