漫画よしあし10巻以上の漫画レビュー専門サイト
レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

SERVAMP-サーヴァンプ- の感想と評価(良いところ、悪いところ)

SERVAMP-サーヴァンプ-

SERVAMP-サーヴァンプ-

完結
マークダウンで表示

著者: 田中ストライク

連載: 月刊コミックジーン

ジャンル: ファンタジーバトルアクションダークファンタジー

評価: 7.8/10

あらすじ

「シンプルに考える」を信条とする高校生・城田真昼は、道端で拾った黒猫にクロと名付ける。だがその正体は、契約した人間の血をもらい受けて命令に従う吸血鬼の長兄、怠惰の真祖だった。なりゆきで主従の契りを結んだ真昼に、八番目を名乗る憂鬱の吸血鬼・椿とその手下たちが襲いかかる。椿の企てる戦争を止めるため、七つの大罪を背負う吸血鬼とその主人たちが次々に集まり、手を結ぶ。過去に犯した罪、消せない後悔、向き合わずにきた自分の感情。血と契約に縛られた主従が、それでも互いを選び直す。怠惰な黒猫とまっすぐすぎる少年がたどりつく、契約を越えた絆!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 七つの大罪をなぞる吸血鬼という設定に惹かれ、細部に仕込まれたモチーフの凝り方も楽しめる人
  • 過去の後悔を抱えた登場人物が自分と向き合う姿を、心の動きごとじっくり追いかけたい
  • 笑える場面と重い場面の緩急がついた話運びが好きで、キャラ同士の掛け合いも味わいたい人

向いていない人

  • 登場人物と勢力が増えて話が入り組んでいく展開が苦手で、すっきりした構図のまま読み進めたい人
  • 主人公が中心にいる物語を求めていて、裏切りが続く群像劇の追いかけっこに疲れてしまう人
  • 絵柄の安定感を大事にして読むほうで、人物の顔の描き分けのぶれが引っかかってしまう人

良い感想・レビュー

  • 「向き合えねえ」と「シンプルに考えて」。二人の口癖が並ぶだけで性格の違いが伝わってくる。七つの大罪を吸血鬼に重ねた設定も面白くて、怠惰が長男というひねりに笑った。猫のクロがとにかく可愛い。
  • 終盤で伏線が次々つながって、キャラが勢揃いする場面には胸が熱くなった。血も契約もなくても人とつながれるという答えに行き着いた真昼とクロの決着で、感情との付き合い方まで見直したくなる。
  • 吸血鬼たちの通り名と技名がいちいち格好いい。色欲の一族に不思議の国のモチーフが仕込まれていて、落ちてきたメモも技名も全部つながっている。ここまで凝った作りだと拾い集めるのが楽しい。
  • 柔らかい線で描かれる表情がとにかく豊かで、バトルは勢いがあるのに読みやすい。コマ割りが練られているから話が頭にすっと入ってくる。キャラ同士の会話も、関係と感情をていねいに拾っている。
  • 過去を悔やむ人たちが自分に問いかけ続ける姿に、こっちまで考えこんでしまう。人と関わるとは何なのか。テンポがよくてギャグも挟まるのに、深いところまで潜れる漫画はそう多くないと思う。

悪い感想・レビュー

  • 進むにつれて設定が絡み合い、キャラの数と思惑が増えすぎて追いつけなくなった。過去話も交錯するので、途中からやや難しい。まとめて読まないと頭の中で整理しきれないタイプだ。
  • 後半は裏切りと戦いが続いて、展開が長く感じられた。この先どうなるのかという楽しみは湧いてこない。死んだキャラの扱いも、一度封じられた敵が戻る流れも腑に落ちなかった。
  • 舞台が急に海外へ移ってから、話に置いていかれた感じが強い。椿が別人のようになった理由もつかめないまま、狼男との因縁まで出てくる。結局あとから読み返すはめになった。
  • 主人公がほとんど出ないまま話が進む時期があって、戸惑った。陣営の裏切りが多すぎて誰がどちら側なのか見失う。もう少し真昼を追いかけていたかったというのが正直なところ。
  • 面倒事は嫌いと言いつつ熱い主人公は好きだし、大罪の兄弟がいい奴ばかりなのも意外で楽しい。ただ人物の顔の描き方が安定しないところがあって、そこだけは引っかかってしまう。

同じジャンルの漫画

該当作品はありません。

この作品が載っている特集