レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ラストイニング の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ラストイニング
完結連載: ビッグコミックスピリッツ
ジャンル: 青年漫画/スポーツ漫画/学園ドラマ/心理戦・頭脳戦/高校野球
評価: 8.9/10
あらすじ
怪しい健康食品を売りさばくトップセールスマンだった元高校球児が、会社の詐欺容疑をひとりで背負わされ、留置所に落ちる。保釈と引き換えに突きつけられた条件は、廃部寸前の母校野球部を翌年の夏までに甲子園へ連れていくこと。監督の椅子に座った鳩ヶ谷は「さわやか、ひたむき、正々堂々」をまとめて捨てた。相手の嫌がる手だけを選び、部員を犬と猫と猿に分けて動かし、配球の読み合いと確率で強豪を少しずつ削っていく。根性でも奇跡でもなく、先を読む力だけで番狂わせが起きる。やがて選手たちは、自分の頭で勝ち筋を探しはじめる。ベンチから試合をひっくり返す、監督席の高校野球!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 気合や根性ではなく、読み合いと確率で勝ち筋を組み立てる試合運びをじっくり味わいたい人
- グラウンドの選手ではなく、ベンチから盤面を動かす側の視点で勝負の裏側をのぞいてみたい人
- 性格を見て人の動かし方を変えていく組織づくりの物語として、スポーツものを楽しめる人
向いていない人
- 汗と涙のまっすぐな青春を求めていて、打算や駆け引きだらけの勝ち方にはどうしても乗れない人
- 出場する選手それぞれに均等な見せ場がほしくて、主力に寄った打線の描き方がずっと気になる人
- 試合の外で起きるもめごとには関心がなく、グラウンド上の勝負だけを最後まで追いかけたい人
良い感想・レビュー
- 一球ずつの配球に理屈が通っていて、ここまで細かく描いた野球漫画を他に知りません。試合の流れと駆け引きこそ野球の本質だと思っている身には、配球の緻密さがまっすぐ刺さりました。
- 選手ではなく監督の目で進んでいく試合運びが面白い。しかも若くて口が達者でキレ者ときた。私にはまるで想像できない方向へ話が転がるので、次の一手が読めないまま最後まで走らされた。
- 野球のルールもろくに知らない私でも楽しめました。頭脳ゲームと呼ばれる意味がやっとわかったし、根性論や悲痛さから離れたエンタメに振り切った作りなので、気楽に読み進められます。
- 人の動かし方がとにかく上手い。性格を見てやる気の出し方を変え、短い時間で効果を出していく人間掌握術には、会社で人を預かる立場の身として学ぶところが多い。
- 青春・爽やか・正々堂々という大人の押しつけを、主人公が理屈だけで黙らせていく。この幻想をはがす痛快さがあるから、高校野球ってこう見ることもできるのかと考えさせられる。
悪い感想・レビュー
- 後半が要るのかどうか、読みながら何度も引っかかった。県予選までの読み合いの密度が高すぎて、そこから先はどうしても薄く感じる。締めどころを惜しむ気持ちが残る。
- 打線が一部の打者頼みのまま進む場面が多くて、そこは物足りない。中軸以外の野手にももう少し出番があれば、チーム全体で勝ったという手ざわりが強くなったはずだと思う。
- 一試合ごとの読み合いは面白いのに、チームが今どういう位置にいるのかが掴めないまま進む。試合全体の見通しが悪くて、何度も前に戻って確認するはめになりました。
- 試合の外で起きる騒動を扱う流れは盛り上がりに欠けました。騒動を起こす側の人物が弱いので、匿名の怖さをもっと押し出せたはずです。少し肩透かしを食らった気分になりました。
- まっすぐな青春を期待して読むと、たぶん裏切られる。打算だらけの勝ち方が最後まで続くので、球児のひたむきさを浴びたい日には、この本に手が伸びない。
良い感想・レビュー
- 一球ずつの配球に理屈が通っていて、ここまで細かく描いた野球漫画を他に知りません。試合の流れと駆け引きこそ野球の本質だと思っている身には、配球の緻密さがまっすぐ刺さりました。
- 選手ではなく監督の目で進んでいく試合運びが面白い。しかも若くて口が達者でキレ者ときた。私にはまるで想像できない方向へ話が転がるので、次の一手が読めないまま最後まで走らされた。
- 野球のルールもろくに知らない私でも楽しめました。頭脳ゲームと呼ばれる意味がやっとわかったし、根性論や悲痛さから離れたエンタメに振り切った作りなので、気楽に読み進められます。
- 人の動かし方がとにかく上手い。性格を見てやる気の出し方を変え、短い時間で効果を出していく人間掌握術には、会社で人を預かる立場の身として学ぶところが多い。
- 青春・爽やか・正々堂々という大人の押しつけを、主人公が理屈だけで黙らせていく。この幻想をはがす痛快さがあるから、高校野球ってこう見ることもできるのかと考えさせられる。
悪い感想・レビュー
- 後半が要るのかどうか、読みながら何度も引っかかった。県予選までの読み合いの密度が高すぎて、そこから先はどうしても薄く感じる。締めどころを惜しむ気持ちが残る。
- 打線が一部の打者頼みのまま進む場面が多くて、そこは物足りない。中軸以外の野手にももう少し出番があれば、チーム全体で勝ったという手ざわりが強くなったはずだと思う。
- 一試合ごとの読み合いは面白いのに、チームが今どういう位置にいるのかが掴めないまま進む。試合全体の見通しが悪くて、何度も前に戻って確認するはめになりました。
- 試合の外で起きる騒動を扱う流れは盛り上がりに欠けました。騒動を起こす側の人物が弱いので、匿名の怖さをもっと押し出せたはずです。少し肩透かしを食らった気分になりました。
- まっすぐな青春を期待して読むと、たぶん裏切られる。打算だらけの勝ち方が最後まで続くので、球児のひたむきさを浴びたい日には、この本に手が伸びない。
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