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君は008 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

君は008

著者: 松江名俊

連載: 週刊少年サンデー

ジャンル: 少年漫画スパイ・アクション学園

評価: 7.8/10

あらすじ

受験した高校は滑り止めまで全部だめ。うなだれるエイトのもとに、受けた覚えのない学校から合格通知が届く。向かった先はスパイ養成校・国立中野高校だった。亡き父が伝説の諜報員で、その死には裏があると知った少年は、一流のエージェントになると腹をくくる。暗殺者として育てられた少女と、戦う力はないのに情報を抜く腕だけ飛び抜けた同級生。三人で班を組み、孤島サバイバルから命がけの任務まで放り込まれていく。特技も体力もない少年が持っているのは、とっさの発想と引かない勇気だけ。やがて世界を狙う組織との諜報戦へ。勇気とは何かを問い続ける学園スパイアクション!

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読む前に確認したい相性

向いている人

  • 特別な才能を持たない主人公が、その場の発想と引かない度胸だけで格上を出し抜く展開に燃える人
  • 訓練や試験の課題そのものが解き方を一緒に考えたくなる謎として作られている作品を探している人
  • ひどい目に遭っても人の良さを手放さない、まっすぐすぎるほど正面から進む主人公を応援できる人

向いていない人

  • いま何のために戦っているのかが常にはっきり示されている話でないと、途中で読む気が失せてしまう人
  • 周りのくせ者に主役が食われる構図が苦手で、主役にこそ一番の陰りや毒っ気を求める
  • 刃を素手で握るような、現実に置き換えると大怪我では済まない見せ場が挟まると気持ちが冷める人

良い感想・レビュー

  • 孤島でのサバイバル訓練の作り込みに唸った。暗号が解けなくても生き延びる道を選べば合格になるという逃げ道まで用意されていて、ただの根性試しで終わっていない。
  • 合格通知にすがるように入った学校で、正義の二文字だけを頼りに前へ進む主人公の姿がまぶしい。試験で出される捻った問題を、こちらまで一緒に考え込んでしまう作りも楽しい。
  • 私が一番好きなのは、ヘタレでスケベで戦う力もない同級生。一度は怖くなって逃げ出したのに、友達を助けるためだけに震えながら戻ってくる。かっこ悪いはずの姿が、この漫画で一番かっこよかった。
  • 最終回がとにかく優しいです。守り抜いた平和な日常をただ味わうだけの回で、戦いのあとに帰る場所までちゃんと描いてくれる終わり方でした。僕のなかでは文句のない締めくくりです。
  • 全部不合格という出だしのつかみが強い。周りの人物もひとりずつ濃くて、連れているフクロウまでいちいち可愛い。絵のきれいさもあるので、まず一巻だけでも手に取ってほしい。

悪い感想・レビュー

  • 話を引っ張る目標がぼやけている。目の前の敵を倒した先に何が待つのか見えないまま巻が進むので、次を読む理由がだんだん薄くなっていく。敵と味方のどちらが強いのかも掴めなかった。
  • 僕が引っかかったのは主人公のいい子ぶり。周りの濃い面々に押されて主役の影が薄くなる場面が多かった。首領も戦い出すと後出しで好き放題やるだけで、最後の戦いは盛り上がりきらなかった。
  • 潜入者を探していたら同室の相手だった、という展開には力が抜けた。情報を抜かれ放題なのに誰も慌てないので、どれだけ深刻な顔をされてもこちらは乗り切れない。
  • 刃を素手で握る場面で一気に冷めた。指が飛ぶはずの動きを平気でやってのける描写が続くと、命がけのはずの任務まで作り物に見えてくる。漫画だと分かっていても引っかかった。
  • 終盤の救出編が長い。同じ場所で何話も足踏みしているような運びで、読んでいるこちらの熱がゆっくり下がっていった。もう少し短くまとまれば、もっと燃えられたはずだ。

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