レビュー著者: 漫画よしあし
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ぐらんぶる の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 読んでいる間ずっと笑えた漫画はこれが最高峰。全裸になる理由が毎回なんとなく分かるようで全く分からないカオスな論理展開と、キャラたちの顔芸のクオリティが尋常ではなく、電車の中では絶対に読めません。
- 大学時代のバカみたいな青春(体験したことない人も含め)の共感ポイントが鋭く、笑いながらなぜか懐かしい気持ちになる。これだけ馬鹿騒ぎしているのに、時折見せる友情の温かさと青春の輝きに不意打ちされます。
- 吉岡公威先生のキャラクターの崩れ具合が完璧。特に男性陣の顔芸の解像度がおかしい。コメディ漫画として必要な画力を全てギャグの表現力に集中投下している感じが素晴らしく、一コマの情報量が凄まじいです。
- 最初はダイビングの話かと思って読み始めると、全然違う方向に全力で走り出す展開がクセになります。毎回の飲み会の理由付けの無理やりさと、それを全力でやるキャラたちのテンションに中毒性があります。
- コメディとしての「打率」が非常に高い。外れ回が少なく、毎巻安定してお腹を抱えて笑えます。登場人物全員が愛すべきバカで、誰も悪役がいない世界が心地よく、幸せな気持ちで読み終えられます。
悪い所
- 飲み会・全裸・体を張ったドタバタが作品の根幹なので、そういったノリや下ネタ・お酒の描写が苦手な読者には、ユーモアのベクトルが全く合わない可能性があります。「バカ騒ぎを見て楽しむ」という特定の感性が前提。
- ダイビングの漫画だと思って手に取った場合、内容の9割以上がダイビングと無関係なので、スキューバダイビングの知識や魅力を学びたかった方は完全に目的を外します。タイトルへの期待値管理が重要です。
- ギャグのパターンが若干固定化されていくため、長く読み続けると「さてどんな理由で全裸になるのか」という予測ゲームになってくることも。初期のような「何が起きるか全く読めない」感が薄れてくる時期があります。
- ラブコメ要素も含まれてはいますが、ギャグが強すぎて恋愛の側面が常に薄まってしまうので、ちゃんとした甘いラブコメ要素を期待していると物足りなさを感じることも。あくまでコメディ最優先の作品です。
- 大学の飲み会文化への好み・思い出が読書体験をかなり左右するため、飲み会文化と距離がある読者には、笑いのシチュエーションへの共感が得にくく、世界観に入り込む前に躊躇してしまうことがあるかもしれません。





