レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
兄の嫁と暮らしています。 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
読む前に確認したい相性
向いている人
- 「他人以上、家族未満」という壊れそうな絶妙な距離感を繊細に描いた、静かで深い関係性のドラマが好きな人
- 死という重いテーマを静かに背負いながら、それでも日常を続ける人間の姿に心を動かされたい人
- 許されない気持ちを知りながらも惹かれ合う二人の不器用な感情の揺れを、じっくり味わいたい人
向いていない人
- 物語の根底に「死」の影が常に漂っていて、明るく楽しい日常系を期待していると静かな切なさに耐えられない人
- 義理の関係を越えた恋愛描写に倫理的なハードルの高さを感じて、物語に没入しきれない人
- 二人の感情の進展が非常にゆっくりで、なかなか前に進まない展開にもどかしさが溜まってしまう人
良い感想・レビュー
- 二人の間にある、「他人以上、家族未満」という絶妙で壊れそうな距離感の描写に、いつも胸が締め付けられるような愛おしさを感じていました。お互いを想うがゆえの遠慮が、切なくて、でも本当に温かいんです。
- 亡くなったお兄さんという共通の「欠落」を抱えながら、日々の何気ない食事や会話を通じて少しずつ癒やされていく過程が、あまりに優しくて何度も泣かされました。悲しみは消えないけれど、共に生きることはできる。
- くずしろ先生のキャラクターの「寂しそうな笑顔」の描き方が本当に素晴らしくて、その表情一つで彼女たちが何を抱えているのかが伝わってきます。派手なことは起きない日常の中に、本物のドラマが詰まっています。
- 希さんの志乃ちゃんに対する、母親でも姉でもない「兄の嫁」としての愛情。その複雑な立ち位置で葛藤しながらも、志乃の居場所になろうと踏ん張る彼女の姿に、一人の大人の女性としての強さと優しさを見ました。
- 全16巻を通して、二人が本当の意味で「家族」になっていくまでの丁寧な積み重ねを見届けられたことに、深い満足感を覚えました。読み終えた後、自分の身近な人を大切にしたいと思わせてくれる、珠玉の傑作です。
悪い感想・レビュー
- 物語の根底に常に「死」の影が漂っているため、明るく楽しい日常系を期待していると、その静かな切なさに耐えられなくなるかもしれません。読んでいて常に少し胸が苦しい、そんなトーンが続く作品です。
- 二人の関係性が「百合」なのか「依存」なのか「家族愛」なのか、ハッキリしない時期が長く続くため、スッキリした定義を求める読者には少しもどかしさが勝ってしまう場面があるかもしれません。
- 物語のテンポが非常にゆったりしているので、ドラマチックな事件や急展開を求める人には、少し刺激が足りないと感じられてしまうかも。じっくりと二人の内面の変化を追える、心の余裕がある時に読むべき一冊です。
- 志乃ちゃんがたまに見せる、子供ゆえの我儘や甘えが、献身的な希さんを困らせているように見えて、読んでいて少し希さんに同情しすぎてしまう時期がありました。二人のバランスにヤキモキすることもしばしば。
- 一部の脇役キャラクターたちの背景描写が、もう少し深く掘り下げられていれば、さらに物語に厚みが出たのではないかという、贅沢な不満を抱く回がありました。メイン二人が完璧すぎるがゆえの物足りなさ。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
二人の間にある、「他人以上、家族未満」という絶妙で壊れそうな距離感の描写に、いつも胸が締め付けられるような愛おしさを感じていました。お互いを想うがゆえの遠慮が、切なくて、でも本当に温かいんです。
物語の根底に常に「死」の影が漂っているため、明るく楽しい日常系を期待していると、その静かな切なさに耐えられなくなるかもしれません。読んでいて常に少し胸が苦しい、そんなトーンが続く作品です。
亡くなったお兄さんという共通の「欠落」を抱えながら、日々の何気ない食事や会話を通じて少しずつ癒やされていく過程が、あまりに優しくて何度も泣かされました。悲しみは消えないけれど、共に生きることはできる。
二人の関係性が「百合」なのか「依存」なのか「家族愛」なのか、ハッキリしない時期が長く続くため、スッキリした定義を求める読者には少しもどかしさが勝ってしまう場面があるかもしれません。
くずしろ先生のキャラクターの「寂しそうな笑顔」の描き方が本当に素晴らしくて、その表情一つで彼女たちが何を抱えているのかが伝わってきます。派手なことは起きない日常の中に、本物のドラマが詰まっています。
物語のテンポが非常にゆったりしているので、ドラマチックな事件や急展開を求める人には、少し刺激が足りないと感じられてしまうかも。じっくりと二人の内面の変化を追える、心の余裕がある時に読むべき一冊です。
希さんの志乃ちゃんに対する、母親でも姉でもない「兄の嫁」としての愛情。その複雑な立ち位置で葛藤しながらも、志乃の居場所になろうと踏ん張る彼女の姿に、一人の大人の女性としての強さと優しさを見ました。
志乃ちゃんがたまに見せる、子供ゆえの我儘や甘えが、献身的な希さんを困らせているように見えて、読んでいて少し希さんに同情しすぎてしまう時期がありました。二人のバランスにヤキモキすることもしばしば。
全16巻を通して、二人が本当の意味で「家族」になっていくまでの丁寧な積み重ねを見届けられたことに、深い満足感を覚えました。読み終えた後、自分の身近な人を大切にしたいと思わせてくれる、珠玉の傑作です。
一部の脇役キャラクターたちの背景描写が、もう少し深く掘り下げられていれば、さらに物語に厚みが出たのではないかという、贅沢な不満を抱く回がありました。メイン二人が完璧すぎるがゆえの物足りなさ。





