レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
アオイホノオ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
アオイホノオ
マークダウンで表示著者: 島本和彦
連載: 週刊ヤングサンデー/ゲッサン
評価: 9.1/10
あらすじ
1980年代初頭の大阪芸術大学。漫画家を目指す熱血美大生・焔燃(ホノオモユル)は、『自分は天才だ』と根拠なき大言壮語を吐き散らしていた。だが、彼の前に現れたのは、のちにエヴァを創る同期の庵野秀明や、あだち充、高橋留美子といった本物の『怪物たち』の圧倒的な才能だった!天才たちの作品を見るたびにのたうち回り、身を焦がすような嫉妬と絶望に悶絶するホノオの自伝的青春グラフィティ。13年にわたる連載を経て『炎の転校生』がヒットし、憧れの高橋留美子に仕事場へ招かれパニックになる最新巻のドタバタまで、昭和のオタク黎明期の熱気と血涙を描き切る、漫画家漫画の最高峰!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 言い訳ばかりの主人公の自虐ギャグに笑える人
- 当時の作家や業界の裏話に好奇心が刺激される人
- 何かに熱くなれているかと問われる感覚を味わいたい人
向いていない人
- 努力をきらう主人公にいらだってしまう人
- 当時のオタク知識がないと置いていかれる人
- 話の進みがゆっくりで、なかなか先に進まないとじれったく感じる人
良い感想・レビュー
- 俺、ホノオが庵野秀明の描くウルトラマンやDAICONの圧倒的な作画を見て、のたうち回りながら理不尽な言い訳を連発する自虐ギャグに爆笑した。ここまでカッコ悪い嫉妬を熱く描けるのは島本先生だけ。
- あだち充や高橋留美子といった1980年代サンデー黄金期の作家陣や、ガイナックス創設メンバーの若き日の実名エピソードが本当に貴重。当時の熱気あふれるオタク文化のリアルなドキュメンタリーとしても傑作。
- アシスタントのマウント武士ちゃんが特撮語りをしてホノオと噛み合わない漫才のようなやり取りがまじで大好き。ただの業界ものじゃなく、不器用すぎる二人の日常のドタバタ劇として最高にニヤニヤできる。
- 最新32巻で、ついに憧れの高橋留美子先生の仕事場へと招待され、パニックになるホノオのリアクションが最高。プロになって週刊連載を回すことの過酷さや、当時の業界の裏話が知的好奇心を刺激して止まない。
- 読んでいると「お前はこれほど何かに熱くなれているか」と、強烈な情熱の熱量をぶつけられているような気がして、不思議と創作意欲が湧いてくる。何歳になっても、この泥臭い悪足掻きには勇気をもらえるわ。
悪い感想・レビュー
- ホノオが基本的に努力を嫌って、「自分より売れている作家への嫉妬と他力本願な言い訳」ばかり繰り返すダメ男なので、僕には少しイライラした。自虐ギャグなのは分かるけど、もっとストイックに描いてほしい。
- 当時のサンデーの作品やアニメ監督など、1980年代前半の特撮やオタク知識が一切の注釈なしで飛び交うため、前提知識がない若い私の世代だと置いてけぼりになる。ギャグのパロディ元が分からなくて冷める。
- 連載が始まってからもう20年以上経つのに、作中の時間が数年しか進んでおらず(未だ1984年前後)、話の進展が遅すぎるのがじれったい。同じような自虐のループが長く続いて、中だるみを感じる時がある。
- 最新32巻でマウント武士ちゃんからのアプローチがあるけど、相変わらずホノオが煮え切らない優柔不断な態度で、恋愛の進展を期待している私にはもどかしかった。いい加減彼女の気持ちに向き合って欲しい。
- 実在の庵野監督や山賀さんのエピソードが面白い反面、「実名を使っているがゆえの、どこまでが本当でどこからが創作なのか」という境界線が曖昧でモヤモヤする。完全な実話として楽しむには少し脚色が多い。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
俺、ホノオが庵野秀明の描くウルトラマンやDAICONの圧倒的な作画を見て、のたうち回りながら理不尽な言い訳を連発する自虐ギャグに爆笑した。ここまでカッコ悪い嫉妬を熱く描けるのは島本先生だけ。
ホノオが基本的に努力を嫌って、「自分より売れている作家への嫉妬と他力本願な言い訳」ばかり繰り返すダメ男なので、僕には少しイライラした。自虐ギャグなのは分かるけど、もっとストイックに描いてほしい。
あだち充や高橋留美子といった1980年代サンデー黄金期の作家陣や、ガイナックス創設メンバーの若き日の実名エピソードが本当に貴重。当時の熱気あふれるオタク文化のリアルなドキュメンタリーとしても傑作。
当時のサンデーの作品やアニメ監督など、1980年代前半の特撮やオタク知識が一切の注釈なしで飛び交うため、前提知識がない若い私の世代だと置いてけぼりになる。ギャグのパロディ元が分からなくて冷める。
アシスタントのマウント武士ちゃんが特撮語りをしてホノオと噛み合わない漫才のようなやり取りがまじで大好き。ただの業界ものじゃなく、不器用すぎる二人の日常のドタバタ劇として最高にニヤニヤできる。
連載が始まってからもう20年以上経つのに、作中の時間が数年しか進んでおらず(未だ1984年前後)、話の進展が遅すぎるのがじれったい。同じような自虐のループが長く続いて、中だるみを感じる時がある。
最新32巻で、ついに憧れの高橋留美子先生の仕事場へと招待され、パニックになるホノオのリアクションが最高。プロになって週刊連載を回すことの過酷さや、当時の業界の裏話が知的好奇心を刺激して止まない。
最新32巻でマウント武士ちゃんからのアプローチがあるけど、相変わらずホノオが煮え切らない優柔不断な態度で、恋愛の進展を期待している私にはもどかしかった。いい加減彼女の気持ちに向き合って欲しい。
読んでいると「お前はこれほど何かに熱くなれているか」と、強烈な情熱の熱量をぶつけられているような気がして、不思議と創作意欲が湧いてくる。何歳になっても、この泥臭い悪足掻きには勇気をもらえるわ。
実在の庵野監督や山賀さんのエピソードが面白い反面、「実名を使っているがゆえの、どこまでが本当でどこからが創作なのか」という境界線が曖昧でモヤモヤする。完全な実話として楽しむには少し脚色が多い。





