レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
セシルの女王 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
セシルの女王
著者: こざき亜衣
連載: ビッグコミックオリジナル
評価: 8.9/10
あらすじ
1533年、イングランド。地方地主の家に生まれた12歳のウィリアム・セシルは、剣ではなく学問で王宮へ上がることを夢見ていた。初めて足を踏み入れた宮廷で待っていたのは、暴君ヘンリー8世の冷たさと、陰謀と裏切りが渦を巻く現実。その夜ひそかに出会った王妃アン・ブーリンに、彼はまだ生まれぬ子へ仕えると誓う。だが生まれたのは女の子、そして母は断頭台へ消えた。庶子に落とされた少女を、いつか女王にする。たった一人の誓いを胸に、少年はケンブリッジで学びを重ね、信仰と血筋が絡む権力争いのただ中へ踏み込んでいく。誰かが上がれば誰かが落ちる、血の匂いの消えないテューダー朝!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 宮廷の駆け引きや権力争いを、勝者の側からではなく登場人物それぞれの言い分ごと味わいたい人
- 世界史が苦手なまま大人になってしまい、物語として一国の歴史を頭に入れたいと思っている人
- 望まれずに生まれた側から時代を見つめる、静かで骨のある人間ドラマをじっくり読みたい人
向いていない人
- 思い入れした登場人物が次々と失脚して命を落としていくので、読後に晴れやかな気持ちを求めている人
- 序盤は人物と時代背景の説明が長く積み重なるため、最初の数話で一気に引き込まれたいと考える人
- 女性が道具のように扱われる時代の理不尽が正面から描かれるので、気の重い場面を避けて読みたい人
良い感想・レビュー
- 主役はセシルなのに、暴君の王も娘を差し出す一族も、それぞれ苦しみを抱えて動いているのが伝わる。誰の側にも言い分がある描き方だから、読みながら心が何度も揺れる。
- エリザベスもキャサリンもメアリも名前が似ていて覚えられる気がしなかった私が、するっと頭に入った。授業より噛み砕かれた宮廷史のおかげで、遠い国の話が近くなった。
- 一番ヒヤヒヤさせられるのが主人公という時点でずるい。妻よりも少女への誓いを取るセシルは、志だけで動く人間の怖さそのもので、どうにも目が離せない。
- 登場人物が誰もブレない。それぞれが自分の意志で選んだ行動が、そのまま歴史の形になっていく手ざわりにぞくっとする。読み終えて人間ってこうだよなと唸った。
- 時代考証をきっちり積んだ画面なのに、ところどころ笑わせにくるさじ加減がうまいです。衣装も建物も描き込まれた宮廷を眺めているだけで楽しく、夜更かししてしまいました。
悪い感想・レビュー
- 史実どおりだから容赦がない。気持ちを寄せた人ほど牢に入れられ、次々と処刑されていく。読むたびに削られる重さがあって、こちらが元気なときにしか手が出せない。
- 私が入れ込んだ女の人ほど、ひどい目に遭って先に退場していく。読み進めるうちに次は誰が消えるのかと身構える癖がついてしまい、途中で何度も本を閉じて休んだ。
- 最初の数冊がどうにも進まなくて、買ったまま本棚に積んで放っておいた。途中から急に面白くなったものの、入口の重さで脱落しかけるタイプだと思う。
- 表紙の目つきがこわくて、レジへ持っていくのを一度あきらめてしまった。中身のほうも救いの薄い宮廷の空気が続くから、装丁の印象そのままの読み心地だった。
- 姫というだけで顔も知らない相手のもとへ嫁がされる。幼い子が自分は誰にも愛されていないと悟る場面まであって、時代の理不尽が刺さりすぎるのがしんどい。
良い感想・レビュー
- 主役はセシルなのに、暴君の王も娘を差し出す一族も、それぞれ苦しみを抱えて動いているのが伝わる。誰の側にも言い分がある描き方だから、読みながら心が何度も揺れる。
- エリザベスもキャサリンもメアリも名前が似ていて覚えられる気がしなかった私が、するっと頭に入った。授業より噛み砕かれた宮廷史のおかげで、遠い国の話が近くなった。
- 一番ヒヤヒヤさせられるのが主人公という時点でずるい。妻よりも少女への誓いを取るセシルは、志だけで動く人間の怖さそのもので、どうにも目が離せない。
- 登場人物が誰もブレない。それぞれが自分の意志で選んだ行動が、そのまま歴史の形になっていく手ざわりにぞくっとする。読み終えて人間ってこうだよなと唸った。
- 時代考証をきっちり積んだ画面なのに、ところどころ笑わせにくるさじ加減がうまいです。衣装も建物も描き込まれた宮廷を眺めているだけで楽しく、夜更かししてしまいました。
悪い感想・レビュー
- 史実どおりだから容赦がない。気持ちを寄せた人ほど牢に入れられ、次々と処刑されていく。読むたびに削られる重さがあって、こちらが元気なときにしか手が出せない。
- 私が入れ込んだ女の人ほど、ひどい目に遭って先に退場していく。読み進めるうちに次は誰が消えるのかと身構える癖がついてしまい、途中で何度も本を閉じて休んだ。
- 最初の数冊がどうにも進まなくて、買ったまま本棚に積んで放っておいた。途中から急に面白くなったものの、入口の重さで脱落しかけるタイプだと思う。
- 表紙の目つきがこわくて、レジへ持っていくのを一度あきらめてしまった。中身のほうも救いの薄い宮廷の空気が続くから、装丁の印象そのままの読み心地だった。
- 姫というだけで顔も知らない相手のもとへ嫁がされる。幼い子が自分は誰にも愛されていないと悟る場面まであって、時代の理不尽が刺さりすぎるのがしんどい。










