五等分の花嫁 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
本音のガチ長文レビュー(ネタバレ有)
全巻読んでの感想です。 アニメは見ていません。 全体的には面白かったです。 王道のハーレムラブコメとして、かなりよくできていると思います。 序盤は五つ子が全員同じ顔なのに性格がバラバラで、 それぞれの反応が違うのがシンプルに楽しい。 まあ、同じ顔か?と言われると、絵柄によっては髪型しか違わないような漫画も多いから、髪型違ったら明らかに違うキャラだよね? と思ったりもしたが、設定としてそうなんだからしっかり受け入れましょう。 最初は全員から拒否される家庭教師という立場から、 少しずつ距離が縮まっていく流れは王道中の王道なんだけど、 やっぱりこういうのは安心して読める。 キャラは全員個性があって良い。 二乃のツンからのデレの破壊力はすごいし、 三玖の健気さは応援したくなるし、 一花のお姉さんポジションからの崩れ方は人間臭くて良かった。 五つ子全員に見せ場があって、誰推しでも楽しめるように作ってあるなぁと感じた。 「誰が花嫁なのか?」っていうミステリー的な要素も良かった。 途中で五つ子が入れ替わったり、ミスリードが入ったりして、 考察しながら読めるのは単なるラブコメとは違う面白さがある。 全14巻でキレイにまとまっているのもテンポが良くて読みやすい。 ただ、結末が自分好みではなかった。まさに主観の好みが理由。 自分は五月推しだったので、最終的な結果には正直ガッカリした。 普通に考えたら五月では?と思っていた。 最初に風太郎と出会って、対立しながらも距離を縮めていく王道ヒロインポジションだったし、 メインヒロインとして一番自然な流れだと感じていたから。 中盤以降、キャラによっては明らかにヒロインレースから脱落気味になっていく展開があって、 それ自体はまぁハーレムものの宿命なので仕方ないんだけど、 推しが選ばれなかったことよりも、四葉が選ばれたのが個人的には一番興ざめだった。 四葉はずっと裏方ポジションで、恋愛的なアプローチはほぼしていなかった。 他の姉妹がそれぞれ積極的に動いていた中で、 選ばれた理由が「昔京都で出会った思い出の子だったから」というのは、 正直一番萎えた。 それだと最初から結果が決まっていたのと同じで、 ここまでの各キャラとのやりとりが全部無意味に感じてしまう。 一花が女優の夢と恋愛の間で葛藤したのも、 二乃が勇気を出して告白したのも、 三玖が不器用ながら頑張っていたのも、 全部なんだったの?となってしまう。 過程を楽しむタイプの漫画だとわかっていても、 結末がこうだと読後感としてモヤモヤが残る。 ネットでは伏線が回収されているとか、読み返すと納得できるとかいう意見も見かけますし、感じ方はそれぞれなので問題ないのですが、 個人的にはやっぱり過程で一番頑張っていた子が報われてほしかった。 運命とか思い出とかで決まるなら、途中の恋愛パートいらないのでは、となる。 とはいえ、結末への不満を差し引いても、 ハーレムラブコメとしてのクオリティは高い作品だと思う。 キャラの可愛さ、テンポの良さ、伏線の張り方、全部ちゃんとしている。 推しが選ばれない覚悟さえあれば、読んで損はしない。 ただ、推しが選ばれなかった時のダメージは結構デカいので、 そこは覚悟して読んでほしい。
良い所
- 五つ子それぞれの個性が本当に魅力的で、「全員が主人公になれる」ほどの深いバックボーンに、私自身も誰を推すべきか本気で悩まされました!彼女たちの可愛さに、毎話悶絶しっぱなしでした(笑)。
- 単なるハーレム漫画ではなく、「過去の出会い」や「未来の花嫁」を巡るミステリー要素が非常に緻密で、伏線回収の鮮やかさには何度も鳥肌が立ちました!最後の一ページまで、私をワクワクさせてくれました。
- 春場ねぎ先生の描く五つ子たちの微妙な表情の変化や、髪の毛一筋に至るまでの美しさ。全ページが愛に溢れた作画で、彼女たちが風太郎に心を開いていく過程の描写に、私の心まで温かく癒やされました。
- 「勉強を通じて成長する」というテーマが最後まで一貫していて、恋だけでなく姉妹の絆や風太郎自身の成長にも深く感動しました。私にとっても、青春の大切さを思い出させてくれる、かけがえのない作品です!
- 全14巻、自分の信念を曲げずに一人の花嫁を選び抜いた結末には、納得感と清々しさが溢れていました!ラブコメ史に残る、私の中で非の打ち所がない完璧な完結だったと、胸を張って断言できます!
悪い所
- 物語の序盤、風太郎に対する五つ子たちの態度がかなり排他的でトゲがあるため、私は第一印象で「この子たちは苦手だな」と損をしてしまい、物語の本当の面白さに気づくのに少し時間がかかってしまいました。
- 「誰か一人が選ばれる」というバトロワ的な側面があるため、自分の推しキャラが選ばれなかった時の精神的なダメージが私にはあまりに大きく、結末を心から受け入れるのに相当な時間を要してしまいました。
- 物語の中盤以降、恋愛バトルが加速しすぎてしまったことで、初期の「勉強を教える」という主旨が薄れてしまったように感じられました。私はもう少し、彼らのお勉強シーンもじっくり見たかったです。
- 一部の展開において、伏線が複雑に入り組みすぎているため、一回読んだだけではキャラクターの意図を100%理解しきれない場面があり、私のように丁寧な再読を要求されるカロリーの高い漫画だと感じました。
- 完結してしまったこと自体が「五等分ロス」を引き起こすほどの影響力があり、彼らのその後をもっと見せてほしかったという未練が、いつまでも私の中に残って消えないのが最大の不満です。寂しすぎます!





