レビュー著者: 漫画よしあし
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Shrink~精神科医ヨワイ~ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

Shrink~精神科医ヨワイ~

Shrink~精神科医ヨワイ~

著者: 七海仁月子

連載: グランドジャンプ

ジャンル: 医療漫画ヒューマンドラマ社会派

評価: 9/10

あらすじ

隠れ精神病大国と呼ばれる日本。精神科への偏見や受診のハードルが高いこの国で、新宿のひだまりクリニックを営む精神科医・弱井幸之助は「早めの受診こそが心を救う」と説く。パニック障害、うつ病、発達障害など、現代人が抱える様々な心の病をテーマに、患者一人ひとりの苦悩に寄り添いながら再起を支援していく医療ヒューマンドラマ。正しい知識を広め、精神医療に対する世間のイメージをアップデートしようと奮闘する弱井。心の病を抱える当事者だけでなく、それを見守る周囲の人々にも救いと気づきを与える。2024年にNHKでテレビドラマ化もされた、現代日本の「心」の在り方を問い直す社会派の傑作。

良い所

  • 自分も昔パニック障害に悩んでいたので、弱井先生の「もっと精神病患者が増えればいい」という言葉に心から救われました。精神科へのハードルを下げてくれる、今の日本に絶対必要な素晴らしい漫画だと思います。
  • 精神疾患について正しく、かつ温かく描かれていて、読み進めるうちに自分の凝り固まっていた心が少しずつ解けていくのを感じました。悩んでいる友人や家族にも自信を持って勧めたい、最高の医療ドラマです。
  • 発達障害や鬱病など、身近な問題がリアルに描写されていて非常に勉強になります。弱井先生の穏やかな笑顔と、患者に寄り添う真摯な姿勢を見るたびに、私自身ももっと自分を大切にしようと勇気をもらいました。
  • 精神科は怖いところという偏見がありましたが、この作品を読んでそのイメージがガラリと変わりました。症状のメカニズムや周囲の接し方が分かりやすく解説されているので、家庭に一冊置いておきたい名作です。
  • 毎回のストーリーが本当に深くて、読み終わるたびに深く考えさせられます。単なる感動にとどまらず、社会が抱える闇や偏見に鋭く切り込む構成が素晴らしく、これからもずっと読み続けたい大切な漫画です。

悪い所

  • 精神疾患という重いテーマを扱っているため、自分の調子が悪い時に読むと少し引きずられてしまうことがありました。内容がリアルすぎる分、トラウマがある人にはフラッシュバックの危険もあると感じました。
  • 漫画なので仕方ないですが、作中での回復が少しスムーズに行き過ぎている気がして、実際の長期にわたる苦しい治療を知る私には、少し理想化されたお花畑に感じてしまう場面があったのも、また正直な感想です。
  • 医療知識の説明パートが少し長めに感じることがあり、純粋にストーリーを楽しみたい時にはテンポが遅く感じてしまいました。もう少し人間模様のドラマ部分に集中して描いてほしいと感じる回も多かったです。
  • 主人公の弱井先生が非の打ち所がない聖人君子のように描かれすぎていて、たまに人間味が薄いというか、現実味に欠ける印象を受けてしまうことがあります。もう少し彼自身の抱える葛藤や弱さも見たかったです。
  • 読後感がすっきりするように作られてはいますが、扱っている症例が深刻なものばかりなので、一気に読み進めるにはかなりの精神力が必要です。もっと気楽に読めるようなコメディ要素があれば良かったのですが。

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