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最終更新日:

ANGEL VOICE の感想と評価(良いところ、悪いところ)

ANGEL VOICE

著者: 古谷野孝雄

連載: 週刊少年チャンピオン

ジャンル: ヤンキー少年漫画サッカースポーツ青春

評価: 8.8/10

あらすじ

千葉の高校に、喧嘩だけは県内最強と笑われるサッカー部があった。廃部まであとわずか、集まったのは中学時代に恐れられた荒くれ者たち。新任監督は彼らにボールを渡し、来る日も来る日も地味できつい反復練習を課していく。負ける時はきちんと負ける。決まりそうな場面で決まらない。それでも積み上げた分だけ、彼らは少しずつ強くなる。喧嘩に走らずギリギリのプレーで戦えるようになるまでの変わりようが、試合の一つひとつに刻まれていく。部を支えたマネージャーが抱えた病、そして彼女に届けたい勝利。泥くさい一勝の重みが胸を打つ、涙なしでは読めない選手権!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • きらめく才能や奇跡ではなく、地道な積み重ねで少しずつ強くなる過程をじっくり追いたい人
  • 荒っぽい連中が変わっていく話が好きで、熱さと切なさが同時に来る青春ものを求めている人
  • 必殺技の出てこない硬派で泥くさい試合描写を、腰を据えてじっくり長く読み込みたい人

向いていない人

  • 最初のうちから引き込まれたいタイプで、地味な立ち上がりが長く続く作りを待ちきれない人
  • 病を抱えた人物が物語を動かす筋立てが苦手で、あからさまに泣かせにくる展開にどうしても身構える人
  • 熱量の高い掛け合いがずっと続くとしんどくなり、暑苦しいノリからはできれば距離を置きたい人

良い感想・レビュー

  • 決まりそうな場面できっちり外すし、負ける時はちゃんと負ける。都合のいい奇跡に頼らない試合運びだから、勝ち上がる場面の説得力のほうがまるで違う。
  • 序盤の荒れた空気だけで見限らなくてよかった。失敗して直してまた挑む積み重ねだけで押してくる作りだ。終盤の畳みかけなど、もはや涙腺への反則技。
  • サッカーのルールもよく知らないまま読み始めた。それでも選手の心の動きまで追う細かい描写に引き込まれて、気づけばこの競技そのものが好きになっている。
  • 誰か一人だけの話ではなく、部の全員に見せ場が回ってくる。一試合ごとに背負うものが増える緊張感は、現実の試合を観ているときの息苦しさにかなり近い。
  • マネージャーの歌をめぐる話が切なくて、読み終えたあともずっと残る。熱さと悲しさが並んで進むから、泣かされ続ける展開の余韻がなかなか消えない。

悪い感想・レビュー

  • 出だしがとにかくきつい漫画だ。荒れた連中の喧嘩ばかり続く滑り出しで、一度は読む手が止まる。競技に向き合い始めてからが、ようやくこの作品の本番になる。
  • 元は不良という肩書きだけで、真面目に続けてきた相手を次々と抜いていく。努力してきた側が噛ませになる構図は、さすがに都合がよすぎやしないだろうか。
  • 登場人物の顔の描き方だけは、正直かなり好みが分かれるところ。あごの張った似た輪郭が並ぶ絵柄のせいか、格好いいはずの女性の顔立ちまで一様にいかつく映る。
  • マネージャーの病気を軸に据えた展開は、狙って泣かせにきていると感じる。お涙頂戴に寄せた仕掛けが苦手なら、ここで一歩引いてしまうかもしれない。
  • 監督が有能だという設定の割に、判断のぶれる場面がいくつか引っかかってしまう。人数を揃えない練習試合など、細かいところで首をかしげたくなる箇所が残る。

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