レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ブルーピリオド の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ブルーピリオド
著者: 山口つばさ
連載: 月刊アフタヌーン
評価: 9.2/10
あらすじ
成績優秀でスクールカーストの最上位、だけど心にどこか虚しさを抱えていたヤンキー高校生・矢口八虎。彼はある日、美術部の先輩が描いた一枚の絵に心を射抜かれ、初めて自らの感情をキャンバスにぶつける『絵を描く歓び』に目覚める!国内最難関の東京藝術大学への合格を目指し、才能と狂気あふれるライバルたちに囲まれながら、自らの無力さ、自己表現の『痛み』に悶え苦しむ。絵画の技法や美術史のロジカルな知識。実写映画化も果たし、2026年5月には最新19巻が発売された、芸術にすべてを賭けた若者たちの魂を圧倒的な熱量で描き出す美術系青春ドラマの最高峰!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 才能に頼らずロジックと圧倒的な努力で高い壁に挑み続ける主人公の熱量に、心を揺さぶられたい人
- 美術の知識が全くなくても、読みながら自然と吸収できる解説と、見開きの演出に圧倒されたい人
- 好きなことに真剣に向き合うことの尊さと恐ろしさを、感情を揺さぶる青春スポ根を通して感じたい人
向いていない人
- 受験プレッシャーや才能の差に対する劣等感の描写がリアルすぎて、読んでいて精神的にしんどくなる人
- 主人公が自己肯定感低くウジウジと悩む展開が多く、爽快に才能が開花する無双系を期待していた人
- 美術の専門用語や技法の説明が長く続くと、純粋な青春ドラマとして読みたい人にはノイズに感じる人
良い感想・レビュー
- 俺、八虎がキャンバスを前にして自らの才能の限界や無力さにのたうち回り、涙を流しながらも「自分の正解」を掴み取る泥臭い闘いに本気で泣かされた。物作りに関わる全ての人に突き刺さる最高の傑作。
- ただの風味豊かな漫画じゃない。デッサンや油絵の構成、色彩の論理的な解説、および藝大の過酷な受験対策の裏事情が本当に具体的でためになる。美術に全く興味がなくても、一級品の知的サクセスとして楽しめる。
- ジェンダーに悩むユカちゃんや、圧倒的天才の世田介くんと八虎が、不器用ながらもお互いの作品を通じて深く魂を理解し合っていく人間ドラマが本当に尊い。綺麗事じゃない、十代の痛みと美しさが詰まってる。
- 山口つばさ先生の、実在する美大生の油絵を実際に使用した、大ゴマでの絵画表現の見開きシーンの迫力が本当に素晴らしい。絵が持つ、言葉を超えた説得力と美しさに、紙面を開くたびに圧倒される。
- 最新19巻を読んだけど、大学2年生になって京都と奈良を巡る「古美術研究旅行(コビケン)」の新たな冒険と知的刺激に大興奮!伝統の美を前に、八虎が新たなインスピレーションを得ていく姿が本当に楽しみ。
悪い感想・レビュー
- あの圧倒的な熱量と緊張感だった高校受験編に比べて、東京藝大に入学した大学編以降のストーリーの進行がかなりスローペースで少し退屈に感じた。受験の時のヒリヒリする合格への執念が恋しいのが本音。
- 現代アート(コンセプチュアルアートなど)や、美術史の解説・自己批判といった小難しい理論のテキスト量が非常に多くて、頭が疲れる。もっとササっと絵の具の飛び散る、パッションのぶつかり合いが見たい。
- 山口先生の、あまりに生々しく自己否定や精神的な限界、トラウマを抉るような重苦しいシーンの連続が、読んでいて心に多大なストレスがかかる。精神的に弱っている時に一気読みすると、かなり滅入るのが難点。
- 天才の世田介をはじめ、登場する美術学生たちがみんな極端に個性的というか変人ばかりなので、少しあざとく感じてしまう瞬間があった。普通の、もう少し素朴で等身大なキャラクターとの絡みも見たかった。
- 掲載誌が月刊アフタヌーンなのもあって、単行本が出るスパンが長すぎて(最新19巻も前巻からかなり空いた)、前のあらすじを忘れる。複数の勢力や教授の課題が同時進行するので、続きを追うのがしんどい。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
俺、八虎がキャンバスを前にして自らの才能の限界や無力さにのたうち回り、涙を流しながらも「自分の正解」を掴み取る泥臭い闘いに本気で泣かされた。物作りに関わる全ての人に突き刺さる最高の傑作。
あの圧倒的な熱量と緊張感だった高校受験編に比べて、東京藝大に入学した大学編以降のストーリーの進行がかなりスローペースで少し退屈に感じた。受験の時のヒリヒリする合格への執念が恋しいのが本音。
ただの風味豊かな漫画じゃない。デッサンや油絵の構成、色彩の論理的な解説、および藝大の過酷な受験対策の裏事情が本当に具体的でためになる。美術に全く興味がなくても、一級品の知的サクセスとして楽しめる。
現代アート(コンセプチュアルアートなど)や、美術史の解説・自己批判といった小難しい理論のテキスト量が非常に多くて、頭が疲れる。もっとササっと絵の具の飛び散る、パッションのぶつかり合いが見たい。
ジェンダーに悩むユカちゃんや、圧倒的天才の世田介くんと八虎が、不器用ながらもお互いの作品を通じて深く魂を理解し合っていく人間ドラマが本当に尊い。綺麗事じゃない、十代の痛みと美しさが詰まってる。
山口先生の、あまりに生々しく自己否定や精神的な限界、トラウマを抉るような重苦しいシーンの連続が、読んでいて心に多大なストレスがかかる。精神的に弱っている時に一気読みすると、かなり滅入るのが難点。
山口つばさ先生の、実在する美大生の油絵を実際に使用した、大ゴマでの絵画表現の見開きシーンの迫力が本当に素晴らしい。絵が持つ、言葉を超えた説得力と美しさに、紙面を開くたびに圧倒される。
天才の世田介をはじめ、登場する美術学生たちがみんな極端に個性的というか変人ばかりなので、少しあざとく感じてしまう瞬間があった。普通の、もう少し素朴で等身大なキャラクターとの絡みも見たかった。
最新19巻を読んだけど、大学2年生になって京都と奈良を巡る「古美術研究旅行(コビケン)」の新たな冒険と知的刺激に大興奮!伝統の美を前に、八虎が新たなインスピレーションを得ていく姿が本当に楽しみ。
掲載誌が月刊アフタヌーンなのもあって、単行本が出るスパンが長すぎて(最新19巻も前巻からかなり空いた)、前のあらすじを忘れる。複数の勢力や教授の課題が同時進行するので、続きを追うのがしんどい。





