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薫る花は凛と咲く の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 絵が本当に綺麗で、表情や間の取り方が丁寧だから登場人物一人ひとりの気持ちが胸に響く。
- 主人公とヒロインの関係がゆっくりだけど確実に育っていく過程が描かれていて、甘酸っぱさとリアルさのバランスが良く、キュンとする。
- 友情や家族、進路の悩みなど、恋愛以外のテーマもきちんと扱ってあって、恋愛漫画としてだけじゃない“深み”を感じる。
- 底辺校とお嬢様校という学校の差、先入観、見た目で人を判断することへの葛藤などを丁寧に描写していて共感できる。
- ストーリー展開が先が気になる作りで、試読を始めたら止まらなくなる。読後感が優しくて、また次巻を楽しみにさせる力がある。
悪い所
- 王道な“学園ラブコメ”設定が多いため、既視感を覚える展開やキャラクターがいると感じる部分がある。
- 進展がゆっくりすぎて、焦らされるような気持ちになる回もある。もっと動きのある展開を期待してしまう時がある。
- ときどきキャラクターの言動が理想的すぎてリアリティに欠けるところがあり、『学園もの』としての荒さを感じる。
- きれいな描写や気持ちの描き込みが多い反面、重い悩みや葛藤が続くと“息苦しさ”を感じる時がある。甘さ・優しさが重なると疲れる。
- 脇役キャラクターの描写に差があり、ある人物は印象深く描かれているのに、他の人物はあまり掘り下げられず影が薄いと感じることがある。