レビュー著者: 漫画よしあし
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ブルーピリオド の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ブルーピリオド
著者: 山口つばさ
連載: 月刊アフタヌーン
評価: 9/10
あらすじ
成績優秀でスクールカースト上位にいる高校生・矢口八虎は、毎日をそつなくこなしつつも、どこか空虚な焦燥感を抱えていた。ある日、美術室で出会った一枚の絵に心を奪われた彼は、その衝撃に突き動かされるように美術の世界へと足を踏み入れる。絵を描く楽しさに目覚めた八虎は、実質倍率200倍と言われる最難関・東京藝術大学の油画専攻への現役合格を目指すことに。才能ではなく、圧倒的な努力とロジックで壁を乗り越えようともがき苦しむ八虎。個性豊かで圧倒的な才能を持つライバルたちと切磋琢磨しながら、美しくも厳しいアートの世界で自分の「好きなこと」を武器に未来を切り開く、熱血美術スポ根ストーリーの傑作!
良い所
- 才能ではなく、圧倒的な努力とロジックで壁をぶち破っていく八虎の姿に何度も勇気をもらいました!絵にのめり込み、もがき苦しみながらも前へ進む彼の熱量に、私まで胸が熱くなって涙が止まりません。
- 美術の知識が全くない私でも、詳しいウンチクや解説のおかげで世界が広がりました。この漫画を読んでから、普段の景色が今までよりはっきりと美しく見えるようになり、本当に読んでよかったと心から思えます。
- 見開きの演出や、感情が爆発する瞬間の漫画的な表現が天才的で鳥肌が立ちました!ユカちゃんや世田介くんなど、個性豊かで才能あふれるライバルたちとの熱い人間ドラマに、毎回心を揺さぶられています。
- 自分が本当に好きなことに真正面から向き合うことの尊さと恐ろしさを教えてもらいました。大葉先生をはじめとする指導者たちの言葉がどれも胸に深く刺さり、人生のバイブルとしてずっと大切にしたい作品です。
- スポ根漫画のような熱気がありながら、美大受験のリアルな厳しさが痛いほど伝わってきます。八虎が自分の弱さと向き合いながら一枚の絵を完成させた時の達成感は、読んでいるこちらまで震えるほど最高でした!
悪い所
- 藝大受験のプレッシャーや才能の差に対する劣等感の描写がリアルすぎて、読んでいて胃が痛くなりました。キャラクターが精神的に追い詰められていく姿を見るのが辛く、私には少し体力を削られる漫画です。
- 大学編に入ってからは、受験期のような明確な目標やヒリヒリする緊張感が薄れてしまったように感じます。展開が重く、主人公がずっと悩んでいる姿に少し中だるみを覚えてしまい、読むペースが落ちました。
- 八虎が常に自己肯定感が低くてウジウジ悩んでいる場面が多いため、読んでいて少しイライラしてしまいます。もっとスカッと才能を開花させて無双するような、明るく爽快なストーリーを期待していました。
- 専門的な美術の用語や技法の解説が長々と続くことがあり、文字数が多くて少し疲れてしまいます。純粋な青春群像劇として楽しみたい私には、理屈っぽい説明部分が少しノイズに感じて読み飛ばしてしまいました。
- 周りのライバルたちが圧倒的な天才ばかりなので、凡人の八虎が努力だけでそこに食らいついていく展開に時々無理があるように思えてしまいます。絵の評価基準も難しくて、素人の私には少し分かりにくかったです。





