レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ヒカルの碁 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ヒカルの碁
完結連載: 週刊少年ジャンプ
評価: 9.5/10
あらすじ
ごく普通の小学六年生・進藤ヒカルは、祖父の家の蔵で古びた碁盤を見つける。盤に残る血の跡へ触れた瞬間、そこに宿っていた平安の天才棋士・藤原佐為の霊が乗り移ってきた。ルールも知らないまま、言われるがままに石を置く日々。ところが碁会所で同い年の天才・塔矢アキラを打ち負かしたことで、流れが変わる。自分の手で打ちたい。そう願った少年は囲碁部から院生へ、さらにプロの世界へと駆け上がっていく。やがて佐為は役目を終えて姿を消し、抜け殻になった彼は自分の打つ一手の中に佐為が生きていると気づき、もう一度盤の前に座る。国境を越えた若手たちとの熱戦を経てなお、見つめる先に終わりはない。遠い過去と遠い未来をつなぐために打たれる、たった一手!
この作品が載っている特集
読む前に確認したい相性
向いている人
- 囲碁のルールを一切知らなくても、盤に向かう打ち手の本気だけで最後まで引き込まれたい人
- 未熟な主人公が挫折を挟みながら一人前になっていく道のりを、長い時間をかけて追いかけたい人
- 勝ち負けがはっきりした世界で、追う側と追われる側が入れ替わるライバル関係に胸を熱くしたい人
向いていない人
- 最終回まできれいに着地する物語を求めていて、駆け足に見える幕引きが引っかかってしまう人
- 好きな登場人物が物語の途中で退場する展開が苦手で、別れの余韻を引きずりたくない人
- 囲碁の技術そのものを深く味わいたくて、教科書どおりに見える手筋の並びでは物足りない人
良い感想・レビュー
- 囲碁の決まりごとを何ひとつ知らないまま読み始めたのに、対局の場面になるとぐいぐい引き込まれます。普通の中学生と碁の名家に育った少年が追って追われてを繰り返す関係も熱いです。
- 佐為が消える場面で一度読む手が止まった。それでも先へ進んだら、一人で盤に向かうヒカルの姿に心を揺さぶられた。残された側が立ち上がる後半こそ本番。
- 佐為がとにかく好きだ。きれいでお茶目で、そのくせ正義感が強い。ヒカルに代わって嫌な大人たちを次々と負かしていく手加減のない強さに、読みながら何度もすかっとする。
- 少年向けと思って開いたのですが、大人が読むほど刺さります。登場人物の心の内側の描き込みが深く、一人称で書かれた小説を読んでいるような気分になりました。
- 何周もしているのに、読み返すたびまた面白い。言葉で説明しすぎないところがよくて、絵だけで伝わる盤上の張りつめ方がある。プロを目指す試験の場面は何度読んでもそわそわしてしまう。
悪い感想・レビュー
- 佐為の消え方があまりに寂しい。言い合いの途中でふっといなくなり、きちんとした別れの場面がないまま終わる。誰かと悲しみを分け合う描写もなく、もやもやだけが残る。
- 終盤の畳み方がどうにも惜しい。急いで幕を下ろした感じが最後まで抜けなかった。内容も人気もあったのだから、あの終わらせ方でなければ満点を付けたし、もう少し続きを読みたかった。
- 全体は面白いのに、最終回だけ気持ちがまるで盛り上がらない。佐為が消えた回で締めてくれていたら、と何度も思うくらい後半の間延びした運びがしんどい。無理に続けてほしくなかった。
- 最後の大一番は勝ってくれると信じて読んでいたのに、すんなりとはいかない。思い描いた決着に届かない幕切れのまま勢いだけで終わってしまい、読み終えてしばらく拍子抜けした気分。
- 打たれる手が基本中の基本の定石ばかりで、教科書どおりのお行儀のいい碁に見えてしまいます。碁を少しかじった身にはそこがどうにも物足りず、なんだか気恥ずかしくなりました。










