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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

BLACK TIGER ブラックティガー の感想と評価(良いところ、悪いところ)

BLACK TIGER ブラックティガー

BLACK TIGER ブラックティガー

完結
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著者: 秋本治

連載: グランドジャンプ

ジャンル: 青年漫画ガンアクション西部劇

評価: 7.2/10

あらすじ

南北戦争が終わったばかりのアメリカ。荒れ果てた南部を鎮めるため、政府は凄腕の賞金稼ぎたちへ殺しの許可証を与えた。全身に虎の刺青を彫り、二丁拳銃を握るクールな女ハンターが、相棒の闇医者ドクター・ウエキと愛馬を連れて、悪党どもを片っ端から撃ち抜いていく。舞台はアメリカにとどまらず、万博に沸くパリ、そして維新の志士が駆け抜ける幕末の日本まで広がり、超科学兵器で大量殺戮を企む闇の科学者との死闘へなだれ込む。リンカーンから遺言を託された彼女は、世界を揺るがす武器商人を追って最後の闘いへ挑む。こち亀の作者が本気で描き切った、王道の西部劇に人情がしみ込むスーパーウエスタン!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 難しい理屈は抜きにして、悪党を撃ち抜く痛快な勧善懲悪でスカッと気分を晴らしたい人
  • 列車や戦車まで相手取る派手なガンアクションに、胸を躍らせながらぐいぐい読み進めたい人
  • 王道の西部劇に人情の物語がじんわり溶け込んだ、骨太な劇画の手触りをじっくり味わいたい人

向いていない人

  • 作者らしいこち亀のような軽妙なギャグを思い描いて手に取ると、肩透かしを感じてしまう人
  • 物語のトーンは最後までシリアスで一貫してほしくて、途中で笑いが差し込まれるのが苦手な人
  • 登場人物一人ひとりの生死に重みのある描写をじっくり求めて、静かに読ませてほしい人

良い感想・レビュー

  1. あの秋本治が西部劇?そんなに面白くないだろうと構えて読んだら、これがめっぽう面白い。絵も達者だし、なにより話がぐいぐい引っ張る。本気で描かれた西部劇に、思わず唸る。
  2. 基本は勧善懲悪だから、読んでいて胸がスカッとする。悪党を撃ち抜くたびに気持ちがいい。寡黙で美しいヒロインも様になっていて、秋本先生らしい爽快な西部劇を存分に味わえた。
  3. 作者があの人だからギャグ調かと身構えていたのに、主人公が普通に悪党を撃ち殺していくので面食らった。この振り切ったバイオレンスが癖になる。予想を裏切られて逆に楽しい。
  4. 相手が列車や戦車だったり、舞台がパリに移ってエッフェル塔が現れたり、伝奇めいたガンアクションに胸が躍る。伸び伸びとしたお話運びで、最後まで気持ちよく読める。
  5. 堂々の完結で、作者が描きたいものを描き切ったと感じた。王道の西部劇を踏まえつつ人情の物語が加わって、スーパー西部劇に仕上がっている。読み終えて確かな満足感が残った。

悪い感想・レビュー

  1. 新境地を求めていろいろ組み合わせているのは分かるけれど、その結果として秋本先生らしさが消えてしまった気がする。流行りの設定や美女の追跡は悪くないのに、持ち味を殺しているのが惜しい。
  2. どうにも絵が物語に合っていないと感じた。シリアスな話を紡ごうとしているのに、今のタッチが致命的にちぐはぐなのだ。若い頃の劇画調で描いてくれたらと、つい思ってしまう。
  3. 出だしはシリアスで引き込まれたのに、後半でギャグが混ざってきて調子が揺れる。話そのものは可もなく不可もなくで、トーンのブレに乗り切れないまま途中で読むのをやめてしまった。
  4. 肝心の主人公に、賞金稼ぎとしての凄みがまるで伝わってこないのが引っかかる。二丁拳銃のクールな設定は好みなのに、いまひとつ迫力に欠けていて物足りなさが残った。
  5. 利権が絡む筋立てが多いせいか、ときどき説明くさくなるのが気になった。一話完結でスピード感は出ているものの、ページの都合か話の繋ぎがぎこちない場面もある。

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