レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
K2 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
連載: コミックDAYS/イブニング
評価: 9.3/10
あらすじ
伝説の医師『K』の意志を継ぎ、漆黒のマントを羽織る孤高のドクター神代一人。彼の前に、かつての名医KAZUYAのクローンとして生を受け、葛藤の果てに自らも医療の道を志した青年・黒須一也が現れる!内視鏡やiPS細胞、医師の働き方改革など、現代医療の最先端の闇と課題を完璧に描き出す圧倒的リアリズム。その一方で、崖から落ちそうな車を素手で引き上げるK一族の超人的な身体能力。利権や保身のための悪医を一切排除し、ただ命を救うためだけにメスを握る、どこまでも誠実な『光の医師たち』の闘い。シリーズ通算1000話を突破し、さらに深く、熱く、命の尊さを問いかける医療人間ドラマの最高峰!
良い所
- 俺、最先端の内視鏡手術やiPS細胞、コロナ病棟などの超リアルな最新医療テーマにガチで知的好奇心を刺激された。医療監修がしっかり入っているからこその、専門性の高いロジカルな解説が本当に見事。
- おじさんや若い医師たちが、ただ目の前の患者を救うためだけにプライドと命を懸ける「光の医師」ばかりの世界が最高に美しい。悪党や胸糞悪い学内政治が一切ないから、どの巻を読んでも心が救われる。
- 小学生だった一也が、葛藤を乗り越えて立派な研修医になり、宮坂と結婚するまでの気が遠くなるほどの人生の歩みを一緒に見守れてマジで大大泣。キャラクターと共に自分も歳を取っているような尊さがある。
- 決め台詞の瞬間に拳や聴診器を握る伝説の擬音「ギュッ」や、K2構文と呼ばれる真摯すぎる台詞回しのファンサービスがまじで癖になる。ネットのミームとしても面白いけど、中身は本物の超一流の医療ドラマ。
- 「医者は体が資本」の極地。マントを翻し、崖から落ちそうな車をロープ一本で引き止める神代一人の超人的フィジカルに震えた!この圧倒的な説得力とエンタメ性は、他の医療漫画じゃ絶対に真似できない。
悪い所
- 前作を未読のままネットの流行から入った僕には、初期の「マントを着たマッチョな闇医者」が活躍する80年代の劇画ノリに、最初は少し困惑してしまった。最近のリアルな医局モノの展開に慣れるまで時間がかかる。
- 匙を投げられた難病患者が現れるとKが奇跡のオペで救うという、医療漫画の黄金パターンが盤石すぎて、50巻以上を一気に読むと流石にマンネリを感じた。もう少し予測不能などんでん返しが欲しかった。
- 高品、富永、倉津大学病院など、登場する医療機関とそれぞれの医師たちの家系図が肥大化しすぎて頭の整理が追いつかない。新章に入るたびに、過去のあの研修医が誰の息子だったかを調べる作業が必要になる。
- 時々描かれるKの一族の「人間を軽々と持ち上げる」レベルの常識外れな超人描写に、リアルな医療現場のフィクションラインが少しブレているように感じて冷めてしまう瞬間があった。もっと現実的な医者が見たい。
- とにかく52巻を超える超大作なので、今から新規で追いかけるには少しハードルが高いのが難点。コミックDAYSでの定期的な全話無料キャンペーンのタイミングを狙わないと、全巻揃えるのにはかなり骨が折れる。





