レビュー著者: 漫画よしあし
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僕は友達が少ない の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 「友達がいない」という切実な悩みを、これほどまでに面白おかしく、かつリアルに描き出した作品に初めて出会いました。隣人部のみんなの、不器用すぎる交流を見ていると、恥ずかしいけれどどこか愛おしくなります。
- いたち先生の描く女の子たちの表情、特に「残念な時の顔芸」が最高に可愛いです!原作の挿絵のイメージを壊さず、さらに漫画ならではの躍動感を加えた作画クオリティの高さには、毎巻感動していました。
- 夜空と星奈の、犬猿の仲でありながらもどこかお互いを認めているような距離感が堪りません。二人とも致命的に残念だけど、だからこそ放っておけない魅力がある。彼女たちの掛け合いはずっと見ていられます。
- 単なるギャグだけでなく、「友達とは何か、居場所とは何か」という青春の痛みに切り込むエピソードに、何度も胸を締め付けられました。明るいだけじゃない、寂しさを抱えた彼女たちの本音に、強く共感しました。
- 全20巻、原作の結末までしっかり描き切ってくれたことに感謝しかありません!アニメでは見られなかった、彼らが出した一つの「答え」を見届けられた時、寂しさの中に清々しい満足感を感じる最高のフィナーレでした。
悪い所
- ヒロインたちが基本的に「残念(性格に難あり)」なので、王道の可愛くて健気な女の子を期待していると、彼女たちの毒舌や奇行にイライラしてしまうかもしれません。この「残念さ」を楽しめるかどうかが全てです。
- 物語の後半、人間関係がギスギスしてシリアスな空気が続く時期があり、初期のバカバカしいコメディを求めていた自分には、読んでいて少し胃が痛くなるような感覚がありました。青春の闇が深すぎて辛い。
- 結末について、「誰かと明確に結ばれる」という王道のハッピーエンドを望んでいた人には、少しどっちつかずで切ない終わり方に感じられてしまうかも。自分たちの関係性を守るための選択が、少し寂しく映る可能性。
- 小鷹の「難聴(聞こえないふり)」による回避行動に、物語の進展を妨げられているようなじれったさを感じることが多々ありました。もう少し勇気を持って向き合って!と、読んでいて背中を蹴りたくなります(笑)。
- 下ネタやオタク的な偏見に基づいたギャグも多いので、そうしたノリが苦手な人には、少し品がないというか、受け入れがたい場面があるかもしれません。2010年代の「ラノベ的ノリ」が色濃い作品です。




