レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
凪のお暇 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
凪のお暇
著者: コナリミサト
連載: Eleganceイブ
評価: 9.2/10
あらすじ
場の空気を読みすぎて無理をした結果、過呼吸で倒れてしまった28歳の大島凪。彼女は仕事も恋人もSNSもすべて捨て、手元に100万円を持って都心から離れたアパートで「お暇」生活を始めることに!コンプレックスの天然パーマを隠さず、豆苗を育て、廃品を再利用したインテリアに囲まれる慎ましくも豊かな再出発。しかし、執着してくる元カレの慎二や、人たらしの隣人・ゴンとの出会いが、凪の心に再びさざ波を立てる。本当の自分を見つけるための、もどかしくも愛おしい人生リセット・ストーリー。コナリミサトが現代人の息苦しさを鮮烈に描き出した、再生と解放のヒューマンドラマ!
良い所
- 場の空気を読みすぎて疲弊する凪の姿が他人事とは思えず号泣しました。自分を押し殺して生きる苦しさを代弁してくれたようで、読み進めるうちに私自身の心も救われた気がします。最高に共感できる名作です!
- 元カレの慎二や隣人のゴンなど、キャラの描き方が本当に深いです。一見嫌な奴でも裏に複雑な感情があって、多面的な人間描写に圧倒されました。凪の小さな成長が本当に尊くて、ずっと見守りたくなります。
- 豆苗の再収穫や廃品でのDIYなど、凪の丁寧で慎ましい暮らしが魅力的。特別なことはなくても、自分の手で生活を作っていく楽しさに癒やされました。日々の疲れをリセットできる至高の癒やし漫画ですね。
- 凪が母親の呪縛から逃れ、自分の足で立ち上がる姿に勇気をもらいました。単なる恋愛漫画ではなく、自己肯定感を取り戻すプロセスが誠実に描かれていて感動。全女性に読んでほしい、魂を揺さぶる物語です!
- コナリ先生の独特な絵柄と、鋭い心理描写のバランスが最高です。何気ない日常の1コマに現代社会の生きづらさが詰まっていて、心の澱がスッと消えるような不思議な読後感を味わえました。本当に出会えて良かった。
悪い所
- 序盤の元カレ・慎二の言動があまりにもモラハラ気味で、読んでいて本当に怖かったです。凪への精神的な追い詰め方が凄まじく、拒絶反応が出てしまい、最初の方はページを捲るのが辛かったのが正直な感想です。
- 物語の後半、母親との確執など家族の問題が重苦しくて、初期の軽快なリセット生活が好きだった私には少ししんどかったです。癒やしを求めていたので、予想以上のシリアスな展開に体力をゴリゴリ削られました。
- 慎二とゴンの間で揺れ動く凪の姿が、時々優柔不断すぎてイライラしてしまいました。自分の殻を破ると決めたはずなのに、結局男性に振り回される描写が長くて、展開の遅さに焦れったさを覚えてしまいました。
- 登場人物がみんな屈折していて、素直に共感できるキャラがいないのがストレスでした。人間臭いと言えば聞こえはいいですが、身勝手な行動も多くて、物語に没入しきれない瞬間が何度もあり、私には合いませんでした。
- 現代社会への風刺や心理分析が鋭い分、読んでいて図星を突かれる感覚があり、少し心が苦しくなりました。気楽なエンタメとして楽しみたい私には、内省させられるトーンが強すぎて、少し疲れてしまいました。
同じジャンルの漫画
該当作品はありません。
