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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

運びの犬 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

運びの犬

運びの犬

著者: 漆原友紀

連載: 月刊アフタヌーン

ジャンル: ファンタジードラマ日常

評価: 9.3/10

あらすじ

その犬は、運命という名の「荷」を運ぶ。漆原友紀が、圧倒的な叙情性と、繊細かつ幻想的な筆致で描き出す、不思議な能力を持ち人々の想いや運命を運ぶ「犬」を軸に、日常の中に潜む非日常と人々の心の交錯を綴った傑作ヒューマンドラマ。どこから来て、どこへ行くのか。言葉を持たない「犬」が、ある時は奇跡を呼び、ある時は切ない別れを運んでくる。淡々とした日常の中に散りばめられた、生命の瑞々しさと喪失の哀しみ。読む者の魂を静かに、そして深く揺さぶる。一話完結で奏でられる、不朽の連作短編集、至高の読後感を目撃せよ!

良い所

  • とにかく漆原先生の描く空気感が非常に静謐で、私、一コマ一コマから森の香りや風の音を感じるような素晴らしい没入感を味わいながら夢中になって読み耽りました。最高のドラマ漫画です。
  • 『犬』という存在が単なる記号ではなく、人々の感情を映し出す鏡として非常に秀逸に描かれていて、私、一コマ一コマに溢れる『言えない想い』に不覚にも魂を震わせる素晴らしい体験をしました。傑作です!
  • 一話ごとの読後感が非常に豊かであり、僕、読み終わるたびに『この物語に出会えて良かった』と素晴らしい多幸感と切なさを味わいました。神漫画!
  • 絵のタッチが非常に清潔感がありかつ色彩に溢れていて、私、一コマ一コマから生命の『躍動感』がダイレクトに伝わってくるようでした。僕にとってこれ以上に『美しい』漫画はありません。最高!
  • 読み終わった後のこの清々しくて満足感のある読後感。私、これほどまでに誠実で不器用な日常の物語に出会えて幸せです。最終回まで彼らの行く末を全力で見守りたいです!

悪い所

  • 非常に心地よくて面白いですが、物語の進展が基本的に穏やかな日常と幻想の境界のため、僕のような劇的なドラマを好む読者には、時々物語のテンポに置いていかれそうになる瞬間があるかもしれません。じっくり愛でるタイプです。
  • 設定は秀逸ですが、物語の展開が時々あまりにも静かすぎて、僕としては時々『もう少し起伏が欲しい!』と焦れったく感じてしまう瞬間が私の中に少しありました。安定感のある沈黙です。
  • 情報の密度が高いというよりは、雰囲気と情緒的な描写で読ませる面が非常に強いため、私、時時その独自のノリに置いていかれそうになって、純粋なエンタメとして没入できない瞬間がたまにありました。
  • 一度読み始めると一気に読めますが、僕にとっては少し情報の整理が『重厚すぎて疲れる(知識的に)』部分があり、読了後に本当にどっと疲労感を感じました。私、精神状態が良い時にしか読めません。
  • 万人受けする作品だからこそ、僕には少し『深夜ドラマのような特定の型にはまった日常演出』に寄りすぎているように感じられることがありました。私個人の感性の問題ですが、もう少しドライな現場の厳しさも欲しかったです。

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