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京都寺町三条のホームズ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
京都寺町三条のホームズ
連載: 月刊Gファンタジー
評価: 8.6/10
あらすじ
『京都寺町三条のホームズ』は、京都・寺町三条商店街の骨董品店「蔵」で働く青年・家頭清貴と、アルバイトとして働き始めた女子高生・真城葵を中心に展開するミステリー漫画である。骨董品にまつわる謎や人間関係の軋轢を、清貴の鋭い観察眼と豊富な知識で解き明かしていくのが大きな魅力だ。京都の町並みや和文化の描写が非常に丁寧で、事件だけでなく登場人物の心情や成長もじっくり描かれる。派手さよりも落ち着いた読後感を重視した構成で、日常の中に潜む謎と温かな人間ドラマが読者を惹きつける。
良い所
- 京都の風景描写が細やかで、実際に町を歩いているような没入感があり心地よく読めた。
- 骨董品の知識や由来が物語に自然に組み込まれていて、ミステリーとしても知的好奇心を刺激された。
- 清貴と葵の距離感が丁寧に描かれており、恋愛要素が控えめで上品なのが好印象だった。
- 一話完結に近い構成が多く、どの巻から読んでも楽しめる安定感があると感じた。
- 事件解決だけでなく、人の想いや後悔に寄り添う展開が多く、読後に温かさが残った。
悪い所
- 全体的に展開が穏やかなので、刺激的なミステリーを期待すると物足りなさを感じた。
- 清貴の知識量が圧倒的で、推理がやや一方的に感じる場面があった。
- 京都文化や骨董の説明が多く、テンポが遅く感じる巻もあった。
- 大きなどんでん返しが少なく、話の起伏が平坦に思えることがある。
- キャラクター同士の関係性の進展がゆっくりで、もどかしさを覚えた。




