レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
二階堂地獄ゴルフ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
二階堂地獄ゴルフ
著者: 福本伸行
連載: モーニング
評価: 8.4/10
あらすじ
26歳でゴルフの才能を見いだされ、半年で最終プロテストまで駆け上がった二階堂進。だがそこから10年連続で落ち続け、35歳の今も夢を手放せずにいる。後輩に見下され、支援は打ち切られ、追いかけた女にも振られ、ついに死を選びかけた男の前に、心が折れたときだけ現れる黒い小人がささやく。「二回、どう?」。ミスショットの数秒だけを巻き戻して打ち直せる、ずるい力。だが一度使うたびに寿命が削れ、積み上げてきた誇りもひび割れていく。それでも勝ちたい、でもこんな勝ち方でいいのか。揺れ続ける男の胸の内をえぐりながら、福本伸行が描く地獄みたいなおじさんの再起劇!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 夢をあきらめきれずに何年もくすぶり、報われない焦りを抱えた中年の生きづらさに自分を重ねたい人
- ずるい力を手にしてしまった人間の、勝ちたさと後ろめたさが激しくぶつかり合う心の揺れを味わいたい人
- 派手な勝負よりも、かっこ悪くてもしがみつき続けるみっともない執念をじっくり追いかけたい人
向いていない人
- 命を賭けた張り詰めた心理戦を期待して、一手ごとにひりつく駆け引きをめくりたい人
- 主人公がうじうじ悩む展開が長く続くのが苦手で、もっと早い決着にたどり着きたい人
- 競技そのものの動きや、爽快にボールが飛んでいくようなプレー描写を中心に楽しみたい人
良い感想・レビュー
- 1巻はしんどかった。ひたすら男がウジウジ悩むだけで、何度も閉じかけた。でも3巻からの福本節の急展開で完全に手のひらを返した。我慢して読んだ自分を褒めたい。
- ただのゴルフ漫画になるわけがなかった。人生を賭けた執念とおじさんの悲哀がこれでもかと詰まっていて、気づいたら全巻まとめ買いしてレジに並んでいた。
- 数秒だけ時間を巻き戻せる力と、ゴルフの相性が怖いくらいハマっている。使えば勝てる、でも使っていいのか。そのずるい力をめぐる葛藤そのものが面白さになっていて唸った。
- なんだ、こいつは俺じゃないか。読みながらそう思った瞬間に引きずり込まれた。登場人物のみっともなさを笑えず、自分の中に同じものを見つけてしまう。これが福本作品の怖さだと思う。
- 35歳で10年連続不合格。周りの期待がじわじわ冷めていく目線が刺さって苦しい。期待外れにされた男のあの感じ、わかりすぎて、だからこそ受かってくれと祈ってしまった。
悪い感想・レビュー
- カイジやアカギみたいなひりつく賭けを期待すると肩透かしを食う。命懸けの勝負はなく、おじさんがグダグダ悩むだけ。物語が進まなすぎて、正直途中でだれた。
- 1巻からずっと読んでいるのに、肝心のゴルフが始まらない。挫折して立ち直ってまた挫折の繰り返しで、テンポが恐ろしく遅い。もっと球を打つところが見たかった。
- 時間を巻き戻せる力が出てきた時点で、シリアスなゴルフ漫画ではなくなった気がする。能力頼みになって、現実の緊張感が薄れたように感じてしまった。
- 4巻あたりから一気に冷めた。巻き戻しの力が出てきて、結局また主人公が俺のプライドがどうのと悩むだけ。同じところをぐるぐる回っている感覚が抜けない。
- 週刊で追うペースじゃないと思う。自殺未遂のグループや町中華で働く話を何か月もやっていた時期は、何を読まされているのかわからず虚無だった。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
1巻はしんどかった。ひたすら男がウジウジ悩むだけで、何度も閉じかけた。でも3巻からの福本節の急展開で完全に手のひらを返した。我慢して読んだ自分を褒めたい。
カイジやアカギみたいなひりつく賭けを期待すると肩透かしを食う。命懸けの勝負はなく、おじさんがグダグダ悩むだけ。物語が進まなすぎて、正直途中でだれた。
ただのゴルフ漫画になるわけがなかった。人生を賭けた執念とおじさんの悲哀がこれでもかと詰まっていて、気づいたら全巻まとめ買いしてレジに並んでいた。
1巻からずっと読んでいるのに、肝心のゴルフが始まらない。挫折して立ち直ってまた挫折の繰り返しで、テンポが恐ろしく遅い。もっと球を打つところが見たかった。
数秒だけ時間を巻き戻せる力と、ゴルフの相性が怖いくらいハマっている。使えば勝てる、でも使っていいのか。そのずるい力をめぐる葛藤そのものが面白さになっていて唸った。
時間を巻き戻せる力が出てきた時点で、シリアスなゴルフ漫画ではなくなった気がする。能力頼みになって、現実の緊張感が薄れたように感じてしまった。
なんだ、こいつは俺じゃないか。読みながらそう思った瞬間に引きずり込まれた。登場人物のみっともなさを笑えず、自分の中に同じものを見つけてしまう。これが福本作品の怖さだと思う。
4巻あたりから一気に冷めた。巻き戻しの力が出てきて、結局また主人公が俺のプライドがどうのと悩むだけ。同じところをぐるぐる回っている感覚が抜けない。
35歳で10年連続不合格。周りの期待がじわじわ冷めていく目線が刺さって苦しい。期待外れにされた男のあの感じ、わかりすぎて、だからこそ受かってくれと祈ってしまった。
週刊で追うペースじゃないと思う。自殺未遂のグループや町中華で働く話を何か月もやっていた時期は、何を読まされているのかわからず虚無だった。




