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最終更新日:

彼岸島 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

彼岸島

著者: 松本光司

連載: 週刊ヤングマガジン

ジャンル: バトル・アクションサバイバルホラーサスペンス

評価: 7.2/10

あらすじ

大学に受かったばかりの宮本明は、二年前に消えた兄・篤を追っていた。謎の美女から兄の免許証を見せられ、孤島で兄がひとり吸血鬼と戦い続けていると知る。幼馴染たちと島へ渡った明を待っていたのは、不老不死の頭領・雅が治め、人が家畜のように血を吸われる島だった。上陸してすぐ吸血鬼の群れと、人が変わり果てた巨大な怪物が襲いかかり、仲間は次々と囚われていく。兄や師匠のもとで死ぬような修行を積んだ明は、日本刀と丸太を手に全面抗争へ踏み込む。雅を倒す唯一の手がかりを求めて研究所の跡地へ潜り、奪われ、失い、それでも刀を握り直す。血と絶叫が染みついた島で待つのは、生き残りをかけた地獄の斬り合い!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 化け物の襲撃そのものより、追い詰められた人間の判断が崩れていく怖さをじっくり味わいたい人
  • 真顔のまま突き抜けていく狂ったせりふ回しと勢い任せの展開を、突っ込みながら笑って楽しめる人
  • 血なまぐさい戦いが続いても、敵味方どちらも容赦なく痛い目を見る後味の重すぎない筋運びを求める人

向いていない人

  • 感染の条件や強さの線引きなど、設定のつじつまがきちんと合っているかを気にしながら読む人
  • 戦いの場面で擬音や息づかいの描き込みが延々と続くと、話に集中できなくなってしまう人
  • 怖い話のつもりで読み始めた作風が、途中から笑いに寄っていく変化を受け止めにくい人

良い感想・レビュー

  • 化け物より、追い詰められた人間の考え方の方が怖い。今すぐ決めろと迫られる場面が続いて、読んでいる私の心臓もばくばく鳴った。逃げ場のない島で剥き出しになる人の弱さが刺さる。
  • 一巻の途中でおや?と思い、丸太が出るあたりで確信した。作者の狂ったせりふ回しと、何も考えず描いたとしか思えない展開。この狂った違和感が心地よく響いて、しまいには大笑いしていた。
  • 敵の型が次々と変わるので飽きない。ただ主人公は本土から来た仲間ばかり気にかけ、その仲間は生き死にの場面でひたすら応援している。このずれた仲間の応援がおかしくて、そこも込みで面白い。
  • みんな 丸太はもったな、の一言でこの漫画は説明がつく。ホラーのはずなのに丸太を持たされた時の安心感がすごい。吸血鬼ものと言われて真っ先に名前が浮かぶのは、やっぱりこの作品だ。
  • 人間はひどく残酷な目に遭うけれど、化け物側も同じくらい痛い目を見るので後味は悪くない。怪物のデザインの斬新さが好きで、突っ込みどころは多いのにテンポがよくていらいらしない。

悪い感想・レビュー

  • 最初の怖さは本物だったのに、途中から丸太への頼りきりで笑ってしまう。主人公は返り血を浴びまくっても平気で、仲間は目薬でうつる。この感染の決まりごとがどうにもちぐはぐだ。
  • たまに挟まるお色気の場面が、まったくそそらないうえに入る場所も妙だ。ヒロインの顔も好みから外れた。突進してくる敵の顔だけは怖すぎて、夜に夢へ出てきたのが一番の被害だった。
  • 絵は好きになれない。ぐろいし怖い。それでも面白いのが悔しい。ただ、はぁはぁという息づかいの描き込みに意味があるのか気になるし、序盤の予知夢めいた話は放ったままではないか。
  • どんな場面でもハァハァハァと入るので気が散る。擬音の埋め尽くしでせっかくの緊張が薄まってしまう。人間と吸血鬼の戦いという骨組みは好きなのに、話の進みも遅い。
  • 序盤は本気で怖くて、襲われる夢を何度も見たほどだ。ところが化け物が出てきたあたりから空気が変わり、最後まで読んだらホラーからギャグへの様変わりだった。落差に置いていかれた。

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