レビュー著者: 漫画よしあし
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スキップとローファー の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 美津未ちゃんの「自分を飾らず、真っ直ぐに他者と向き合う姿」が本当に眩しくて、汚れた大人の私の心が洗われるような気持ちになりました。彼女の言葉一つひとつが、私にとっての大切な宝物です。
- 登場人物全員の心の揺れや思春期特有の複雑な感情の解像度が驚くほど高く、ページを捲るたびに自分の学生時代を思い出して胸が熱くなりました。これほど丁寧に「人間」を描く漫画は他にありません。
- 都会のギスギスした人間関係を、美津未ちゃんの天然な明るさがゆっくりと溶かしていく過程が心地よくて、読んでいて自然と笑顔になれました。友情の形を押し付けない、作者の優しい視点が大好きです。
- 脇を固めるキャラクターたちの背景や葛藤もしっかりと描かれているため、誰一人として置いてけぼりにしない物語の深みに感動しました。私の中では、アフタヌーンが誇る現代の傑作の一つです!
- 高松美咲先生の「空気感まで伝わってくるような柔らかい作画」と絶妙な間。何気ない日常の一コマに、これほどまでの多幸感が詰まっていることに驚かされます。読み終えた後の余韻が、私を幸せな気分にしてくれます。
悪い所
- 物語のテンポが非常にゆったりとしており、劇的な事件や派手な展開が起こるわけではないため、もっと強い刺激やスピーディーな話を求めていた私には、少し物足りなさを感じて退屈してしまう回がありました。
- 美津未ちゃんの「空気を読まない(読めない)真っ直ぐな言動」が、私にとっては少し見ていて恥ずかしくなってしまい(共感性羞恥のような)、共感するよりも先に少ししんどくなってしまう瞬間がありました。
- 都会の高校生たちのスクールカーストや人間関係のリアルな描写が、私の過去の嫌な記憶を抉るような鋭さを持っていて、読んでいて精神的に少し疲れてしまい、本を閉じてしまったことが正直に言ってあります。
- 恋愛要素の進展が非常にスローペースなので、甘酸っぱいラブコメをメインに期待していた私には、少しもどかしさが勝ってしまいました。もう少し二人の距離が縮まる様子を早く見たいと、いつもヤキモキしています。
- キャラクターの心理描写が緻密すぎるあまり、説明的なセリフや独白が少し多く感じられる場面がありました。もう少し絵の力だけで語ってほしい、と贅沢な不満を抱いてしまうことがたまにあります。



