レビュー著者: 漫画よしあし
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波よ聞いてくれ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- ミナレの言葉が鋭くて笑いながら胸を刺される。ラジオの即興で自分を掴み直す姿に何度も勇気をもらい、読むたび背筋がまっすぐ伸びた。
- 会話劇のテンポが抜群で、台詞量が多いのに勢いで一気に読まされる。社会人のしんどさをここまで面白く描く手腕に、素直に痺れてしまった。
- クセの強い人物ばかりなのに誰も記号で終わらず、欠点ごと愛せる。人間の不器用さを笑いと痛みで描くバランスが絶妙で、毎回唸らされた。
- 失恋や生活苦の生々しさがあるのに、ミナレの突破力で前を向ける。苦さと快感が同居していて、読み終えると妙な元気がしっかり湧いてくる。
- 放送シーンの臨場感が高く、声が聞こえるような台詞回しに没入した。言葉ひとつで空気を変える快感がたまらなく、何度も読み返したくなる。
悪い所
- 台詞と情報量が非常に多く、軽く読みたい日に開くと集中力を持っていかれる。面白いのに読む体力を強く要求され、疲れている日はきつい。
- ミナレの暴走気味な語りが魅力でもあり、波長が合わない回では騒がしさが先に立つ。乗れない時の温度差が大きく、好みが分かれると思う。
- 放送業界の段取りや専門用語が続く章では職業ドラマ色が強く、日常コメディを期待すると硬く感じることがあり、少し置いていかれる。
- 人間関係が泥臭く進むため、爽快な勧善懲悪を求めると消化不良になりやすい。読後に重さが残る回もあり、気分を選ぶ読み味だと感じた。
- 熱量が高いぶん読者側にも勢いを要求する作品で、癒やし目的で読むと刺激が強すぎる。合う日と合わない日の差がはっきり出るタイプだった。





