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最終更新日:

カバチ!!! -カバチタレ!3- の感想と評価(良いところ、悪いところ)

カバチ!!! -カバチタレ!3-

カバチ!!! -カバチタレ!3-

完結
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著者: 田島隆東風孝広

連載: モーニング

ジャンル: 青年漫画ヒューマンドラマ法律経済

評価: 8.2/10

あらすじ

万年下っ端だった田村勝弘が、まさかの大野行政書士事務所・新所長に指名される。だが海千山千の先輩所員たちは新所長の言うことなど聞く気もなく、そこへ理屈っぽい新人まで加わってしまう。持ち込まれるのは隣家との境界争い、遺産をめぐる親族のぶつかり合い、飲食店の無断キャンセル、ママ友同士の陰湿ないじめ、あおり運転による事故。どれも今の日本でそのまま起きている生々しい揉め事ばかり。田村は六法を振りかざすのではなく、依頼人がもう一度前を向いて生き直せる落としどころを泥くさく探していく。優柔不断な男が仲間に叱られ助けられながら、法律家として、そして経営者としても一人前になっていく。長いシリーズの幕を引く、堂々の完結編!

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読む前に確認したい相性

向いている人

  • 身の回りで起きそうな揉め事が、法律を使うとどこまで解決できるのかを、順を追って知りたい人
  • 頼りないままの主人公が周りに叱られながら育っていくのを、長い時間をかけて見守りたい人
  • 後味の苦い結末も含めて、きれいごとだけでは片づかない人間模様をそのまま受け止めたい人

向いていない人

  • 巨大な権力とぶつかる展開を期待していて、身近なご近所トラブルが中心だと物足りなく感じる人
  • 昔ながらの劇画調の濃い絵が苦手で、汗くさくて暑苦しい人情のノリには乗りきれない人
  • 資格の実務書のように読みたくて、漫画としての誇張や職域を超えた展開が引っかかってしまう人

良い感想・レビュー

  • 飲食店の予約を無断でキャンセルした相手が、電話すらしていないとシラを切る。そこから言い分の矛盾を法の理屈で崩していく手際がよくて、誰も損をしない落としどころまで持っていく運びが気持ちいい。
  • 昔はあくどいやり方ばかりだった同業のライバルが、今回は強引ながら依頼人のために腕を振るってくれます。敵役だった相手が味方に回る瞬間の熱っぽさが初期の泥くささを思い出させて、つい肩入れしてしまいます。
  • 職域ギリギリかはさておき、とにかく面白いです。ハッピーエンドで終わらず少し寂しい後味が残る話もあって、そこが好きです。この作品で行政書士という仕事を知り、実際に資格まで取りました。
  • 甘ったれだった主人公が、案件と人との巡り合わせで一人立ちしていきます。四苦八苦する過程を手を抜かず描ききっているので引き込まれました。長いシリーズの着地として、申し分ないと思います。
  • 前の所長の後を継いでトップに立ったはずなのに、海千山千の先輩や同僚たちに気圧されっぱなしで、まるで頼りになりません。この上に立っても下っ端気質が抜けないままの主人公が、たまらなく好きです。

悪い感想・レビュー

  • 学生の頃は法律で権力と戦う姿に夢中だったのに、最近は浮気やご近所の揉め事が増えた気がします。扱う事件の格が下がって身辺雑記寄りになったように感じて、単行本を買ってまで読む気になれません。
  • 修習生の実家の遺言トラブルに、所長みずから首を突っ込んでいく回はさすがに引っかかりました。行政書士の職域を踏み越えた違法すれすれの動きに見えて、法律漫画として気持ちよく読めない部分が残ります。
  • 作画の先生の出自もあって、絵も雰囲気も昔の金融漫画そのものです。濃い劇画調の顔立ちと暑苦しいノリが苦手な人は多いと思います。実務の参考になるかは微妙で、あくまで漫画だという感じです。
  • 今回の中心になる幼なじみが、見た目も服装も、お調子者な性格や喋り方まで、同じ作り手の別の作品に出てくる人物と重なりすぎている。そちらの顔が最後までちらついて、どうにも話に入り込めなかった。
  • 最終章まで来て事務所のトップになったというのに、いつまで経っても所長らしさが身につきません。何年経っても頼りなさが抜けない主人公に、そろそろ格好いいところを見せてほしいと言いたくなります。

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