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アイシールド21 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 登場キャラが皆それぞれバックグラウンドを持っていて、強さだけでなく悩みや苦悩も描かれており、その人間味が感情移入を深める。
- ルールや戦術の説明が自然で、アメフト初心者でも物語に入り込みやすく、試合描写にワクワクする展開が多い。
- 作画が非常にダイナミックで、汗や泥、動きの表現が迫力あるので、フィールドにいるような臨場感を味わえる。
- 主人公セナの成長物語として、弱さを抱えながらも仲間との絆や努力で変わっていく様子が胸を打つ。
- ギャグとシリアスのバランスが優れていて、緊張感のある試合シーンの合間にキャラクターの軽妙なやりとりでほっとする場面がある。
悪い所
- 物語が進むにつれて、設定や展開のスケールがどんどん大きくなり過ぎて、最終章の世界大会編などでは“フィジカル差”や“必殺技感”が強くなりすぎてリアリティが薄く感じることがある。
- “アイシールド21”という正体隠しの設定が当初は面白かったが、中盤以降その意味が薄れてしまっていて、使いどころが曖昧になっていると感じる。
- 敵キャラの強さが不透明になってきたり、“完璧そうに見えて実は弱点あり”という描写が多用されてマンネリを感じる場面がある。
- 試合展開があまりにも逆転やバトル漫画的な“超展開”に寄ることがあり、スポーツ漫画としての緊張感よりも演出優先に感じることがある。
- 後半になるほどキャラクター数が増えすぎて、それぞれの掘り下げが甘くなっている印象があるため、好きなキャラに焦点が当たらない巻もある。