レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ロード・エルメロイII世の事件簿 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ロード・エルメロイII世の事件簿
連載: ヤングエース
ジャンル: スピンオフ/ミステリー/ファンタジー/青年マンガ
評価: 8.7/10
あらすじ
魔術協会の総本山「時計塔」。かつて第四次聖杯戦争を生き延びたウェイバー・ベルベットは、亡き師の称号を継ぎ「ロード・エルメロイII世」として教鞭を執っていた。ある日、彼は義妹のライネスから依頼を受け、魔術師の遺産相続に立ち会うため「剥離城アドラ」を訪れる。弟子の少女・グレイを伴って城に足を踏み入れた彼を待ち受けていたのは、魔術と欲望が絡み合う凄惨な連続殺人事件だった。魔術という神秘を、現代の論理と推論で解体していくロード。TYPE-MOONの圧倒的な世界観を背景に、成長したウェイバーが名探偵として神秘の謎に挑む、至高の魔術ミステリー&スピンオフ!
良い所
- 『Fate/Zero』で人気だったウェイバーが成長し、渋くてカッコいい名探偵として活躍する姿に感動しました!彼が亡き師の背中を追い続けながら、時計塔で奮闘する姿は原作ファンにはたまりません。
- 小説版の膨大で複雑な魔術の設定を、非常に緻密で美しい作画で見事に漫画へ落とし込んでおり、コミカライズとしての完成度が極めて高いです。東冬先生の画力が圧倒的で、世界観に一気に引き込まれます。
- 内弟子であるグレイの健気で可愛らしい性格や、義妹ライネスの小悪魔的なやり取りなど、魅力的なキャラクター同士の関係性が大好きです。シリアスな中にもクスッと笑える要素があり、バランスが絶妙です。
- 魔術という神秘を、論理と推論で解体していくロードの推理劇が最高に面白いです!単なる力押しではなく、知識と頭脳で事件の真相に迫っていくスリリングな展開に、ページをめくる手が止まりません。
- TYPE-MOONの世界観が凝縮された素晴らしい作品です。アニメ化もされましたが、漫画版ならではの細かい描写や迫力のある魔術戦が堪能できて大満足です。長く続いてほしい大好きなスピンオフです。
悪い所
- 原作が重厚な小説であるため、漫画になってもどうしても説明やセリフの文字数が非常に多く、読むのに少し体力が要ります。情報量が多すぎて、一気に読むと目が滑ってしまうことがありました。
- TYPE-MOON作品やFateシリーズの世界観、魔術の専門用語の知識がある程度前提となっているため、シリーズ初心者の私にはやや難解でハードルが高く感じました。専門用語の解説がもっと欲しかったです。
- 推理ミステリーの形式をとりつつも魔術が絡むため、純粋な本格ミステリーを期待して読むと、ファンタジー特有の特殊な設定や解決方法に戸惑う瞬間があります。少しご都合主義なトリックにも思えました。
- 魔術師たちの陰謀やドロドロした権力闘争が多く描かれるため、重くて暗い展開が続く時は読んでいて少し気が滅入ります。爽快感のある明るいファンタジーを求めている人には向かないと思います。
- 事件の真相に至るまでの過程が少し回りくどく、物語のテンポが悪く感じられるエピソードがありました。もう少しサクサクと謎解きを進めてくれた方が、漫画としてのスピード感を楽しめた気がします。
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