レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
シュガー*ソルジャー の感想と評価(良いところ、悪いところ)
シュガー*ソルジャー
完結著者: 酒井まゆ
連載: りぼん
評価: 7.8/10
あらすじ
読者モデルの姉とずっと比べられて育った如月麻琴は、どうせ自分なんてと縮こまったまま高校生になる。変わりたい、可愛くなりたい。その願いを最初に受け止めたのは、学年の人気者・入谷瞬だった。姉の妹としてではなく、ひとりの女の子として向き合ってくれる彼に、麻琴の心はゆっくりほどけていく。けれど誰にでも優しいはずの入谷もまた、幼い日に母と引き離された記憶を抱え、嫌われないための自分を演じ続けていた。互いの弱いところまで知って、それでも隣にいると決めた二人。ドジで後ろ向きだった女の子が、大好きな人を支えられる強さを手に入れるまでの道のり。甘さの奥に痛みを隠した、りぼん王道の恋!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 身近な誰かと比べられて縮こまった覚えがあり、それでも変わろうとする女の子を応援したい人
- 完璧に見える相手の裏側や、嫌われたくなくて演じてしまう心の癖にぎゅっと胸が痛くなる人
- 恋敵がいがみ合う泥沼の展開より、友達も家族もちゃんと優しい恋の話を安心して読みたい人
向いていない人
- 後ろ向きな主人公が立ち直るまでを待てず、はじめから前を向いている主人公の話を読みたい人
- きゅんとする甘い恋だけを味わいたくて、親の事情が重く影を落とす展開は遠慮したい人
- 絵の描き分けを大事にしていて、似た顔立ちのキャラが並ぶ絵柄だと入り込めなくなる人
良い感想・レビュー
- 不器用でいつも後ろ向きなのに、可愛くなろうと必死になる姿はつい応援したくなりました。姉に引け目を抱えているのに姉妹の仲そのものは温かいので、読んでいて頬がゆるみます。
- 「似合わない」と母親に切り捨てられる場面が刺さった。悪気のないひと言で子どもが縮こまっていく怖さ。明るい子だからって順風満帆じゃないと、読みながら何度も唸らされた。
- 姉や個性の強い同級生が出てきたときはドロドロ展開を覚悟したのに、まるで違う方へ転がって笑ってしまいます。嫌な女の子が一人も出てこない安心感が、読んでいてありがたいです。
- 最初はいけ好かない優等生だと私まで決めつけていたのに、本人が作り物の自分に苦しんでいたと分かって手のひらを返した。脇役の内側まで覗ける番外編もうれしい誤算。
- ありきたりな王子様だろうと思って読み始めたら大間違いでした。死にかけた過去を抱えてなおひどい親さえ見捨てられない優しさを持っていて、この子はすごいなと唸りました。
悪い感想・レビュー
- 姉と比べられる境遇には同情しますが、ヒロインのうじうじが長くて途中でしんどくなりました。相手の顔にペンで連絡先を書く場面には、さすがに引いてしまいます。
- 完璧な姉に引け目を感じるという土台の話なのに、姉と妹の顔がほとんど同じに見えるのがつらい。どちらが喋っているのか迷う場面もあって、肝心の差を絵が支えきれていないと感じた。
- 終盤で二人が長く離ればなれになる流れは、私の目にはやりすぎに見えた。盛り上げたいのはわかるけれど、すれ違いを引き延ばす展開が続くと気持ちがしぼむ。
- きゅんとする恋を楽しんでいたところに、親側の事情が重たく影を落としてくるのが堪えました。報われないまま終わる人がいて、しばらく胸がざらつきました。
- 絵柄が小中学生向けに見えて、大人が読むには少し照れくさいところがあります。見た目の幼さと中身の重さがちぐはぐで、どの年代に薦めればいいのか迷います。
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