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血の渇きと不老不死に酔う!10巻以上で完結した吸血鬼・ヴァンパイア漫画おすすめ25選

公開日:2026年09月02日更新日:2026年09月02日

夜しか動けない、血がなければ生きられない、そして死ねない。吸血鬼という存在は、弱さと強さをひとつの体に抱えています。何百年も物語に呼び出され続けているのは、そのちぐはぐさがどこか自分と重なるからだと思います。

漫画の世界でも、その姿は驚くほど幅があります。教室でとなりの席に座る美少女。大英帝国の切り札として銃を撃つ怪物。血を吸うどころか増えすぎた血を人に分けてしまう落ちこぼれまでいて、作風はばらばらでも、人と同じ場所にいながら人ではいられない線引きのつらさだけは変わりません。

ここでは10巻以上でしっかり完結した作品を25本そろえました。気になった一作から手を伸ばしてみてください。

時間がない人向け結論:おすすめTOP3

  1. 1位:HELLSING
  2. 2位:よふかしのうた
  3. 3位:血と灰の女王
目次

選び方のポイント

  1. 1. 甘く読みたいか、重く読みたいか

    同じ吸血鬼でも、たどり着く後味はまったく違います。牙を立てるたびに距離が縮まる学園ラブコメなら、にやにやしながら読み進められます。逆に、逃げ場のない村や孤島で人が壊れていくホラーだと、読み終えたあとしばらく重いものが残ります。今日はどちらの気分か。先に決めておくと外しにくくなります。

  2. 2. 吸血鬼は敵か、味方か、それとも自分か

    吸血鬼が立つ位置で、物語の骨組みががらりと変わります。狩る相手として置かれていれば緊張感のあるバトルになりますし、隣で笑っている同級生なら日常の綱渡り。牙を持たされたのが主人公自身なら、血を求める体と人でいたい心のせめぎ合いが軸になります。誰の側から読みたいかで選んでみてください。

  3. 3. 血と暴力の描写にどこまで耐えられるか

    吸血鬼ものには、どうしても血が付いて回ります。人体の破壊や凄惨な死に様を正面から描く作品もあれば、絵柄の可愛さで痛みをやわらげてくれる作品もあります。苦手な方は学園ものや恋愛寄りから入るのが無難です。覚悟ができているなら、遠慮のない一本を選んだほうが後々まで残ります。

  4. 4. 原作つきか、漫画だけの物語か

    この一覧には、小説やゲームを漫画にした作品もいくつか入っています。原作を知っている方は、省略の仕方や漫画版だけの追加をどう受け止めるかで印象が分かれます。何も知らずに開くなら身構えなくて大丈夫。そのまま一本の漫画として最後まで読めます。

25作品の比較表

順位作品名ジャンル完結評価
1HELLSINGHELLSINGガンアクション/青年マンガ/吸血鬼/ダークファンタジー完結9.5/10
2よふかしのうたよふかしのうたロマンス/ファンタジー/青春完結9.4/10
3血と灰の女王血と灰の女王ファンタジー/アクション/サスペンス完結8.8/10
4黒伯爵は星を愛でる黒伯爵は星を愛でるファンタジー/少女漫画/契約結婚/シンデレラストーリー/吸血鬼完結8.5/10
5実は私は実は私はコメディ/ラブコメ/学園完結8.5/10
6トリニティ・ブラッドトリニティ・ブラッドバトル・アクション/SF/ダークファンタジー完結8.4/10
7ヴァンパイア騎士ヴァンパイア騎士少女漫画/学園ロマンス/吸血鬼/ダークファンタジー完結8.2/10
8デビルズラインデビルズライン恋愛/サスペンス/ダークファンタジー完結8.8/10
9彼岸島彼岸島バトル・アクション/サバイバル/ホラー/サスペンス完結7.2/10
10ブラッドラッドブラッドラッドシュールバトルアクション/コメディ/吸血鬼/ダークファンタジー完結7.8/10
11ロザリオとバンパイアロザリオとバンパイアバトルアクション/学園ファンタジー/ラブコメディ完結7.8/10
12SERVAMP-サーヴァンプ-SERVAMP-サーヴァンプ-ファンタジー/バトル/アクション/ダークファンタジー完結7.8/10
13屍鬼屍鬼ミステリー/サスペンス・ホラー完結8.4/10
14ダンス イン ザ ヴァンパイアバンドダンス イン ザ ヴァンパイアバンド青年漫画/バトル・アクション/吸血鬼・ダークファンタジー/サスペンス・ホラー完結7.6/10
15チョコレート・ヴァンパイアチョコレート・ヴァンパイア学園ファンタジー/吸血鬼・ダークファンタジー/少女マンガ完結8.4/10
16ダレン・シャンダレン・シャンバトル・アクション/サスペンス/ダークファンタジー完結8.4/10
17かりんかりん学園ファンタジー/ラブコメディ/吸血鬼完結7.8/10
18ハピネスハピネス青年漫画/ホラー/サスペンス/ダークファンタジー完結7.8/10
19ヴァンパイア男子寮ヴァンパイア男子寮学園ラブコメ/男装女子/少女漫画/吸血鬼・ファンタジー完結7.8/10
20私とこわれた吸血鬼私とこわれた吸血鬼恋愛/少女漫画/サスペンス・ホラー/ダークファンタジー完結8/10
21吸血姫美夕吸血姫美夕ホラー/ダークファンタジー完結7.6/10
22BLOOD ALONEBLOOD ALONE日常・ラブコメ/アクション/サスペンス/吸血鬼/ダークファンタジー完結7.6/10
23ストライク・ザ・ブラッドストライク・ザ・ブラッドバトル・アクション/学園ファンタジー/ラブコメ完結7.7/10
24真月譚 月姫真月譚 月姫バトルアクション/サスペンス・ホラー/ダークファンタジー/伝奇完結8.8/10
25ブラッディ+メアリーブラッディ+メアリー少女漫画/アクション・バトル/吸血鬼/ダークファンタジー完結7.8/10
1

HELLSING

完結

最強の吸血鬼アーカードが、英国を脅かす狂信者やナチス残党と繰り広げる究極の死闘。

HELLSING
作者
平野耕太
掲載誌
ヤングキングアワーズ
ジャンル
ガンアクション/青年マンガ/吸血鬼/ダークファンタジー
完結
完結
評価
9.5/10

良い点

最強の吸血鬼アーカードの無双っぷりがとにかくかっこよくて、敵味方問わず狂気をまとった顔ぶれから目が離せませんでした。英国国教騎士団にバチカン、ナチス残党まで詰め込んだ厨二心を煮詰めた世界観と、芝居がかった台詞回しがいっそ清々しいです。大ゴマと黒を多用した画面から、勢いだけで読ませる力があふれています。

気になる点

人体の破壊も大量殺戮も全編にわたって続くので、グロ耐性がないと精神が削られます。強者同士が殺し合うだけの筋立てなので、緻密な物語を求めると単調に感じました。十年の長期連載で画風が大きく変わり、序盤の絵にはかなり戸惑います。

こんな人におすすめ

最強の吸血鬼が圧倒的なカリスマと狂気で敵を蹂躙するガンアクションに、血が滾る人

こんな人には不向き

大量殺戮・人体破壊などのグロテスクで残虐な描写が全編に渡る作品に精神的なダメージを受けやすい人

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2

よふかしのうた

完結

夜の街で出会った吸血鬼・ナズナ。彼女への恋を知れば、吸血鬼になれる。美しくて切ない、夜の青春物語、開幕!

よふかしのうた
作者
コトヤマ
掲載誌
週刊少年サンデー
ジャンル
ロマンス/ファンタジー/青春
完結
完結
評価
9.4/10

良い点

夜の空気の描き方が良すぎて、読み終えたあと無性に夜の街を歩きたくなりました。コウとナズナの不器用な距離感に胸を締めつけられ、一コマから伝わる夜の静けさにすっかりやられます。空を飛ぶ場面の浮遊感もたまりません。

気になる点

中盤から吸血鬼同士の抗争が増えるので、ただ夜を散歩していた初期の空気が好きだと途中でジャンルが変わったように感じます。雰囲気と一瞬の表情で読ませる作りなので、ゆったりしたテンポに置いていかれる瞬間もありました。心理の描写が深く刺さりすぎて、読み終えたあとどっと疲れます。

こんな人におすすめ

深夜の街を舞台に、夜特有の浮遊感ある空気とセンスあふれる美麗なコマ割りに引き込まれたい人

こんな人には不向き

序盤の静かな夜散歩的な雰囲気が好きで、中盤以降のシリアスな展開への転換で置いてけぼりを感じてしまう人

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3

血と灰の女王

完結

富士山大噴火により現れた吸血鬼たちが、日本の支配を賭けて殺し合う!気弱な少年・佐神善が、最強を目指すヴァンパイア・ドミノと共に修羅の戦場を駆け抜ける、極限の能力バトル。

血と灰の女王
作者
バコハジメ
掲載誌
マンガワン/裏サンデー
ジャンル
ファンタジー/アクション/サスペンス
完結
完結
評価
8.8/10

良い点

バトルの熱量がすさまじく、命を懸けて正義や野望をぶつけ合う姿に揺さぶられました。一人ひとりの背景が丁寧に描かれているので、敵役の散り際にも美学を感じます。覚悟と知略で絶望をひっくり返す瞬間がとにかく気持ちいいです。

気になる点

手足の損壊や凄惨な死に様が続くので、暴力の表現が苦手だと入り口で止まってしまいます。ずっと最高潮のまま進むため、冷静に追いたい日には少し疲れました。初期のサスペンス寄りの空気が好きだった私には、後半のふくれ上がった巨大バトルが置いてけぼりに感じます。

こんな人におすすめ

中だるみがなく常にクライマックスのような緊張感が続く王道の能力バトルに魂を揺さぶられたい人

こんな人には不向き

手足の損壊や凄惨な死に様といった残虐でグロテスクな描写に耐性がなく、避けたいと感じる人

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4

黒伯爵は星を愛でる

完結

霧のロンドンで、花売りの少女が吸血鬼狩りの伯爵のかりそめの花嫁になる、じれったくて甘い恋物語

黒伯爵は星を愛でる
作者
音久無
掲載誌
花とゆめ
ジャンル
ファンタジー/少女漫画/契約結婚/シンデレラストーリー/吸血鬼
完結
完結
評価
8.5/10

良い点

ロンドンに伯爵、ドレスに剣。表紙だけで買うと決めましたが後悔はしていません。意地悪なのに優しくてピンチには必ず駆けつけてくれる、ベタでも譲れない王道が詰まっています。偽装結婚だと思い込むエスターに好意が届かず、レオンがあちこちに嫉妬するのをじれじれしながら見守りました。

気になる点

面白くもつまらなくもない手応えのなさが残り、次の日には内容を忘れそうな運びでした。早い段階からキャラ絵が不安定になるのも残念で、華奢な線で可愛かったヒロインの目が途中から別物に見えます。伏線を張っていた悪役をもっと描いてほしかったです。

こんな人におすすめ

王道の溺愛やヤキモチにキュンとしたくて、すれ違いのじれじれも含めて甘い恋を味わいたい人

こんな人には不向き

吸血鬼ものとして牙や闇の重みをしっかり求めていて、恋の話が主役だと物足りなく感じる人

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5

実は私は

完結

吸血鬼に狼男に宇宙人。人外だらけの同級生に囲まれた高校生の一途な恋の行方!

実は私は
作者
増田英二
掲載誌
週刊少年チャンピオン
ジャンル
コメディ/ラブコメ/学園
完結
完結
評価
8.5/10

良い点

ギャグ回とラブコメ回が交互に来て、どちらも笑えます。主人公がヒロイン一筋でぶれないのが好きだし、顔芸のクオリティが凄まじくて一気に持っていかれました。ドタバタが基本なのにシリアスな伏線回収まで用意されていて、最後は涙が止まらなくなります。

気になる点

序盤は設定紹介とギャグのノリに馴染めず、ここで読むのをやめる人がいてもおかしくないと思います。全員が常にハイテンションで、会話の台詞量が多すぎて胃もたれしました。終盤の新校長との対決も引き伸ばされすぎに感じて、少し退屈します。

こんな人におすすめ

ぶれない一途な主人公とポンコツ娘たちのやり取りを楽しみたい人

こんな人には不向き

序盤の設定紹介やノリで立ち上がりにつまずくのが苦手な人

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6

トリニティ・ブラッド

完結

吸血鬼の血を吸う神父と見習いシスターが、憎しみの連鎖を越えて世界の破滅に挑む

トリニティ・ブラッド
作者
THORES柴本/吉田直/九条キヨ
掲載誌
月刊Asuka/コミックNewtype
ジャンル
バトル・アクション/SF/ダークファンタジー
完結
完結
評価
8.4/10

良い点

睫毛の一本まで描き込まれた表情を見た瞬間、手が止まりました。思想も立場も違う者同士がすれ違う重い話なのに、合間にギャグが挟まるので、重さとおかしみの配分がうまくてテンポよく読めます。原作が未完のまま止まった物語に作画の先生が決着をつけてくれたことには、感謝しかありません。

気になる点

原作のキャラクターデザインが自分の中で強すぎたのか、絵柄の差にどうしても無理を感じました。とにかく文字が多く小説並みの分量で、画面のごちゃつきもあって目が滑る場面が何度もあります。省略と変更もかなり入っているので、たたみ方が合わない人はいそうです。

こんな人におすすめ

睫毛の一本まで描き込まれた、濃く耽美な絵柄に惹かれ、画面の美しさだけでも最後まで読み進められる人

こんな人には不向き

台詞の文字量が多く画面の密度も高い作品が苦手で、さらっと軽く読める漫画を探している人

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7

ヴァンパイア騎士

完結

吸血鬼が通う夜の学園を守る少女が、自らの血の秘密に絡めとられていくゴシックロマン

ヴァンパイア騎士
作者
樋野まつり
掲載誌
LaLa
ジャンル
少女漫画/学園ロマンス/吸血鬼/ダークファンタジー
完結
完結
評価
8.2/10

良い点

見た目は甘い少女漫画なのに、読み進めるほど話は重く込み入っていきます。先がまるで読めないまま、登場人物と一緒に苦しさごと味わう読書になりました。ダブルヒーローものでどちらかを選ぶ定石を崩し、最後までどちらも大切だと言い張る覚悟に唸ります。

気になる点

長いうえに登場人物の見分けがつきにくく、含みだらけの台詞で頭が混乱したまま話だけ積み上がっていきます。序盤にあった明るさは後半にほとんど残らず、悲壮感ばかりが続きました。伏線を残したまま終盤が駆け足になるのも惜しいです。

こんな人におすすめ

甘い恋の物語よりも、苦さと切なさが勝る重く込み入った展開をじっくり噛みしめて読みたい人

こんな人には不向き

含みの多い言い回しを読み解くより、まっすぐな言葉で運ばれる物語のほうが肌に合う人

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8

デビルズライン

完結

人と鬼のあいだで揺れる警察官と、誰より傷つけたくない人との恋と戦い

デビルズライン
作者
花田陵
掲載誌
月刊モーニングtwo
ジャンル
恋愛/サスペンス/ダークファンタジー
完結
完結
評価
8.8/10

良い点

人と鬼が同じ社会で暮らす前提で話が進むので、鬼の側の葛藤も人間側の温度差も込み入っています。吸血鬼という形で描かれる人のエゴから、途中で目が離せなくなりました。張った伏線がきちんと回収されるうえ、脇のキャラまで輪郭がはっきりしています。

気になる点

全身が映る場面になると頭が大きすぎたり手が小さすぎたりと、遠近感と人体バランスの崩れが目についてしまいます。序盤は展開が早すぎて話が頭に入ってきませんでした。後半はマイノリティを扱う話が増え、焦点がぼやけたまま読み終えた感じが残ります。

こんな人におすすめ

人と異種が同じ社会で暮らす前提の物語で、両者の温度差やすれ違いをじっくり味わいたい人

こんな人には不向き

人体のバランスや遠近感の崩れが気になると、話の中身まで入り込めなくなってしまう人

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9

彼岸島

完結

兄を追って渡った孤島は、吸血鬼が人を家畜として飼う地獄だった。丸太を手に生き残りをかけた戦いが始まる。

彼岸島
作者
松本光司
掲載誌
週刊ヤングマガジン
ジャンル
バトル・アクション/サバイバル/ホラー/サスペンス
完結
完結
評価
7.2/10

良い点

化け物より、追い詰められた人間の考え方のほうが怖いです。今すぐ決めろと迫られる場面が続いて、読んでいる私の心臓もばくばく鳴りました。ホラーのはずなのに丸太を持たされた時の安心感がすごく、狂った台詞回しには最後は大笑いしています。

気になる点

最初の怖さは本物だったのに、途中からは丸太への頼りきりで笑ってしまいます。返り血を浴びても平気なのに目薬でうつるなど、感染の決まりごとがちぐはぐでした。どの場面でもハァハァと擬音が埋め尽くすので、せっかくの緊張が薄まります。

こんな人におすすめ

化け物の襲撃そのものより、追い詰められた人間の判断が崩れていく怖さをじっくり味わいたい人

こんな人には不向き

感染の条件や強さの線引きなど、設定のつじつまがきちんと合っているかを気にしながら読む人

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10

ブラッドラッド

完結

オタク吸血鬼が女子高生の蘇生を目指し、笑いと死闘の入り混じる魔界を駆ける物語

ブラッドラッド
作者
小玉有起
掲載誌
ヤングエース
ジャンル
シュールバトルアクション/コメディ/吸血鬼/ダークファンタジー
完結
完結
評価
7.8/10

良い点

軽いダークヒーローものだと思って読み始めたら、魔界と人間界のつながりやヒロインの生い立ちの謎が次々ほどけていきました。カオスな笑いのまま話が深くなる運びにすっかり乗せられます。スタズの部屋に本やフィギュアがびっしり並ぶ細かい小物まで楽しめました。

気になる点

ヒロインを助けるために駆け回る筋立てなのに、途中で脇道へそれてばかりで、どっちつかずの詰め込み方が最後まで気になりました。男の登場人物は顔がはっきり描き分けられているのに、女の子のほうは印象が薄いです。終盤の急なパワーインフレにもついていけませんでした。

こんな人におすすめ

ギャグとバトルが同じ勢いで走る、やかましくて明るい魔界ものを、肩の力を抜いて楽しみたい人

こんな人には不向き

本筋からたびたび脇道へそれて寄り道が続くので、筋の通ったまっすぐな物語を腰を据えて追いたい人

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11

ロザリオとバンパイア

完結

妖怪しかいない学園に紛れ込んだ人間の少年と、力を封じられた吸血鬼の少女が送る学園バトルラブコメ

ロザリオとバンパイア
作者
池田晃久
掲載誌
ジャンプスクエア/月刊少年ジャンプ
ジャンル
バトルアクション/学園ファンタジー/ラブコメディ
完結
完結
評価
7.8/10

良い点

序盤は頭身の甘さが気になったものの、読み進めるうちに絵がどんどん上手くなっていくのがわかります。お色気中心だと思っていたら後半はずっと戦いが続き、友情も努力も勝利も揃った少年漫画そのものの熱さに何度も泣かされました。ハーレムもバトルも入っているのに、芯にあるのはまっすぐな純愛です。

気になる点

同じような掛け合いの繰り返しが続くようになり、歯止めのきかない強さのインフレにはさすがに飽きてきました。前半シリーズの締めくくりは雑誌の休刊事情もあってか、無理に畳んだ印象が残ります。ヒロイン全員が報われないままの幕引きも痛かったです。

こんな人におすすめ

最初は粗削りでも、読み進めるほどに絵も作風も別物のように化けていく作品を追いかけたい人

こんな人には不向き

長く続く連載にありがちな、強さの基準がどこまでも膨らんでいく展開に乗りきれない人

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12

SERVAMP-サーヴァンプ-

完結

拾った黒猫は怠惰の吸血鬼。血の契約で結ばれた少年と猫が兄弟戦争に挑む

SERVAMP-サーヴァンプ-
作者
田中ストライク
掲載誌
月刊コミックジーン
ジャンル
ファンタジー/バトル/アクション/ダークファンタジー
完結
完結
評価
7.8/10

良い点

主従ふたりの口癖が並ぶだけで、性格の違いが伝わってきます。七つの大罪を吸血鬼に重ねた設定が面白く、怠惰が長男というひねりには笑いました。終盤で伏線が次々つながり、血も契約もなくても人とつながれるという答えにたどり着く場面では胸が熱くなります。

気になる点

進むにつれて設定が絡み合い、キャラの数と思惑が増えすぎて追いつけなくなりました。過去の話も交錯するので、まとめて読まないと頭の中で整理しきれません。舞台が急に海外へ移ってからは話についていけず、あとから読み返すはめになりました。

こんな人におすすめ

七つの大罪をなぞる吸血鬼という設定に惹かれ、細部に仕込まれたモチーフの凝り方も楽しめる人

こんな人には不向き

登場人物と勢力が増えて話が入り組んでいく展開が苦手で、すっきりした構図のまま読み進めたい人

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13

屍鬼

完結

死者が起き上がる村で、人と屍鬼の生存を賭けた狩り合いが始まる!

屍鬼
作者
小野不由美/藤崎竜
掲載誌
ジャンプスクエア
ジャンル
ミステリー/サスペンス・ホラー
完結
完結
評価
8.4/10

良い点

登場人物がとにかく多いのに一人ひとり描き分けられていて、原作を知らない私でも迷わず読めました。屍鬼そのものより、狩る側にまわった村人たちのほうがずっと怖く、どちらが正しいのか分からなくなる混沌にのみ込まれます。ポップな絵柄が惨殺の場面に妙にはまるのも唸りました。

気になる点

絵の癖が強く、顔つきや衣装の奇抜さに気を取られて慣れるまでは読みづらかったです。派手で記号的なキャラデザのせいで、原作の重い雰囲気が好きだった身には怖さが半減しました。後半にもちょくちょく挟まるシュールなギャグで、張り詰めた空気が何度も途切れます。

こんな人におすすめ

じわじわと追いつめられていく閉ざされた村の恐怖を、時間をかけてじっくり味わいたい人

こんな人には不向き

重厚で緻密な原作小説の雰囲気を、漫画でも一切崩さず忠実になぞってほしいと強く願う人

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14

ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド

完結

幼い姿の吸血鬼女王と人狼の騎士が、闇の一族の特区をめぐる陰謀に立ち向かう

ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド
作者
環望
掲載誌
月刊コミックフラッパー
ジャンル
青年漫画/バトル・アクション/吸血鬼・ダークファンタジー/サスペンス・ホラー
完結
完結
評価
7.6/10

良い点

現代の東京湾に吸血鬼だけの国を建てるという発想で、まず心をつかまれました。幼い姿のまま永遠を重荷として背負う女王と、命がけで守ると誓った少年。妖しさと哀愁が同じ分だけ流れていて、迫害が世界へ広がり、舞台が海を越えていく流れも待っていた続きそのものでした。

気になる点

特区ができてからは勢力どうしのいざこざが続き、話の筋がまとまって見えませんでした。伏線をいくつも残したまま最終話まで来てしまいます。必要とも思えない露出の多い服装も重なって、絵の空気を受けつけない人はいそうです。

こんな人におすすめ

現代の街のど真ん中に吸血鬼だけの国ができるという、政治の駆け引きを含んだ設定にわくわくする人

こんな人には不向き

勢力どうしの争いが長く続き、回収されないままの伏線が残る運びにもやもやしてしまう人

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15

チョコレート・ヴァンパイア

完結

血の契約で結ばれた少女と吸血鬼の少年が、出生の秘密と一族の陰謀に挑む学園ゴシックラブ

チョコレート・ヴァンパイア
作者
くまがい杏子
掲載誌
Sho-Comi
ジャンル
学園ファンタジー/吸血鬼・ダークファンタジー/少女マンガ
完結
完結
評価
8.4/10

良い点

血を分け合って相手を一人に決める血の契りという決まりごとが新しく、契約を交わす場面は毎回どこか艶っぽくてぞくぞくします。嫌われるとわかって恨まれ役を選ぶヒーローの切なさと、鈍すぎるヒロインのかわいさ。甘い場面ばかり読み返してしまいました。

気になる点

絵柄が可愛らしくて幼いので、牙を立てて血をすするシリアスな展開との落差をもったいなく感じました。吸血鬼を扱うならもっと幻想的な空気がほしかったです。力の入った戦う場面も顔のアップばかりで、設定にも見覚えのある形が多く残ります。

こんな人におすすめ

少女漫画の絵柄で、一人だけと血を分け合う契約設定と吸血場面の艶っぽさを味わいたい人

こんな人には不向き

可愛らしく幼い絵柄と、血をすする生々しい描写のギャップが気になって、物語に入り込めない人

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16

ダレン・シャン

完結

毒グモを盗んだ少年が半バンパイアになり、親友と宿敵として再会するまでの物語

ダレン・シャン
作者
ダレン・シャン/新井隆広
掲載誌
週刊少年サンデー
ジャンル
バトル・アクション/サスペンス/ダークファンタジー
完結
完結
評価
8.4/10

良い点

大好きな原作がどうなるのかと身構えて開きましたが、記憶にあった場面はどれも省かれずに拾われていました。原作一冊を漫画一冊に収めた構成力にはすげえなと唸るばかりです。原作を知らずに入ってもテンポよく読めて、手ざわりの不思議な物語でした。

気になる点

物語の中で十八年も経つのに、主人公の中身が中高生のままなのが気になりました。見た目が育たないのは種族の決まりとして飲めますが、精神まで幼いと作り物に見えてしまいます。気持ち悪い描写もあり、序盤は原作からの省略も目立ちました。

こんな人におすすめ

敵役をただの悪で終わらせず、そうなるしかなかった事情まで描く物語をじっくり読みたい人

こんな人には不向き

主人公の行動に筋が通っていないと感じると、そこが引っかかって先へ進めなくなる人

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17

かりん

完結

血を吸えず増やしてしまう少女と、不幸を背負った転校生の切ないラブコメ

かりん
作者
影崎由那
掲載誌
月刊ドラゴンエイジ
ジャンル
学園ファンタジー/ラブコメディ/吸血鬼
完結
完結
評価
7.8/10

良い点

血を吸うのではなく人に分け与えるという逆さまにした吸血鬼の体質が面白く、姉をひとりにしたくない妹の思いや兄のからかいが後の伏線になっています。不幸を取り除こうとする行動が恋とぴたり重なる作りで、後半は半泣き、最後は泣きました。

気になる点

最終巻の終わり方があまりにもビターで、そこまでする必要があったのかと腑に落ちません。コメディ寄りの絵柄でシリアスな展開が続くのもちぐはぐでした。新しいキャラが出たあたりで、それまでの空気が一気に壊れたようにも感じます。

こんな人におすすめ

吸血鬼もののお約束をまるごとひっくり返した設定で、笑いながら転がっていく話を読みたい人

こんな人には不向き

明るい絵柄に合った軽い話をずっと期待していて、途中から重さが増していく展開は苦手な人

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18

ハピネス

完結

血を求める体と人でいたい心。終わらない生に取り残された少年の物語

ハピネス
作者
押見修造
掲載誌
別冊少年マガジン
ジャンル
青年漫画/ホラー/サスペンス/ダークファンタジー
完結
完結
評価
7.8/10

良い点

台詞が驚くほど少ないのに、血を欲しがる体と人でいたい気持ちの揺れが、歪んだ視界の描き方だけで押し寄せてきます。笑っているのに泣いているような顔。絵だけで語りきるつくりで、牙を受け入れた先の長すぎる孤独まで見届けてほしいです。

気になる点

絵で見せる作りだからか話がなかなか動かず、進みの遅さがじわじわ響いてきます。終盤は宗教施設のくだりが長く、陰湿な描写が続いて気持ちが参りました。良い人ほど報われない流れが積み重なるので、後味は良くありません。

こんな人におすすめ

台詞がほとんどないコマでも、絵の空気だけで登場人物の心の揺れを読み取る時間を楽しめる人

こんな人には不向き

台詞が少ないぶん話がなかなか動かないので、さくさく進むテンポの良さを漫画にいちばん求める人

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19

ヴァンパイア男子寮

完結

男装少女と吸血鬼の美青年が、男同士のまま惹かれ合う溺愛ラブコメ。

ヴァンパイア男子寮
作者
遠山えま
掲載誌
なかよし
ジャンル
学園ラブコメ/男装女子/少女漫画/吸血鬼・ファンタジー
完結
完結
評価
7.8/10

良い点

血を吸うたび押し倒すヒーローが、相手を男だと思い込んだままなんです。男女のラブコメなのか判定できなくなる居心地の悪さが癖になります。気づいてよと画面に向かって言いたくなるもどかしさもあって、当て馬の同級生まで幸せになってと願っていました。

気になる点

なぜ男装がバレないのか、そこがどうしても引っかかりました。至近距離で血を吸っていて女だと気づかないのも無理があり、髪を切らずウィッグで通す生活にも納得できません。中盤からは同じ足踏みが続いて、追いかける熱も落ちました。

こんな人におすすめ

吸血鬼が相手を男だと思い込んだまま惹かれていく、疑似BL的なもどかしさにときめきたい人

こんな人には不向き

髪を切らずウィッグで通し続けるといった男装設定のゆるさが気になって、物語に入り込めない人

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20

私とこわれた吸血鬼

完結

飢えと孤独を抱えた二人が吸血と共依存の果てに辿り着く、血の匂いのする倒錯した純愛

私とこわれた吸血鬼
作者
厘のミキ
掲載誌
Palcy(講談社)
ジャンル
恋愛/少女漫画/サスペンス・ホラー/ダークファンタジー
完結
完結
評価
8/10

良い点

キラキラした吸血鬼の恋物語ではありません。絵は綺麗なのに血の描写はグロく、恋と依存と執着がないまぜになっています。傷ついた二人だからこその執着愛に何度も泣かされました。ありがちな吸血鬼ものに飽きていた私には、このダークな手触りがたまりません。

気になる点

二人が愛し合っているのは伝わるのに、話が行ったり来たりで進みません。双子の弟妹の設定も揺れていて呑み込めませんでした。血を与えるなという忠告を無視し続けるヒロインが怖く、途中から彼女の言動が一番しんどくなります。

こんな人におすすめ

深く傷ついた者どうしが互いに溺れていく、共依存すれすれの執着愛を最後まで見届けたい人

こんな人には不向き

物語がきびきび進んでほしい人。同じ関係を掘り下げ続ける展開が足踏みに見えてしまう人

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21

吸血姫美夕

完結

永遠に十四歳の吸血族の少女が、闇からはみ出した妖しき者を狩る和洋幻想譚。

吸血姫美夕
作者
垣野内成美/平野俊弘
掲載誌
サスペリア
ジャンル
ホラー/ダークファンタジー
完結
完結
評価
7.6/10

良い点

和の匂いが漂う画面が好みのど真ん中でした。幻想的で妖しい線が好きで、そばで守ってくれる従者の姿にも惹かれます。大人びているのにすぐムキになる主人公の色っぽさもいい。アニメ版とは違う設定ですが、作者の色がそのまま出ている濃さがあります。

気になる点

序盤は挿話的な話が続き、人物の背景がほとんど描かれないので気持ちを寄せる手がかりが少なめです。戦いの場面の物足りなさも目につきます。後から出てくる子供たちの一団で妖しい世界が崩れ、謎もいくつか解けないまま終わりました。

こんな人におすすめ

絵の力で読ませる作品が好きで、和の情景と西洋の妖しさが溶け合う幻想的な画面にひたりたい人

こんな人には不向き

アニメ版の静かな空気を大事にしていて、人物像や設定が作り直された違いに戸惑いたくない人

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22

BLOOD ALONE

完結

吸血鬼にされた少女と青年探偵が、夜の底で寄り添う静かな同居の物語

BLOOD ALONE
作者
高野真之
掲載誌
月刊コミック電撃大王
ジャンル
日常・ラブコメ/アクション/サスペンス/吸血鬼/ダークファンタジー
完結
完結
評価
7.6/10

良い点

ふたりのじゃれ合いを眺めているうち、探偵として、狩人としての背景が少しずつ見えてきます。ゆるい毎日がとこしえの闇の淵に浮かんでいると気づいた瞬間、背筋がひやりとしました。娘のように接する彼と恋する乙女のすれ違いも微笑ましいです。

気になる点

カタカナの名前や組織が次々に増えるせいで、敵側の勢力の線が頭に入ってこないまま話が進みます。過去の話が長く続いてヒロインの出番が薄い時期もつらいところ。終わり方もあっけなく、続きは同人誌と電子書籍で追う形になります。

こんな人におすすめ

血を分け合う関係が主従ではなく対等という、吸血鬼ものの型を外した設定に触れてみたい人

こんな人には不向き

商業の単行本だけで最後まで読み切りたい人や、続きを追う手間とお金をかけたくない人

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23

ストライク・ザ・ブラッド

完結

世界最強の吸血鬼となった高校生と、彼を監視する剣巫の少女が人工島を守り抜く物語。

ストライク・ザ・ブラッド
作者
TATE/三雲岳斗/マニャ子
掲載誌
月刊コミック電撃大王
ジャンル
バトル・アクション/学園ファンタジー/ラブコメ
完結
完結
評価
7.7/10

良い点

話が進むにつれて戦いの迫力がぐっと増し、吸血する場面の艶っぽさと日常のゆるさとの落差が効いています。原作の端折り方とつなぎ直し方が巧く、長い物語をよくここまで整理したなと感心しました。敵役が救いへたどり着く場面も忘れられません。

気になる点

街を荒らす相手を倒し、関わったヒロインと距離を縮める。この同じ形をなぞる筋運びが続くので、途中から少し食傷気味になりました。章をまるごと飛ばして先へ移る箇所もあり、読めないまま終わった話を思うと物足りなさが残ります。

こんな人におすすめ

戦いの決着だけでなく、敵役がもがいた末に救いへたどり着く心理描写まで丁寧に読みたい人

こんな人には不向き

アニメで先に触れた勢いを物差しにしていて、漫画版にも同じだけの作画の迫力を求める人

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24

真月譚 月姫

完結

死の線が見える眼を持つ少年と、吸血鬼を狩る真祖の姫が挑む夜の戦い。

真月譚 月姫
作者
佐々木少年/TYPE-MOON
掲載誌
月刊コミック電撃大王
ジャンル
バトルアクション/サスペンス・ホラー/ダークファンタジー/伝奇
完結
完結
評価
8.8/10

良い点

いくつもの物語の筋を一本にまとめ直す再構成が効いていて、原作では描かれなかった場面まで足されています。ゲームでは物足りなかった幕引きが、誰もが見たかった結末へ膨らんでいました。七年かけて走りきった原作愛が、まっすぐ届いてきます。

気になる点

終盤は設定の説明が増え、文字で埋め尽くされる画面がしんどかったです。ひとつの筋に絞った分、他のヒロイン側は消化不良のまま。中盤も過去の話が次々に挟まって進みが遅く、癖のある世界観に馴染めない人はきっといます。

こんな人におすすめ

いくつもの筋があるゲーム原作を、一本の物語に組み直した手つきをじっくり味わいたい人

こんな人には不向き

終盤にかけて設定の説明が積み重なり、文字で埋め尽くされる画面が続くのを重たく感じる人

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25

ブラッディ+メアリー

完結

死にたがりの吸血鬼と、祓う力を失った神父。殺し合う約束から始まる主従の物語

ブラッディ+メアリー
作者
サマミヤアカザ
掲載誌
月刊Asuka
ジャンル
少女漫画/アクション・バトル/吸血鬼/ダークファンタジー
完結
完結
評価
7.8/10

良い点

吸血鬼といえば俺様、という思い込みが最初の数ページで崩れました。死にたがりの後ろ向きな吸血鬼と、狙われる側なのに口の悪い神父。噛み合わない主従が少しずつ変わっていく積み重ねが効いていて、最終回では滅茶苦茶泣きました。

気になる点

絵はとても綺麗なのに、誰が何を考えて動いているのかが頭に入ってきません。コマ割りが状況を運んでくれないせいで、イラスト集をめくる感覚に近いです。読み進めても謎は増えるばかりで、広がりすぎた設定が畳まれるのか不安になりました。

こんな人におすすめ

散らばった謎が終盤で一斉に繋がっていく読み心地が好きで、伏線を追いながら先へ進みたい人

こんな人には不向き

絵の綺麗さよりコマ割りのわかりやすさを大事にしていて、状況がすっと頭に入る作りを求める人

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目的別のおすすめ

よくある質問

25作品はすべて完結していますか。

はい、25作品すべて完結済みです。しかもどれも10巻以上あります。途中で止まる心配をせずに最後まで読み通せるので、長く追いかけた末の結末をまとめて味わいたい方に向いた並びです。

血やグロテスクな描写が苦手でも読める作品はありますか。

あります。学園ラブコメや少女漫画寄りの作品なら、牙を立てる場面はあっても痛々しさは抑えめです。逆にホラーやダークファンタジーに寄せた作品は、人体の損壊まで正面から描くものが多め。各作品の気になる点も見てから選んでみてください。

吸血鬼漫画を初めて読みます。どれから手を付けるといいですか。

作風の幅が広いので、まずは自分の好みに近い入口を選ぶのが近道です。しっとりした空気が好きなら夜の街を歩く青春もの、勢いで読みたいなら銃と狂気が飛び交うアクション、笑いたいなら人外だらけの学園ラブコメ。この記事の「目的別」の項目も目安にしてみてください。

恋愛が中心の作品はどれくらい入っていますか。

全体の半分近くが恋愛を軸に据えています。血を分け合う関係がそのまま親密さの表現になるので、吸血鬼ものと恋愛は昔から相性がいいんだと思います。少女漫画の甘い一作から、依存と執着が絡み合う倒錯した一作まで、温度差のある作品をそろえました。

まとめ

吸血鬼の物語がこれだけ続いてきたのは、不老不死という願いと、人でいられない寂しさが同じ牙の中に入っているからだと思います。今回の25作品は、その両方をそれぞれのやり方で描き切って幕を下ろしました。気になった一作を開いて、夜が明けるまで付き合ってみてください。