レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
惡の華 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
惡の華
完結著者: 押見 修造
連載: 別冊少年マガジン
評価: 8.2/10
あらすじ
ボードレールを愛する中学2年生・春日高男は、クラスのマドンナ・佐伯の体操着を出来心で盗んでしまう。その現場を見ていたのは、クラスの問題児・仲村佐和。「バラさない代わりに俺の言うことを聞け」という奇妙な「契約」に引きずられ、春日は自分の中の歪んだ衝動を解放していく。仲村、佐伯、春日の三者は愛憎の渦に飲み込まれ、夏祭りの夜に決定的な事件を迎える。転校先の高校で本好きな常磐文と出会い、かろうじて現実を取り戻す春日。しかし過去の因縁は断ち切れず、かつての仲間と再会しながら、思春期に残した傷と向き合っていく。全11巻、閉塞した田舎町を舞台に描く、痛くて息苦しいドロドロの青春漫画!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 思春期のもがきや自意識の暴走を、生々しく抉り出す心理描写に魂を揺さぶられたい人
- 壊れた後にどう生きるかを真正面から描く、誠実な再生の物語を読みたい人
- 耽美で不穏な空気の中、自分の痛い記憶ごと向き合うような読書体験をしたい人
向いていない人
- 背徳的な行動の連続が生理的に受け付けず、誰にも感情移入できなくなってしまう人
- 救いのない重苦しい空気が続く鬱展開に、精神的にかなり削られてしまう人
- 後半の抽象的で難解な表現を、迷走と感じて消化しきれなくなってしまう人
良い感想・レビュー
- 全部読み終わるまで眠れなくなった。思春期の世界に対する違和感や衝動みたいなものが、こんなにリアルにわかりやすく描かれている漫画って他にないと思う。
- 気持ち悪いのに続きが気になって一気読みした。人間の汚い部分の表現が上手くて、絵のタッチも生きてるみたいで好き。著者の実体験がモデルというのも、このリアルさに納得できた。
- 海辺の取っ組み合いシーンは、自分の黒歴史が昇華されるような爽快感があった。三人が向き合う決心をして進んでいく場面で、何度も涙ぐんでしまった。
- 常磐と一緒に仲村のもとへ向かう終盤、あのグッチャグッチャの殴り合いでないといけない「何か」が確かにあった。絶対バッドエンドだと思っていたのに、綺麗に終わらせてくれた。
- 3巻あたりで一度放り出しかけたけど、高校編でのめり込んだ。後半は「ヤバイヤバイ」を連発してた。過去から逃げない春日が、どんどん別人みたいに成長していくのがよかった。
悪い感想・レビュー
- 何度読み返しても面白さが全然わからなかった。周りが好きだと言っているので自分の感性の問題かもと思ったが、それでも生理的に無理という感覚が最後まで消えなかった。
- 思春期の痛々しさというレベルを超えていた。かっこいいからという理由で難解な本を読み、変態ごっこしながらクラスのマドンナと付き合うという展開に、いまいち共感できなかった。
- 春日の行動の動機が最後まで掴めなくて、仲村への忠誠なのか自分の欲求なのか腑に落ちなかった。共感や感情移入を求めて読むと確実に痛い目に合う作品だと思う。
- 中学編の勢いがあっただけに、高校編が蛇足に感じてしまった。仲村を再登場させておきながら、意味のあるセリフをほとんど言わせないのはもったいなかった。
- 最終巻はセリフが極端に少なく、テンポが悪い。あれほど強烈だった作品の締めとしては、ちょっと陳腐な感じがして、期待値が高かっただけに拍子抜けだった。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
全部読み終わるまで眠れなくなった。思春期の世界に対する違和感や衝動みたいなものが、こんなにリアルにわかりやすく描かれている漫画って他にないと思う。
何度読み返しても面白さが全然わからなかった。周りが好きだと言っているので自分の感性の問題かもと思ったが、それでも生理的に無理という感覚が最後まで消えなかった。
気持ち悪いのに続きが気になって一気読みした。人間の汚い部分の表現が上手くて、絵のタッチも生きてるみたいで好き。著者の実体験がモデルというのも、このリアルさに納得できた。
思春期の痛々しさというレベルを超えていた。かっこいいからという理由で難解な本を読み、変態ごっこしながらクラスのマドンナと付き合うという展開に、いまいち共感できなかった。
海辺の取っ組み合いシーンは、自分の黒歴史が昇華されるような爽快感があった。三人が向き合う決心をして進んでいく場面で、何度も涙ぐんでしまった。
春日の行動の動機が最後まで掴めなくて、仲村への忠誠なのか自分の欲求なのか腑に落ちなかった。共感や感情移入を求めて読むと確実に痛い目に合う作品だと思う。
常磐と一緒に仲村のもとへ向かう終盤、あのグッチャグッチャの殴り合いでないといけない「何か」が確かにあった。絶対バッドエンドだと思っていたのに、綺麗に終わらせてくれた。
中学編の勢いがあっただけに、高校編が蛇足に感じてしまった。仲村を再登場させておきながら、意味のあるセリフをほとんど言わせないのはもったいなかった。
3巻あたりで一度放り出しかけたけど、高校編でのめり込んだ。後半は「ヤバイヤバイ」を連発してた。過去から逃げない春日が、どんどん別人みたいに成長していくのがよかった。
最終巻はセリフが極端に少なく、テンポが悪い。あれほど強烈だった作品の締めとしては、ちょっと陳腐な感じがして、期待値が高かっただけに拍子抜けだった。




