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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

オフサイド の感想と評価(良いところ、悪いところ)

オフサイド

オフサイド

完結
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著者: 塀内夏子

連載: 週刊少年マガジン

ジャンル: 少年漫画サッカースポーツ青春

評価: 8.8/10

あらすじ

弱小中学のゴールキーパーとして、勝てないまま最後の公式戦を終えた熊谷五郎。幼なじみが企画した引退試合で荒っぽい他校のエースたちとぶつかり合い、初めて白星をつかむ。名門校への進学は思わぬ事故で断たれ、たどり着いたのは向かいに建つ無名の私立高校だった。そこに集まったかつての好敵手たちと、五郎は打倒・名門を掲げて動きだす。司令塔への転向、宿敵との死闘、そして全国の頂へ。必殺シュートは一つも出てこない。あるのは走って、ぶつかって、泣いて、また立ち上がる高校生の姿だけ。Jリーグが生まれる前の日本で、サッカーに人生を預けた少年たちの三年間!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 派手な必殺技に頼らない地に足のついた高校スポーツ漫画で、部活の三年間をまるごと味わいたい人
  • 主人公だけでなく、チーム全員に見せ場がある群像劇が好きで、脇役の物語にも心を動かされたい人
  • Jリーグが生まれる前の日本サッカーの空気を知りたい人、当時の熱をもう一度たどってみたい人

向いていない人

  • 筋書きの意外性を第一に求めていて、王道どおりに運ぶ試合展開を物足りなく感じてしまう人
  • 昔の少年漫画に残る荒っぽさが苦手で、喫煙や殴り合いの場面が出てくると読む気が薄れてしまう人
  • 似た顔立ちの人物が並ぶと混乱しやすく、登場人物の多い群像スポーツ物を追いきれなくなる人

良い感想・レビュー

  • 漫画にありがちな絵空事へ流れず、地に足のついた高校サッカーを最後まで描き切っている。主役だけでなく脇の物語まで丁寧に組まれていて、読後もしばらく尾を引く。
  • 主人公一人の物語で終わらないのがうれしい。チーム全員が主役級に働くので、勝ち上がるたびに胸が熱くなる。進むほど試合の描き込みもぐんと増えていく。
  • 子どもの頃、これでサッカーのルールを知った。競技経験はゼロなのに、何かに打ち込む学生時代のまぶしさだけは伝わってきて、いちばん好きな競技はいまもサッカー。
  • 根性ものの枠には収まりません。友情も兄弟の情も、大人になる手前の揺れも描かれていて、何度も泣かされました。脇役ひとりずつの息づかいまで聞こえてきます。
  • 誰か一人が決めて終わらないところがいい。力、速さ、技、勘。タイプも性格もばらばらな四人の噛み合いこそが、この作品でいちばん青春らしいと感じる部分。

悪い感想・レビュー

  • キャラの造形そのものは好きなんだが、似た顔立ちの選手が見分けづらいのには参った。誰が誰だか追えなくなって、試合の途中で何度もページを戻すことになる。
  • 展開があまりにも王道すぎて先が読めてしまう。次はこうなるなと思いながらめくると、たいていその通り。安心して読める代わりに、刺激のほうには欠ける。
  • 部活を描きたかったと作者があとがきに書いているわりに、教室や日常の学生らしい場面が少ない。試合とその周辺ばかりで、彼らの普段の顔がもっと見たくなる。
  • 派手な必殺技は一つも出てこないのに、試合展開のむちゃくちゃさは相当なもの。地味な顔つきのままあり得ない筋を通してくるので、そこは笑って流すしかない。
  • 高校生の飲酒や喫煙が軽く流されるあたりには、さすがに時代を感じる。殴り合いの場面もそれなりに多いので、いまの感覚で読み返す人は身構えるかもしれない。

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