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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

京都寺町三条のホームズ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

京都寺町三条のホームズ

京都寺町三条のホームズ

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著者: 秋月壱葉望月麻衣ヤマウチシズ

連載: 月刊アクション

ジャンル: ミステリー京都骨董

評価: 7.9/10

あらすじ

京都の寺町三条商店街、その一角にひっそり佇む骨董品店『蔵』。女子高生の真城葵は、家にある掛け軸を売るためにこの店を訪れる。応対したのは店主の孫で鑑定士見習いの家頭清貴。鋭い目で葵の事情まで見抜いてしまう彼は、いつしか「寺町三条のホームズ」と呼ばれていた。バイトとして働きはじめた葵は、持ち込まれる品にひそむ人の想いや隠しごとに触れていく。古い焼き物ひとつから持ち主の暮らしが立ちのぼる。四季の移ろう京の街を歩けば、いけずな京男の言葉づかいにどきりとさせられる。やがて天才贋作師と向き合うことになった清貴の過去も、少しずつ明かされていく。葵は自分の目を信じられるまでに変わっていった。近づきそうで近づかない二人の距離に、そっと寄り添いたくなる寺町三条の骨董ミステリー!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 難しそうに見える骨董や古美術の話でも、物語の流れの中で自然に覚えていけるのが楽しい人
  • 旅行気分で読める作品が好きで、古い街並みや季節の行事を絵でたどるような時間を楽しめる人
  • 恋愛は急がなくていい派で、少しずつしか縮まらない二人の距離をゆっくり見守りたい人

向いていない人

  • 謎解きに重さを求めていて、トリックの切れ味で驚かされたい気持ちが強い本格ミステリー好きの人
  • 物語の入り口でつまずきたくなくて、都合よく話が進む展開が目についてしまうタイプの人
  • 作品の中に知識の解説が挟まるたびに、話の進みが止まったように感じるのがしんどくなる人

良い感想・レビュー

  • 骨董なんて縁のない生活だったのに、丁寧な解説のおかげで葵ちゃんと一緒に学べた気がします。じれったい二人の関係も贋作師との真贋勝負も見入ってしまい、完結まで一気に読んでしまいました。
  • 小説が下敷きなだけあって筋立てがしっかりしていて、絵柄もよく合っています。やたらリアルな京都人が出てくるのに、どこか憎めません。腹黒いところ込みでホームズさんを好きになりました。
  • 京都の風景が細やかに描かれていて、その街を歩いているような気分になれます。清貴と葵の絶妙な距離感が心地よくて、日常の謎と人間模様がゆっくり進んでいくのも心地いいです。
  • 作画がとにかく綺麗で、寺社仏閣の描き込みもキャラの表情も見事。ミステリーと京都観光を同時に味わえるのがうれしくて、原作の雰囲気をそのまま漫画にしてくれたと思う。
  • 葵ちゃんは初めどこにでもいる女子高生だったのに、読み進めるうちに芯が通っていくのが伝わってきた。年が近いせいか「私もこんな女性になりたい」と思わせてくれる、等身大のヒロインの変化がうれしい。

悪い感想・レビュー

  • 面白いと思った直後に間延びするのが惜しいです。京都が舞台なのに標準語で会話が進むところも、僕にはずっと引っかかりました。それなら寺町三条という設定にした意味は何だろうと考えてしまいます。
  • 冒頭の展開が駆け足すぎた。見知らぬ女子高生をいきなり雇ったり真贋を即座に見抜いたり、都合の良さが積み重なる導入に、俺はあっけにとられた。もう少し地に足がついていてほしい。
  • 掴みは悪くなかったけれど、古美術と京都のうんちくがだんだんくどく感じられてくる。文字で読むほうが向いた話なんだろうなと思ったら、やはり小説が原作だった。
  • 設定は素敵なのに京都の風景描写が甘くて、そこにいる手ざわりがあまり残らなかった。名所の細かな景色をもっと描き込めたはずだと、読みながら惜しく思う。
  • ホームズという題に惹かれて手に取ったものの、あっさりめの謎解きが物足りなかった。面白いかと聞かれれば面白い。ただ、凡庸という言葉が先に浮かんでくるのも正直なところだ。

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